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イナゴ投資家の猛威、13日の金曜日になぜか急騰した銘柄とは？
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150324-00064178-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 3月24日(火)22時11分配信
まいど、相場の福の神ことSBI証券のシニアマーケットアナリストの藤本です。四季報オンラインには初登場ですが、今後、時折投稿させていただけることになりましたので、よろしくお願いします。
皆さん、「イナゴ投資家」という言葉をご存じでしょうか？ 昨年から始まった「信用取引無限回転」によって、個人投資家、中でもデイトレーダーと呼ばれる日中に売買を決済する投資家の売買動向が大きく変わってきています。以前は、同じ資金では1日1回しか、信用取引で新規買い（売り）ができなかったので、大きな値幅が取れる可能性のある、いわゆる仕手株・材料株といわれる銘柄が多く売買されました。
しかし、昨年から始まった「信用取引無限回転」では、同じ資金を使って、返済さえすれば、新規買い（売り）が何回でもできます。だから、1回の取引で大きな値幅を狙う必要はなく、本当に薄い利ザヤでも何回も取引を重ねれば大きな収益が期待できることになるのです。ポジションを保有する時間が短いのでリスクも抑えられます。
この「信用取引無限回転」とLINE、ツイッター、フェイスブックなどのSNSの普及が、生み出したのが「イナゴ投資家」なのです。
「イナゴ投資家」が主に狙うのは、機関投資家の保有株が少なく、個人投資家の戻り待ちの売りが少なそうな銘柄です。バイオ関連企業のIR開示や、スマホアプリのアップルストアのランキングなど最初に買われる理由はさまざまですが、ある投資家がその銘柄を買った後にSNS経由で情報を拡散します。
その拡散された情報を見た投資家が飛びつき買いを入れます。日中足チャートではいきなり急騰し、いわゆる「イナゴタワー」状態となってしまいます。その後は急落することも多く、まさにチャートがタワーのような形状になるのです。
■ 二匹目のどじょうはいたか？
2月13日にある銘柄がストップ高となりました。首都圏が地盤の日用品の小売りチェーンのジェーソン <3080> です。「イナゴ投資家」のターゲットになったからです。なぜ地味な小売りチェーンが、ターゲットになったのでしょう？
実は2月13日は金曜日だったからだと思われます。映画「13日の金曜日」の主人公は殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズ（Jason Voorhees）です。
13日の金曜日→ジェイソン→ジェーソン（3080）
という連想ゲームだったのかもしれません。ここで注目なのは今年の2月は28日しかなかった点。ということは、2月と3月の曜日の並びはまったく一緒になるので、3月13日も金曜日になりました。
しかし、今回は3月12日（木）が直近の最高値となり、注目された13日は小幅安で寄り付き、その後急落し大陰線となってしまったのです。半歩先読みを行う投資家が多かったのかもしれませんね。次の13日の金曜日は、11月です。2月、3月に続いて、さて三匹目のどじょうはいるのでしょうか？ 皆様に相場の福が授かりますように!!
藤本誠之（ふじもと・のぶゆき）/SBI証券投資調査部シニアマーケットアナリスト。愛称は「相場の福の神」。ITストラテジスト、オールアバウト株式ガイド、阪神タイガースファン。著書に「朝13分で、毎日1万円儲ける株」（明日香出版社）など。
※チャートはSBI証券WEBから、SBI証券 投資調査部作成 。
*本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する証券会社の意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。*正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
藤本 誠之
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