職種間の賃金格差、北米とアジアの拡大が顕著＝民間調査
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0W627320150304
2015年 03月 4日 14:54 JST

［ロンドン　４日　ロイター］ - グローバル経営コンサルタントのヘイ・グループの調査で、世界金融危機後、シニアマネジャーとより低いポストの労働者の賃金格差が、欧州より北米とアジアで拡大していることが分かった。新卒レベルの新規採用者とシニアマネジャーの給与格差は世界的に拡大しているという。

調査によると、２００８─１４年の賃金格差拡大幅は、北米が７．２％、アジアは１２．５％だった。欧州は最小で、２．２％だった。

ヘイ・グループのコンサルタント、ベン・フロスト氏は「欧州と米国の傾向の違いは、雇用形態の違いによる部分がある」と指摘した。

欧州では多くの国の企業が人員削減を回避するため賃金を引き下げたのに対し、米国の企業は人員を削減し、労働の増加を補うためシニアマネジャーの賃金を引き上げた。結果、米国では０８─１４年の賃金格差が１０．６％拡大し、昨年はシニアマネジャーとより低いポジションの労働者の給与差が平均４倍に達した。

欧州では、英国の格差が５．３％拡大し３．３倍に、ドイツは０．３％拡大し２．８倍となった。アジアでは、中国が７．８％拡大し１２．７倍に、日本は２．１％拡大し３．３倍となった。

調査は、２万４０００社の従業員１６００万人以上を対象に実施した。

コメント
01. 2015年3月05日 00:33:23 : bCd4rW70v6 市場原理主義者の太鼓持ちがアメリカを持ち上げるの図。 膨大な無保険者に貧困層を抱えるアメリカ社会には一切目を向けない。 とてつもない犯罪発生件数に加えて刑務所が溢れかえるアメリカ。 処方箋は刑務所の「民営化｝

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