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世界の金市場で「大躍進」する中国
http://japanese.ruvr.ru/2015_02_26/283098049/
2月 26 , 16:17 ロシアの声
中国は、金の値決め方式を変更する協議だけではなく、金の値決めにも参加する見込み。「ロンドン・フィキシング」の代替となるロンドン貴金属市場協会(LBMA)の新たな電子システムが稼動する3月末にも、中国が金の値決めに参加するとみられる。
中国は、ロンドンにはじめて挑戦した9月29日からわずか半年間で、世界の金市場における「大躍進」を成し遂げた。ロンドンでは、約100年前から金の値決めが行われている。
金の値を決めているのは、ロンドン銀行間金市場を形成している5つの銀行。中国は、この「ゴールデンファイブ」による統治への依存を克服しようとし、独自の「金市場における中国の値」を決める手段を開発した。中国は、金の国際契約を国内市場と結びつけた。相場アナリストのセルゲイ・ヘスタノフ氏は、これは、ロンドンの金取引所で設定された古いゲームのルールに対する中国の最初の挑戦だったとの見方を表し、次のように語っている。
「上海金取引所の決定は、中国国内の取引で設定されている価格をベンチマークとして確固なものとすることを可能とした。独立したベンチマークがあることで、上海証券取引所の取引は、ロンドンの金の値決めから正式に独立することができた。」
3月から、取引の参加者が大幅に拡大する見込み。これによって、金の世界標準価格が設定される。上海金取引所も参加者に含まれるとみられている。なお値決めを行うLBMAには、中国の銀行3行が加わる予定。中国が世界1位の金保有国であることを考慮した場合、中国は同市場で独自のゲームのルールを押し付ける現実的なメカニズムを手に入れるだろうとの見方を示し、次のように語っている。
「価格政策は、自由市場における商取引の結果、決定されるだろう。しかし少なくとも、このゲームへこの膨大な国の金保有が参加することで、もちろん、貴金属市場、金の国際価格、同分野の制度や作業工程に影響があるだろう。上海は、ロンドンやニューヨークと並んで、金取引と金と関連した通貨取引の世界の中心地となる。これは、中国を金取引の世界の中心地、世界の金融中心に変える意図的な政策だ。」
中国が、金の価格設定の世界の中心地になるを早めるために昨年秋、世界の40のプレーヤーが、上海金取引所の取引に直接参加する権利を取得した。中国は、外国人投資家に自国の金市場を開放したことで、自国の立場を強化した。これには相乗効果も伴うだろう。なぜなら金消費の世界の中心地は、アジア全体の金価格の指標が設定されている場所と一致したからだ。
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