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http://31634308.at.webry.info/201503/article_17.html
2015/03/19 22:57
シャープと言えば、液晶テレビならアクオスというほど全盛を極めた。片山前社長の液晶事業への一極集中の積極投資をしたが、液晶テレビの販売落ち込みで、一気に経営を圧迫させたと言われている。
液晶表示板は、ガラスの上に集積電子回路（ＬＳＩ）となる多結晶シリコンを真空中で製膜する。大画面になる程、大型の真空装置や取扱いのための製造装置が大きくなる。大きくなるということは、所謂ＬＳＩ（大規模集積電子回路）などの生産と状況ががらりと変わる。ＬＳＩの場合は、シリコン基板が大きくなっただけ、回路の集積度は増しているので、ＬＳＩの製造量は飛躍的に増大する。しかしながら、画面が１４インチから３２インチ、３６インチ、４２インチと大画面になる程、大型設備が必要である。４２インチの大きさのガラスからは１枚分しか取れない。ＬＳＩなどと全く逆の構造である。
２年前に約３０００人の希望退職を募り、つい最近やっと黒字が見込まれるとしていたが、ここに来て一気に悪化した。液晶テレビの買い替えは一巡して、中小型液晶事業を、政府の後押しによって日立製作所やソニー、東芝などの液晶部門を統合させたジャパンディスプレイ（JDI）に市場を食われた。
このリストラを受けてＪＤＩにシャープの液晶部門を合流させる案が浮上しているらしい。その成り行きは定かではないが、いづれにしても、個々の会社が利益を出せる体制にはもうならない。個人的には集約せざるを得ないと思われる。
希望退職を募りとあるが、実質は狙いを付けた肩たたきである。まず、給料の高い年齢層からたたかれる。その年齢層は、子供が大学や高校、中学とお金の掛る世代であるの大変である。官製ベースアップで一見景気を良く見せているが、実際は国民の6割は景気が良くなった実感はない。明日は我が身である。
シャープ、３０００人の希望退職募る １５年度中
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015031902000282.html
経営再建中のシャープが、二〇一五年度中に国内で三千人規模の希望退職を募集する方針を固めたことが分かった。主力の液晶事業などの不調で、一五年三月期連結決算で二千億円近い赤字が避けられず、大規模な人員削減を行う。主要取引銀行への金融支援の要請額も当初の千五百億円から二千億円に積み増す考えだ。
削減は、国内グループ従業員約二万四千人の一割を超える人数。経営危機に陥った一二年に実施した希望退職と同程度の規模となる。退職金などにかかる費用は約三百億円とみられる。ほかに、海外でも二千人程度の人員を削減する方向だ。
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