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最近の市場の上昇理由?
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52686342.html
2015年02月28日 在野のアナリスト
中国人民銀行が貸出と預金の基準金利を25bp引き下げると発表しました。1年物の貸出基準金利は5.35%に、預金金利は2.5%とし、預金金利の基準を1.3倍に引き上げます。来週から始まる全人代を前に何らかの対策を打つと見られていましたが、先行して出てきました。全人代では成長率を引き下げ、ニューノーマルと呼ばれる中成長型経済への移行を促すとみられています。
しかし問題は、それ以上に経済の落ちこみが激しく、バブル崩壊に伴いマイナス成長に陥るのではないか? ということです。それを防ぐ手はいくつか聞こえてきますが、気になる話もあります。企業は収益力が低下したため、それを補うために業態を拡大しているといいます。製造業まで金融業、不動産業に手を染める。そうしたマネーが今、世界中に流れており、世界同時株高を演じている主因ではないか? というのです。こうしたものは確たる証拠も出てきませんし、中々分かり難いものですが、日本株については明らかに1月の3週目から、大きな変化が出ています。
投資主体別売買状況をみると、先週は外国人投資家の大幅な買い越しとなっています。しかも1月の3週目からはずっと先物は買い越していますが、昨年末から一貫して現物株は売り、1月の3週目から計算しても売り買いはほぼ均衡です。この時期は、2月末でもそうですが、3月末の配当権利とりで現物株を買っておくのがこれまででした。逆に、先物は売っておいて権利落ち後に先物を買い戻すことで下落を防ぐ、というのが一般的な戦略です。しかし今年はそれと逆になってしまっているのです。これから現物株を買う、ということは考え難い。先物で値段のつり上がった株価で、買うことになってしまうからです。先高期待、というのはこの辺りから出てくる話ですが、それにしても現物株を放置している今が本当に期待感をもった行動なのか?
残念ながら、今のこの状況を正確に読み解くのは困難です。一部、噂であった日本の金融関連の資金が流入している、としてもごく一部です。先物で2兆円以上買う、というボリュームをすべて説明できません。もしかしたら、ここに中国系マネーが雑じっているのではないか? そんな話も出てきました。しかもそれは、ただの運用ではなく、先高期待などでもない。一つには世界経済を下支えし、合わせて中国経済を盛り返そうという意図もありますが、もう一つは世界経済の首根っこを押さえることで、影響力を行使しようという意図もあるのではないか? そんな話まで、噂レベルでは実しやかに語られるようになっています。
中国が、仮に崩壊したときの下支え役はありません。あまりに中国経済が肥大化してしまったため、IMFや世銀でも不可能です。日米欧が資金を出し合って、何とか処理できるかも…というレベルです。しかし今のままでは、日米欧はその要求を呑まないでしょう。中国の構造改革やウィグル族、チベット族の問題に介入してくるかもしれない。それこそ人民解放軍の規模も、縮小されるかもしれない。そんな危惧から、今のうちに先物を大量保有しており、いざとなったら「売るぞ」と脅す。それが嫌なら、中国経済を破綻させるなよ、そんな材料に使う目的ではないか?
市場の噂なんて、根も葉もないものから、根拠らしきデータがあるものまで、様々にあります。しかし最近の市場は、そうしたデータすら無視した動きが顕著であり、憶測まがいの話まで出てくる始末です。正直、私も信憑性がどこまであるかは怪しいと考えていますが、中国が国家レベルで世界を『爆買い』している、となれば、国内で失った投資先ばかりのことではない、という説明には説得力もあります。これまでの投資家とはまったく異なる思考、発想で動いている今の市場に、新たな投資家層の登場を当てはめてみたとき、必ずしも噂と片付けられない話になってくるのでしょうね。
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