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あなたの「リストラ度」を自己診断してみよう!
10問で診断! 自分では気づかない「リストラ危険度」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150310-00014782-president-bus_all
プレジデント 3月10日(火)21時0分配信
アベノミクスによる景況の好転で、企業の業績回復にも期待が集まっています。ところが、一方で企業の人員削減、とりわけ、40〜50代に対するリストラが依然、横行しています。中高年のビジネスマンは、「明日はわが身」と気が気ではないでしょう。いったいなぜ、このような事態になっているのでしょうか。
厳しさを増す国際競争のなかで生き残るため、企業は経営体質のさらなるスリム化を求められています。給与水準が高く、社内で余剰気味の中高年が、スケープゴートにされやすいという図式は変わっていないのです。
しかし、それだけではありません。IT化などを背景に、今世紀になってからビジネスのあり方は激変しました。企業が求める人材のモデルも様変わりしたのに、中高年の多くがそれに気づかず、適応できていないことが、リストラの続く最大の原因だと、私は考えています。
では、リストラされやすいのは、具体的にはどのようなタイプなのでしょうか。それを示すために作ってみたのが、ビジネスマン向けの「リストラ度の自己チェックリスト」(表参照)です。ここで挙げた10項目は、現在の企業が社員に求めている資質であるともいえます。
企業がリストラ候補を選ぶ際に、こうしたリストを使っている、というわけではありません。あくまでも、ビジネスマンが生き残っていくための心得だと考えてください。ただし、当てはまらない項目が多い人ほど、リストラの危険性は高くなるといえます。人事部に目をつけられる前に、なるべく該当項目を増やす努力をしてください。
そのチェックリストを基にして、リストラされやすい人、されにくい人の違いを説明していくことにしましょう。
現在のビジネスマンにとって、きわめて重要な資質が未来志向とチャレンジ精神。現状に甘んじることなく、常に自分を成長させようとする姿勢は、中高年にも当然、求められています。チェックリストでは、[2]や[7][8][9]に該当すれば、合格といえます。
これまでは、積み上げてきた経験は価値が高かったのですが、ビジネスモデルが目まぐるしく転換しているなか、過去の経験は必ずしも役に立ちません。今必要とされているのは、「身につけたノウハウを応用して、新しいビジネスにどう生かすか」ということ。未知の仕事でも進んで取り組み、環境の変化にも耐性があって、柔軟に対応できるかどうかが問われます。現在のビジネスマンは、学習し続けなければならない宿命なのです。
私が企業の人事担当者であれば、社員を評価する際、実績は重視しません。現在のパフォーマンスと企業への貢献度、そして、将来性を見ます。成功体験にこだわり、学ぶ努力をしない後ろ向きの中高年は取り残され、リストラされる可能性が大きいでしょう。
たとえば、OECD(経済協力開発機構)は、2009年に「21世紀には、これまで使わなかった能力や技術で、新しい仕事を生み出すことが必要だ」という指摘を行っています。富士フイルムは、写真フィルムメーカーから脱皮し、今や化粧品まで作るようになりました。その過程で生き残ったのは、変化に順応できた人たちなのです。経営統合を繰り返してきたメガバンクで生き残ったのも、同じようなタイプです。
付け加えるならば、自分の会社が何を目指しているのか、5年後にどのようになっているのかを語れることも、ビジネスマンとして大切な資質。経営トップのビジョンをよく理解し、それを自分の仕事に落とし込んでいない人は落第です。私はよく、企業の人たちに「社長の年頭所感はどうでしたか」と質問します。「自分は間接部門だから関係ない。覚えていない」という人はご用心。リストラ候補にされているかもしれません。
ビジネスマンにとって、もう1つ重要な資質がコミュニケーション能力です。これはプレゼンテーション能力ではありません。自分の状況や意思、主張を相手にきちんと伝える能力なのです。コミュニケーション能力が高い人は、上司や部下と良好な人間関係が保てますが、低い人は社内の味方が少ないため、リストラされやすくなります。
チェックリストでは、[3]や[4][10]に該当すれば、コミュニケーション能力が高いと見なせるでしょう。[3]は信頼できる人間関係が築けているということ。[4]もバランス感覚とともに、幅広い人脈を持っていると評価できます。こうしたことから、コミュニケーション能力の高さも推し量れるわけです。
また、[10]の人もオープンマインドなので、交友関係が広いでしょう。[8]は自己肯定の意識にもつながっています。自己を肯定している人は他人も肯定していて、人間関係がスムーズなことが多いのです。
裏メニューですが、亭主関白の人もリストラされる確率が高いのです。亭主関白の人は、夫婦間のコミュニケーションがうまく取れていません。最大の味方であるはずの奥さんにもコミットできないようでは、他人を味方につけられるはずがないからです。家では、奥さんの話に耳を傾けるようにしましょう。
コミュニケーション能力が低い管理職は、プレーヤーとしては優れていても、マネジャーとしては失格です。今や多くの企業で部下が上司を査定している時代。部下の意見を吸い上げ、能力を引き出せなければ、管理職は務まりません。ひところ話題になった「クラッシャー上司」など論外。いくら仕事ができても、貴重な若手を潰すようでは、もはやお役御免を言い渡すしかありません。
物事を多面的に見て、相手の立場で考えられることも、コミュニケーション能力の1つだと考えます。私はダイバーシティ(働き方の多様性確保)のワークショップ(体験型教室)で、「育児中で時短勤務の部下が、保育園に子供を迎えにいかなくてはならない時間なのに、仕事が立て込んでいます。あなたならどう声をかけますか」と、管理職の人たちにテストしたことがあります。
コミュニケーション能力の低い管理職は、「会社の指示だから、定時で帰宅してください」と言うだけで、部下の立場が全くわかっていません。部下と相談して状況を聞き、仕事の段取りを変えるべきなのです。こうした対策を素早く打っていける管理職なら、リストラの嵐を潜り抜けやすいといえるでしょう。
そのほか、チェックリストの[1]のように、社会や経済の動き、会社や同業者の状況には、常に関心を持ちましょう。[6]のように、見聞を広めることも大事です。[5]は生活上のリスク管理能力の指標。家計が切迫していなければ、今後のことを考える余裕や準備するための時間が生まれます。
残念ながら、リストラの憂き目に遭ってしまったという人も、あきらめることはありません。たとえば、営業マンとしての実力があれば、今の会社を辞めても活躍の場はあるはず。営業のスペシャリストとして、自分を売り込めばいいのです。ベンチャー企業でも、大企業からスピンアウトし、営業や財務といった“その道のプロ”として返り咲いている人が大勢います。
ただし、そうなるには意識を改革し、自分を客観的に評価できるようになることが必要です。試しに、大学などの同窓会に出席してみてください。男性は自分とほかの同級生の肩書や年収を比べがちですが、もし他人のことが気にならなかったら、それは、あなたが正しく自己評価できるようになった証しなのです。
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東洋大学 グローバル・キャリア教育センター副センター長
小島貴子(こじま・たかこ)
三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、1991年埼玉県庁入庁。立教大学特任准教授を経て、2011年東洋大学経営学部准教授に就任。12年から現職を務める。著書に『小島貴子式仕事の起爆力』など。
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東洋大学 グローバル・キャリア教育センター副センター長 小島貴子 構成=野澤正毅
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