＜中国追加利下げ＞投資主導へ回帰も　景気減速に危機感
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150228-00000076-mai-bus_all
毎日新聞 2月28日(土)23時23分配信

　【北京・井出晋平】中国人民銀行が追加利下げに踏み切った背景には、習近平指導部の景気減速に対する強い危機感がある。銀行の不良債権比率が上昇するなど、企業の資金繰りの厳しさも表面化している。投資主導から消費主導へ経済の構造転換を進める方針を掲げてきた中国だが、景気下支えを優先して、金融緩和と併せて、公共投資の拡大に動く可能性もある。

　中国経済は、２０１４年の国内総生産（ＧＤＰ）が前年比７．４％増と、２４年ぶりの低水準となるなど、景気減速が鮮明になっている。不動産市場の低迷で、企業の生産や消費が鈍ったのが要因だ。追加利下げで住宅ローン金利も下がるため、不動産市場を下支えする狙いもある。

　中国政府は、リーマン・ショック後の景気対策が不動産バブルなどを拡大させた反省から、大規模な景気対策には慎重だった。だが、李克強首相は２月２５日の国務院常務会議で、「経済の下押し圧力に対応しなければならない」と景気の現状に危機感を表明。中小企業向け減税を打ち出すなど、景気下支えに躍起になっている。

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