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32人抜きの三井物産・安永竜夫執行役員/(C)日刊ゲンダイ
三井物産もホンダも…社長人事「成功する抜擢、しない抜擢」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157564
2015年2月27日 日刊ゲンダイ
三井物産、富士通、ホンダ……。取締役を経験しないまま、上司を飛び越えて社長に就く“抜擢人事”が相次いでいる。
4月1日付で三井物産の社長に就任する安永竜夫執行役員(54)は「32人抜き」。富士通の田中達也執行役員(58)と、デンソーの有馬浩二専務(57)は「14人抜き」で就任。ホンダの八郷隆弘常務執行役員(55)は、取締役「9人」を抜いて社長に就く予定だ。
なぜ、大手企業で抜擢人事が続出しているのか。
「多くの企業は、2020年の東京五輪までは好景気がつづくが、その後は一気に低迷すると見ています。企業にとっては、あと5年が勝負になる。2020年以降も生き残るためには、好景気の間に稼げるだけ稼ぎ、5年後にはM&Aや海外企業の買収などに打って出られるだけの体力をつけるしかない。つまりデフレ時代は“守り”の経営が必要でしたが、この先5年間は“攻め”の経営が求められる。これまでとは違う人材が求められ、抜擢人事が相次いでいるのでしょう」(月刊BOSS編集長・関慎夫氏)
しかし、抜擢人事が成功するとは限らない。過去には失敗例も多い。シャープでは当時49歳の片山幹雄氏が最年少役員から社長に抜擢されたが、その後、経営危機を招き引責辞任している。
どんな抜擢人事ならうまくいくのか。
「成功するカギは、実力者が会長などとして会社に残り、新社長を全面的にバックアップするかどうかです。抜擢されても、先輩役員に面従腹背されたら新社長は舵を取れない。先輩役員が協力するように実力者が睨みをきかす必要があります。ただし、実力者は絶対に院政を敷いてはいけない。かつて“山下跳び”といわれ、松下電器が“25人抜き”で山下俊彦を社長に就けた時は、松下幸之助が後見人になったうえ、就任1年後、山下社長がやりやすいように、番頭格だった4人の役員を辞めさせています」(関慎夫氏)
まだまだ、抜擢人事がつづきそうだ。
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