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高値波乱にも負けないバイオベンチャー株
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150320-00063795-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 3月20日(金)18時11分配信
先日、TBSがある東京・赤坂の桜の木に、ピンクの花びらを見つけました。街を歩いていると、どこからともなく沈丁花の香りが漂ってきたり、はかま姿の女性を見かけたり……春の訪れを感じます。
あと10日あまりで新年度。門出に向けた準備の真っ最中という人も多いのではないでしょうか。
「“新生活”で買われそうな会社」というと、賃貸仲介会社や家具メーカー、家電量販店などが思い浮かびますが、意外にもある医薬品会社が「新生活応援キャンペーン」を実施しました。「正露丸」でおなじみの大幸薬品 <4574> です。アート引越センター、アパマンショップホールディングス <8889> 傘下のアパマンショップと手を携え、両社の店舗で3月から「ラッパのマーク」をあしらったティッシュボックスやトイレットペーパーのプレゼントを始めました。
「なぜ大幸薬品が新生活を応援?」と考えましたが、その理由を聞くと納得。歓送迎会での飲みすぎや食べすぎが多くなるうえ、新しい環境でストレスもたまるなどして「正露丸」の助けを借りる場面が増えるからだそうです。
■ 「バイオベンチャー銘柄は学会シーズンに上昇」
新生活スタートとともに株式投資の世界にも足を踏み入れてみようと思う人もいるかもしれません。頭に入れておきたいのが、「医薬品・医療関連銘柄は春と秋に上昇する」というアノマリー(投資理論では説明できない価格変動)です。春と秋は学会が多く、その場で取り上げられる開発中の新薬や医療機器に注目の集まる傾向があります。特に業績材料では手掛け難いバイオベンチャー企業の株価が影響を受けるケースも少なくありません。
「会社四季報オンライン」のサイトで「バイオベンチャー」をキーワードに「四季報検索」をしてみると、20の記事が該当。ただ、この中には、大和証券グループ本社 <8601> の記事にある「バイオベンチャーファンド」という文言にヒットしたものなども含まれています。
検索で引っかかったバイオベンチャー株は16銘柄。そこで、「春の学会シーズンに上昇する」というアノマリーを確認しようと、昨年3月20日から6月末終値までの変化率をはじき出したところ、全銘柄が同期間に値上がりしていたことがわかりました。トップはカルナバイオサイエンス <4572> で約89.1%上昇。以下、そーせいグループ <4565> 、ユーグレナ <2931> の順となっています。16銘柄の平均上昇率は同19.8%と、日経平均株価(同6.6%)の3倍の水準に達しました。
これから夏休みまで学会は目白押しの状態。スケジュールや内容を事前にチェックしておけば、お宝バイオベンチャー株を発掘できるかもしれません。
一方、市場には高値警戒感も漂い始めています。日経平均株価の18日終値は1万9476円。1989年末の史上最高値3万8915円のほぼ半値にすぎませんが、経済アナリストの瀬川剛さんは「構成銘柄の入れ替えに伴う影響などを考慮すると、実質的にはすでに3万5000円程度まで回復している」と指摘します。
東証1部の時価総額も569兆円と、バブル期のピーク590兆円に接近しています。株式市場の代表銘柄、トヨタ自動車 <7203> の株価は2007年2月27日につけた8350円を約8年ぶりに更新。18日には8491円まで値上がりしました(終値ベース)。
これに対して、同日の時価総額は約28兆9265億円にとどまり、07年2月27日の同30兆1074億円を下回っています。いったいなぜでしょうか。自己株消却に伴って発行済み株式数が減ったためです。「トヨタ以外にも自己株消却に踏み切った企業が少なくないことを踏まえれば、時価総額も実際にはピーク時にほぼ肩を並べる水準」と瀬川さんは警鐘を鳴らします。
寒い冬の季節が終わりを迎えるとともに例年、「Sell in May(5月に売れ)」という有名な相場格言を口にする市場関係者も増えます。株式投資でも春の陽気にあまり浮かれすぎず、少しの緊張感を持つことが大切なのでしょう。4月に皆さんが素敵な第一歩を踏み出してふだんの生活、そして株式投資でも多くの良い「出会い」に恵まれますように……。
(毎週金曜日に掲載)
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
角田 佐哉香
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