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ベア分加味でも年収300万円で16万円、700万円で25万円の負担増(C)日刊ゲンダイ
消費増税分にも満たず 官製春闘「賃上げラッシュ」のマヤカシ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158351/1
2015年3月26日 日刊ゲンダイ
安倍政権の賃上げ要請を受け、大企業は次々とベースアップ(ベア)に踏み切っている。トヨタ自動車が月額4000円、日立製作所3000円――。経営側は「大盤振る舞い」と胸を張り、大メディアは「過去最高水準の賃上げ」とはやし立てる。
政府主導の官製春闘だとはいえ、サラリーマンにとって給与増は大歓迎だ。小遣いアップを期待する人もいそうだが、実はこの程度の賃上げは焼け石に水でしかない。
連合の集計(3月20日)によると今春闘の賃上げ額は、定期昇給を含めて月額7497円。ベア分は2466円だ。
「定昇は、どん底不況にでもならない限り、毎年確実に実施されます。だから、実質的な賃上げはベア分の年間3万円弱。家計が楽になると思ったら大間違いです」(市場関係者)
賃上げラッシュで影を潜めてしまったが、昨年4月の消費増税で家計は大打撃を受けた。静岡大学名誉教授の土居英二氏の試算によると、平均家庭で8万5000円の負担増。ベア分ではまるで足りないのだ。
第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏も言う。
「賃金は昨年に比べれば上がるでしょうが、消費増税前の水準をいまだに取り返してはいません」
■モデルケースでもはっきり
円安による悪影響も深刻だ。家計は輸入インフレに襲われ、安倍政権発足前(12年12月)に比べ、負担額は平均で16万2000円(1ドル=120円想定)増加している。円安と消費増税のトータル負担増額は年収300万円で約19万円、500万円だと約24万円だ。
ボーナスが急回復すればまだ救われるが、「14年(暦年)の支給額は93万5000円で、最盛期だった97年の116万6000円を2割も下回っています。06年の100万円よりも低い」(熊野英生氏)という。
いかにムード先行の賃上げなのかは、モデルケースを見ればハッキリする。
たとえば、従業員300人未満の企業に勤める年収500万円のサラリーマンは、今春闘のベア分を加味しても21万円以上の負担増。300人以上の大企業に勤務し、年収700万円だと25万6290円の負担増だ。
賃上げムードに気をよくした政府の「緩やかな景気回復」を真に受けるとヒドい目に遭う。家計の実情をよ〜く知っておいたほうがいい。
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