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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150303-00067676-diamond-soci
ダイヤモンド・オンライン 3月3日(火)8時0分配信
部下一人ひとりは高い能力を持っているのに、チームの成果が上がらないことがある。逆に、ふつうの能力のメンバーなのに、チームとして凄い業績を上げることもある。ここに課長のチーム運営力の差が出る。メンバーが心からやりがいを感じ、全力を尽くすことができればチーム運営はうまくいく。そのためには課長としての志を立て、メンバーに力強く伝えることだ。「日本一になろう」と志を立てたチームがどうなったか、実例を紹介する。
● 課長としての志を立て、メンバーに力強く伝えよう
あなたのチームのメンバーは心からやりがいのある仕事だと思って働いているでしょうか。メンバーの一人ひとりが、やりがいがあると思っていればすばらしい。やりがいを満喫しながら、喜びに溢れ働いていればチームの運営はうまくいきます。
しかし、そういう職場はまれです。ふつうは毎日をなんとなく過ごしています。会社が立てた目標もある程度は頑張って取り組みますが、本気にはなっていません。仕方なく義務感でやっていることが多いものです。
ですから、できる範囲で努力はしますが、自分の持っている力のすべてを出し切るところまではいっていません。なぜ、そうなってしまうのでしょうか。
志がないからです。生活のため、他に仕事がないから、仕方なくやっているからです。
そこで、チームのメンバーに課長としてのあなたの志を立てて、力強く伝えてみましょう。
● 「日本一になろう」と志を立てたチームはどうなったか
自動車販売会社のメンバーを研修したことがあります。管理者の皆さんに、チーム運営のための志を立てていただきました。燃えるような、本気になって取り組めるような、達成できたらワクワクするような志を立てるように訴えました。
「日本一になろう」でした。全国に同系列の販売会社が約300社あり、180位ぐらいの実績の会社でした。繰り返し、「日本一」を言い続けました。
どうすればなれるのか。一人ひとりが考え、いいと思ったことはどんどん提案し、やろうと決めたら全力で取り組んで結果を出していこうと言い続けました。
皆は半信半疑でした。できるわけがないと思っていました。しかし志を訴え続けることで、ひとりふたりと本気になり行動する人がでてきたのです。3割の人が真剣に動き始めるようになると、他の人たちもこうしてはいられないという雰囲気が出てきました。
日に日に職場が活気づき始めました。朝の「おはようございます」の挨拶は、これまでの3倍の声になり、やる気に溢れた声でいっぱいになりました。
管理者が、とくに営業所長が本気になってくると、社員にも本気が乗り移ってきました。一つひとつの業績目標が意識され、貪欲にチャレンジする姿が見られるように変化してきました。
売り上げの伸び率、シェア率、利益率、とくに顧客満足度の評価が向上してきました。
毎月の締め切り日までの最後の一週間は、以前はあきらめムードでしたが、粘りに粘って契約を決めてくる営業のメンバーが増えてきました。
お客様への対応、営業の工夫、商談での説明内容の勉強会など、どうしたらお客様が喜んでくださるか、チームメンバーが真剣に考え行動するようになりました。
なにより大きな変化は、メンバー一人ひとりが仕事へのやりがいを感じるようになり、それが生き甲斐となっていったのです。
2年後に信じられないことが起きました。全国の販売会社のなかで総合評価が1位となったのです。そしてこの会社は、メーカーの本社から「経営革新賞」の表彰を受けたのです。
● チームに本気を伝播させる
「日本一」という志は、最初は誰もピンとこなかったようでした。しかし、研修で何度も訴えていくうちに、まずひとりがその気になってくれました。
そのひとりの人が本気になって動き始めました。会社にはいちばん早く出社し、いちばん早く会社を飛び出し営業に向かいました。
大きな声で元気よく挨拶し、ニコニコと心を虜にするような笑顔で接し、お客様がいちばんしてほしいことをさりげなくやってあげました。
その姿は、自然に他のメンバーにも強い刺激を与え本気が伝播していきました。
ある人は、通い詰めていたお客様のお店が改装することになり手伝いをしました。店舗のデザインで悩んでいたとき、相談に乗って店舗デザイナーを紹介しました。改装中はときどきその店に寄って何かと相談相手になりました。
あるご家庭を訪問したら、体調が悪いという高齢者の方がいて、病院へご家族と一緒に自分の車でお連れしました。その後も暇を見つけてはお見舞いに訪れました。
お客様からは感謝され自動車も購入していただきました。そればかりではなくご友人やお知り合いの紹介もしてくださったのです。
いままでやったことがないことでした。真剣になるとこのような行動ができました。
「日本一になろう」という志から出発して知恵を絞りました。それが行動となってあらわれました。お客様に喜んでいただくことから始めようとメンバーが思ったからでした。
● いまの仕事で、ワクワクするテーマを見つけよう
仕事を通して何をするか、志を立ててはどうでしょうか。
なにも日本一でなくてもよいと思います。地域でほんとうに認められる会社。あそこの仕事はまちがいないという評判。あなたの仕事、あなたの商品が、どうすればお客様にすばらしいと言ってもらえるか。
こうした志を、短い言葉にして、チームのメンバーに伝えましょう。
その言葉を聞いたとき最初はピンとこなくてもよいのです。何度も訴えていくとき、だんだんと重みが分かり、ほんとうに実現したらワクワクするような志を考えましょう。
下町の工場で人工衛星の部品を作り、見事に打ち上げに成功した実例があります。その仕事に携わった工場のメンバーはいつもワクワクしながら働いたにちがいありません。その始まりは、「うちの工場で人工衛星の部品を作ろう」だったのです。
そのとき全員がその志にピンときたでしょうか。なんという世迷いごとを言っているのだと思う人が多かったのではないでしょうか。
リーダーが何度も繰り返し訴えていくなかでひとりふたりと本気になり、やがてみながワクワクしながら働きだしたにちがいありません。
まず、チームの運営には志を立てることからはじめましょう。
あなたもいまの仕事で、ワクワクするテーマを見つけてほしいのです。
寺松輝彦
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