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異常な姿を示す貿易収支
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4842801.html
2015年03月18日 NEVADAブログ
財務省が発表しました2月の貿易収支は4246億円の赤字となり、32ヶ月連続の赤字となっていますが、問題はその中身です。
円安効果が14.9%あったものの輸出の金額ベースでは、2.4%しか増えていないのです。
しかも数量ベースで見ますと<−2.1%>と減少しているのです。
即ち、日本は輸出数量を減らしながら14・9%の円安で何とか金額ベースでは2.4%輸出金額を増やしたとなっており、実態としては悪化していると言えるのです。
日本企業は、円安で儲けている訳であり、これで好業績として賃上げして固定費を増やすとなると企業は今後コスト競争力を無くし、世界企業と太刀打ちできない状態になります。
日本の経済を見ますと以下の数字を見れば更に良くわかります。
輸出数量指数 85.7 (−2.1%)
輸入数量指数 99.8 (+4.5%)
輸入数量ベースではほぼ100となっていますが、輸出数量指数では85.7と100を大きく下回っているのです。
日本は輸入は元に戻っていながら、輸出は数量ベースでは未だに15%程減らしたままになっているのです。
これは日本国内からの輸出が減っているということであり、国内需要の減少と輸出需要の現象が重なりあっている証拠であり、これで浮かれて賃上げしたり、設備投資をしたりする企業は将来とんでもないコスト高に直面することになり兼ねません。
トヨタは4,000円の賃上げを発表していますが、国内生産を減らしながら賃上げをする訳であり、本当であれば、国内賃金を引き下げて海外で働く社員の賃上げをするべきかも知れません。
部門別(国内外)の収益を見て、海外社員が『日本だけ賃上げするのはおかしいではないか?』と言い出せば、『ただ日本が本社だから』という言い訳は通用しません。
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