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「経済は真の株高局面に入っている」(EJ第3999号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/416065255.html
2015年03月23日 Electronic Journal
3月22日付の日本経済新聞は、第1面のトップに次の記事を
掲げています。
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「景気拡大」7割超/円安・米経済追い風
手元資金は成長に/「設備投資」46%「M&A」36%
2015年3月22日付、日本経済新聞
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これは国内主要企業の社長を対象に3ヵ月に一度調査している
もので、今回は3月4〜20日に145社からの回答に基づいて
まとめた調査結果です。
添付ファイルにグラフを付けていますが、注目すべきは、20
14年6月、9月、12月に残っていた「悪化」が、2015年
3月には消えていることです。そして「景気は拡大している」が
70%を超えています。実際に今年の年末の景気の見通しについ
ては「よくなっている」が53・1%と半分以上を占めており、
景気が回復しつつあると感ずる社長が多くなっています。
景気回復は他の面からも裏付けることができます。実は2月に
潮目が変わったのです。在米ヘッジファンドマネージャーは次の
指摘をしています。
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私は大相場の予感を感じたのは、黒田東彦総裁率いる日本銀行
の動きを見てのことです。あまり知られていませんが、日銀は今
年1月にほぼ3日に1日という猛烈な勢いで日本株を買っていた
のに、2月10日以降はバッタリと動きを止めています。
これまでの常識なら株価は下がるはずでしたが、実際の値動き
はまったく逆。このあたりから日本株は、グングンと上昇気流に
乗って行ったのです。 ──「週刊現代」3/21より
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ここで「日本株」といっているのは「ETF」のことです。E
TFは投資信託の一種で、「指数連動型ETF」といって、例え
ば、日本を代表する株価指数「TOPIX(東証株価指数)」に
連動するETFがあるのです。日銀は個別株を買うことはできな
いので、このようなETFを買うのです。ETFを買えば、株価
は上昇します。もちろんETFはリスク資産です。したがって、
ETFを買うことは日本株を買うのと同じなのです。
みずほ証券チーフ株式ストラテジストの菊地正俊氏は、次のよ
うに述べています。
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海外投資家は年始以来、日本株を売り越し基調でしたが、2月
第2週に現物・先物合計で約7500億円、第3週には、同1兆
1000億円と大きな買い越しに転じました。円安が進んでいな
いのに株高になっているのは、日本企業のコーポレートガバナン
ス(企業統治)改革などへの期待感が高まっているからです。あ
まりにも急に買われ過ぎだと不安視する向きもありますが、東証
33業種を見ても、電力・ガス、機械などはむしろ売られ過ぎで
買われ過ぎている業種は一つもありません。
──「週刊現代」3/21より
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日本株が買われるのは、日本企業の業績がよくなってきている
からです。日本企業の来期の業績は2ケタになると見られていま
す。とくに来期は原油安のメリットが日本経済全体に行きわたっ
てくるので、15年度のGDPは、予想の1%をはるかに超えて
3%〜3・5%になるともいわれています。
しかし、下落の事態が予想されないわけではないのです。ギリ
シャのEUとの交渉破綻や米国の利上げの時期が現在予想されて
いる9月よりも前倒しされること、さらに夏に出る安倍首相の戦
後70年談話の内容によっては日中関係がさらに悪化し、株式市
場に影響を及ぼすことが考えられます。
安倍首相は、2016年夏に「デフレ脱却」を宣言することを
考えています。そうすると、物価目標2%は2016年3月には
達している必要があります。黒田日銀総裁もハラのなかではそれ
を考えていると思います。
このように書くと、アベノミクスに反対している経済学者や評
論家、政治家たちのなかには「バブルではないか」という人が出
てくると思います。しかし、今回はバブルではないと思います。
それは、次に示す1989年末当時の企業の時価総額のランキ
ング(ベスト15)と、今年の2月末のそれが大幅に違うからで
す。89年末は上位は銀行株が独占していますが、これは資産バ
ブルだったからです。しかし、今年の2月末のそれは、真の実力
で買われた企業しか入っていないことがわかると思います。
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1989年末 1915年2月末
1.日本興業銀行 トヨタ自動車
2.住友銀行 三菱UFJFG
3.富士銀行 NTTドコモ
4.第一勧業銀行 ソフトバンク
5.三菱銀行 KDDI
6.東京電力 本田技研工業
7.三和銀行 三井住友FG
8.日本電信電話 日産自動車
9.トヨタ自動車 日本電信電話
10.野村證券 ファナック
11.日本長期信用銀行 みずほFG
12.新日本製鉄 キャノン
13.東海銀行 JT
14.三井銀行 デンソー
15.松下通信工業 ファーストリテイリング
──「週刊現代」3/21より
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── [検証!アベノミクス/81]
≪画像および関連情報≫
●「ETFとは何か」/現代ビジネス
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貯蓄から投資へと謳われてから約10年、やっと日本人もタ
ンス預金にしまいこんでいたおカネを投資に回すようになっ
てきた。中高年の夫婦が証券会社や銀行の窓口に出向き、商
品を見比べながら購入している姿はいまや全国で見られる。
預金に代わる代表的な投資先となったのは、投資信託。投資
信託協会が先日発表した調査結果によると、投信残高は2年
連続で増加したという。だが実はここ数年、金融先進国であ
る米国では投資信託への投資熱が冷えこみ始めていることは
あまり知られていない。さらに投資信託と「似て非なる」E
TFなる商品の人気が過熱しているともいう。何が起こって
いるのか。「かつては米国でも投資信託が人気でしたが、個
人投資家が不利益を被っているとされる不正取引などが相次
ぎ、信頼が落ち込んだ。そこで代わりに人気が集まったのが
ETF。ETFは投資信託の一種で、『何に投資しているか
中身がすべて公開されている』『手数料が安い』というメリ
ットが付け足されていることが特徴です。個人投資家のみな
らず、ハーバード大学の年金基金など機関投資家もETFへ
殺到したことで、この10年で市場規模(時価総額)が100
倍以上に拡大、商品数も1000を超えた」。
http://bit.ly/1EAgqQV
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