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新興国通貨の下げ加速 トルコ、景気を刺激
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H9L_T10C15A3FF2000/
2015/3/14 0:44 日経新聞
【ロンドン=黄田和宏、ジャカルタ=渡辺禎央】米国の利上げ観測を背景にドルの独歩高が進み、新興国通貨の下落が目立っている。トルコなどでは原油安を受けて経常赤字の拡大や物価高に歯止めがかかっており、金融引き締め策を転換、通貨安を容認することで輸出を促進する思惑もある。インドネシアなどでは資金流出が加速する懸念も浮上している。
主な新興国通貨の年初からの下落率をみると、ブラジルレアルが17%安、トルコリラは11%安、インドネシアルピアと南アフリカランドが6〜7%安。トルコリラは過去最安値圏に沈み、インドネシアルピアは1998年8月のアジア通貨危機直後以来の安値圏にある。
経済が好調な米国が利上げに向けた地ならしを始めるなかで、資金流出への連想から売りが広がりやすい環境にある。米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。ソシエテ・ジェネラルの新興国戦略責任者、ブノア・アンヌ氏は「FRBの政策が新興国の最大のリスクとなっており、少なくともFOMCまでは市場の緊張が高まる」と指摘する。
新興国では米国とは逆方向の金融政策も目立つ。年初から、ブラジルを除く多くの国が利下げを実施した。南アフリカも従来の利上げ姿勢から中立的な金融政策へと方針を転換している。
トルコなど資源を輸入する一部の新興国では、最近の原油安を受けて経常赤字の悪化に歯止めがかかり、物価情勢も落ち着いてきた。金融緩和により、国内経済を刺激する余地が生まれている。
トルコ政府が11日発表した1月の経常収支の赤字幅は20億ドルと、前年同月の50億ドルから大きく縮小した。南アフリカでは一時6%を超えていた消費者物価指数の上昇率が、1月には4.4%に低下。中央銀行が目標とする3〜6%の範囲に収まっている。
各国はインフレよりもむしろ成長の鈍化という問題に直面している。中国の輸入が減り、成長に陰りが出ている。通貨の下落は輸入を通じてインフレ圧力を高める側面はあるものの、一部の国は通貨安を容認し、輸出刺激による成長率の底上げを優先する思惑があるとみられる。
一方、インドネシアのように輸出を資源に依存する国では、通貨安が一段のマネー流出のきっかけになるリスクが意識されている。資源需要は低迷しており、経常赤字の改善が遅れる懸念が高まっているためだ。
3年連続で経常・財政収支の「双子の赤字」を抱えるインドネシアのルピアは過去2年で4割近く下落した。3月に入ると心理的な節目とされる1ドル=1万3000ルピア台が定着。米利上げを視野に入れる市場の混乱への懸念が高まるなかで、バンバン財務相は13日、「市場の安定策が急務だ」と述べた。政府は輸出志向の企業に対する税優遇など緊急経済対策のとりまとめを急いでいる。
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