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米雇用統計、2月は「完全雇用」示す FRBの利上げ開始、6月が最適 「忍耐強く」削除濃厚
http://www.asyura2.com/15/hasan94/msg/264.html
投稿者 蟲 日時 2015 年 3 月 08 日 06:32:19: VXoEun45fU5tI
 

米雇用統計、2月は「完全雇用」示す

By SARAH PORTLOCK
2015 年 3 月 7 日 13:47 JST

2月の非農業部門就業者数は悪天候の影響をあまり受けなかった Getty Images
 米労働省が6日発表した2月の雇用統計は、労働市場引き続き強いことを示した。企業調査に基づく非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比29万5000人増加し、家計調査から算出した失業率は5.5%に低下した。12カ月連続で毎月20万人以上の雇用が生み出されたのは、1995年以降で最長。この雇用統計と、それが連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ開始時期をめぐる議論にどのような意味を持つかについてのエコノミストらの反応は次のようなものだった。

 「ここ数カ月で一部の経済指標が軟化したようだが、米雇用市場は引き続き全力疾走している。労働市場にはまだスラック(余剰資源)が多すぎ、その大半は失業率には完全に反映されてはいないが、雇用は1990年代終わり以来のペースで増えている」(プランテ・モラン・ファイナンシャル・アドバイザーズのジム・ベアード氏)

 「雇用は予想よりもはるかに強かった。西海岸港湾での物流停滞や北東部と中西部での冬の悪天候が過去数週間続いたことを考えると特にそう言える。2月雇用統計の強さは、小売売上とこの業界でさらに雇用が伸びる見通しという意味で、今後数カ月にとっての良い予兆だ」(全米小売業協会のジャック・クラインヘンズ氏)

 「一言で言えば、賃金以外は全て強かったが、それ(賃金面の改善)も時間の問題だ。(小企業)経営者が補充できていない欠員とする数は2006年4月以降で最高水準にあり、特に雇用コスト指数の賃金部分の伸びが加速していることを踏まえれば、このように鈍い賃金の伸びがしばらく続くとみるのは合理的でない」(パンテオン・マクロエコノミクスのイアン・シェパードソン氏)

 「賃金上昇圧力は引き続き乏しく、グレートリセッション(大不況)以降に確立したすう勢の伸び程度に戻っている。失業率は下がり続けているが、この低下圧力は失業者が仕事を見つけていることと同時に、就業をあきらめ労働力から外れる動きも反映している。このように見た目の伸びの裏側を見れば、今回の統計にはFRBが心配する理由がたくさんある」(スターン・アジーのリンジー・ピエグサ氏)

 「賃金雇用の伸びという意味では予想以上の強さだったが、平均時給は期待外れだった。平均週労働時間は予想通り前月比横ばいだった。失業率は『誤った』理由からだが、予想以上に低下した。1-3月期国内総生産(GDP)成長率は、手元の材料から2%か2%弱で弱いと予想されるが、だとしても労働市場に勢いがあり、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標をようやくゼロから引き上げたいと連邦公開市場委員会(FOMC)の多くの委員が望んでいるようなので、3月18日のFOMC声明では『忍耐強い』という文言を削り、6月のFOMCで利上げを始め、引き締めを初めてもかなり段階的なものになるだろう、とわれわれは引き続き考えている」(MFRのジョシュア・シャピロ氏)

 「この統計を重視したくない向きは、平均時給の伸びがわずか前月比0.1%だったことや、前年同月比で2.0%に減速したことを指摘するだろう。だがわれわれは、賃金率に時間を乗じた実質賃金上昇率が1月の5.6%増に続き2月は5.3%だった点を強調したい。エネルギー価格の下落から考えて、1-3月期のすう勢実質賃金上昇率は5%程度になる。失業率はいまやFRBが完全雇用とみなす水準にあり、FOMC委員の大多数が6月の利上げを支持するだろうとわれわれは考えている」(RDQエコノミクスのジョン・ライディング氏とコンラッド・デクアドロス氏) 


FRBの利上げ開始、6月が最適となる見込み=リッチモンド連銀総裁

By MICHAEL S. DERBY
原文(英語)
2015 年 3 月 7 日 13:59 JST 更新
 【ニューヨーク】米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は6日、連邦準備制度理事会(FRB)が短期金利の引き上げを開始する時期として、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)が最適とする期待を示した。

 ラッカー総裁はシリウスXMのラジオ番組で、米経済の動向と労働市場の極めて力強い改善から考えて、「6月には(利上げを)検討する必要が生じるだろう」と述べた。景気が総裁の予想通りに改善する限り「6月がわたしにとって利上げの最有力候補だ」と話した。

 総裁のインタビューに先立ちこの日発表された2月の雇用統計は、予想以上に好調だった。FRB高官の大半が年内の利上げに賛成で、利上げを積極的に検討し始める時期として6月のFOMCを挙げる高官が多い。今年のFOMCで議決権を持つラッカー総裁の発言は、6月が利上げを始める理想的な時期になる可能性をさらにはっきり示すものとなった。

米雇用統計で「忍耐強く」削除濃厚に、6月利上げに布石か
2015年 03月 7日 08:33 JST  

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 予想を上回る2月の米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が今月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利の道筋を示すフォワードガイダンスから「忍耐強く(patient)」の文言を削除し、6月の利上げに向けて地ならしを行うとの見方が強まっている。

2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が29万5000人増と、予想の24万人を上回って増加したほか、失業率は2008年5月以来の水準となる5.5%に低下。今年に入り厳しい寒波に見舞われた米国だが、昨年とは違い、景気に減速の兆候が出ていないことを示した。

米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁はこの日、「今回の雇用統計を受け、利上げ開始時期として6月が最適だと考えている」と述べている。

雇用統計を受けて、米国債利回りは大幅上昇。フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、まだ9月利上げを見込む向きが多いが、6月利上げの見方も強まった。

CMEグループのフェドウォッチによると、FF金利市場が織り込む6月利上げの確率は21%と、前日の16%から上昇した。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートの資産配分責任者、トレーシー・マックミリオン氏は「予想を大きく上回る今回の雇用統計で利上げ開始時期が早まった」とみる。

またブラックロックのファンダメンタル債券部門の最高運用責任者(CIO)、リック・リーダー氏は「すべてのサイン」は6月か9月の利上げを示していると指摘する。

だが2月の時間当たり賃金は0.03ドル増、前年比では2%増にとどまり、賃金の伸びはなお鈍い。FRBは最近、利上げ時期を左右する要因として、弱いインフレへと焦点をシフトさせており、賃金やインフレの弱さで、FRBが利上げを思いとどまる可能性もある。

FRB当局者の過半数近くが6月利上げの可能性を排除しない。だが海外経済がディスインフレの状況にある中でも、賃金やインフレを十分に押し上げられるほど失業率が低下したのか、見極めの困難な課題が当局者を根強く悩ませている。

FRBが1月に示した当局者の長期失業率予想(中央値)は5.2━5.5%で、2月の失業率はFRB当局者が完全雇用と見なす範囲内に入った。だが一部の当局者は最近、長期失業率予想を引き下げている。
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPL4N0W854220150306
 

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