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社会意識に関する世論調査について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52688376.html
2015年03月23日 在野のアナリスト
安倍首相の訪米が正式に発表されました。米議会での演説は調整中、いってみればTPPで妥協しまくったので、韓国の朴大統領がしたように自分も演説させて、とのお願いは未だ受け入れられていない、という状況です。今日の発表に至ったのは大安ということ以上に、沖縄への牽制が強いとみています。恐らく法廷闘争にもつれ込むとみられますが、そうなると一旦は工事を止めるよう、裁判所から決定がでるはずで、しかも地裁、高裁レベルでは国敗訴の可能性もある。最高裁では国の意をうけた裁判官ばかりなので、勝訴は難しくとも時間稼ぎはできるのです。
本来、沖縄とは理をもって説得するしかありません。しかし安倍政権は利で懐柔することばかりを優先し、面とむかって話し合ってすら来ませんでした。嫌なことから目を背けてきた結果、法廷で向かい合うというなら、安倍政権で地方分権など有りえないとも云えるのでしょう。
3月の月例経済報告で「企業部門に改善」として、基調判断が上方修正されました。確かに鉱工業生産指数は若干もどりましたが、ブレの大きい指標であり、また2月貿易統計をみても数量ベースでは減少している。つまり全体として、日本の生産活動は低迷する一方、円安がすすんだことで輸出企業の採算性が改善された、に過ぎません。それでもムードを改善させるため、上方修正せざるを得なかったのは『社会意識に関する世論調査』が見るも無残な結果だったためでしょう。
悪い方向にむかっている分野として、財政(39%)、物価(31.3%)、景気(30.3%)、地域格差(29.6%)、雇用・労働条件(27.8%)です。しかも前回調査と比べ、各項目は軒並み数字が上がっている。安倍政権の経済財政政策は「悪くなっている」という意見が圧倒的、との世論調査の結果がでたのです。これは安倍政権にとってショックであり、嘘でも改善している、という必要性が生じたのです。しかも国の政策に、民意が反映されているかどうかでは反映27.6%、反映されていない69.4%なので、安倍政権は民意と逆行した政策をしているとの判断も下された。内閣支持率が50%越えでも、地方選で敗北しまくるここに、安倍政権のおかれた状況が映し出されています。
しかも良い方向にむかっているのは科学技術、医療・福祉などとつづきますが、STAP細胞の問題や腹腔鏡手術の問題など、色々とあるこの時期にこの結果。しかも政治とはほとんど関係ない話です。次は治安、防災とつづきますが、日本とてテロ警戒レベルを引き上げざるを得ず、また東日本大震災からの復興も道半ば、防災に関する報道は一時期増えましたが、実際には自治体レベルで区々の対応であり、決して良い方向にむかっている、とまではいえない状況です。
安倍政権にとって、この結果からは目を背けたくなる。嫌なことから目を逸らす、安倍政権ならばこの世論調査の結果は隠しておきたいところです。実際、メディアの扱いも小さく、ほとんど報じないところもあるほど。以前から注目されるような世論調査ではありませんが、それでも安倍政権のことを全否定する内容だけに、報じ難いという面があるようです。一部では、わざわざ景気の悪化を「消費税増税に伴い…」と但し書きをつけるところもありますが、もっとも悪くなっているという意見の多いのが財政なのですから、増税のせいにするのも違和感があります。
沖縄の民意さえ汲めない、経済政策も評価できない。統一地方選を前にして、安倍政権にとってこれは不都合な真実です。だからこそ、このタイミングで月例経済報告の基調判断を上げた。景気はよくなっているんだよ、というブラフです。ベアにしろ、ムードを上げるためのアゲアゲな情報は、メディアもこぞって報じながらのこの結果。安倍政権とメディアが組んで、行ってきたことの限界も見え隠れするのでしょう。さんご礁の破壊以上に、国全体、及び国民生活の破壊について、国民から訴えられそうな局面にまで来ているのでしょうね。
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