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デフレ:物価下落の高い代償
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投稿者 eco 日時 2015 年 2 月 27 日 08:25:36: .WIEmPirTezGQ
 

デフレ:物価下落の高い代償
2015年02月27日(Fri) The Economist
(英エコノミスト誌 2015年2月21日号)

低インフレやマイナス圏のインフレが世界中に広がっている。それは思っているよりも大きな心配の種だ。

 先進国の中央銀行にとって、「2」は特別な意味を持つ数字だ。物価が年2%上昇すれば、ほとんどの買い物客は、物価の緩やかな上昇を概ね無視できる。そして、ほんの少しのインフレは大きな助けになる。多少のインフレは企業経営者に、非生産的な労働者を突っつく手段――賃金凍結は実際には2%の賃金カットを意味する――と、会社の利益を投資に回すインセンティブを与えるからだ。

 最も重要なことは、それが経済をデフレと、物価下落がもたらしかねない気の滅入る選択――現金をため込んだり、購入を先延ばししたりすること――から遠ざけることだ。だが、この2%のマントラへの公然たる信奉にもかかわらず、一定期間の物価下落が到来しそうだ。

デフレの気配

 デフレの気配はいたるところにある(図1参照)。米国と英国、カナダ――すべて2%以上の成長を遂げている国――でさえ、インフレ率は目標を大きく下回っている。物価は東洋で冷え込んでおり、中国のインフレ率はわずか0.8%だ。日本の2.4%というインフレ率は消滅しそうだ。デフレに逆戻りしているからだ。タイはすでにデフレ状態にある。

 だが、最も目を引くのはユーロ圏だ。インフレの過去――1980年代にはインフレ率がイタリアで年平均11%、ギリシャで20%だった――は、遠い昔の記憶だ。今ではユーロ圏の19カ国中15カ国がデフレに陥っている。インフレ率が最も高いオーストリアでも、わずか1%だ。

 原油でかなり多くのことに説明がつく。ブレント原油は、1年前は1バレル110ドルだった。それが今は60ドルだ。この45%の値下がりは、各国経済にじわじわと伝わっている。英国では、2月17日に公表された統計が、エネルギー価格と輸送価格の下落が一因で、1月のインフレ率(消費者物価指数の上昇率)が前年比で0.3%だったことを示していた。これは過去最低の部類に入る数字だ。

 米国では、ガソリン価格が過去6カ月間で35%下落している。ディーゼルと灯油の価格も下落している。


 物価の下落は――それ自体では――悪いことではない。冬場のエネルギー利用は不可避であり、消費者は、安価な燃料で暮らし向きが良くなる。企業も喜んでいる。光熱費が下がっているうえに、プラスチック容器から洗剤に至るまで、さまざまな投入原価が低下しているからだ。

 節約された分の一部は還元されている。輸送費がかさみ、多くの包装を必要とする食料品は安くなっている。

 これらはプラスの供給ショックの顕著な特徴だ。原油価格の下落は、経済がより安い価格でより多くのモノを供給できることを意味する。エネルギーや輸送、石油をベースとする投入物への依存度がはるかに低いサービス部門では、物価はまだ上昇している(上掲の図2参照)。

 耐久財を販売する業界では、デフレはもっと気掛かりなように見えるかもしれない。新車の価格は、英国では横ばい、ポルトガルではゆっくりと下落しており、ギリシャでは急落している。ギリシャでは、新車は2005年より20%近く安い。だが、多くの業界にとって、物価の下落は目新しいものではなく、生活の一部だ。

 ユーロ圏では、電話、コンピューター、カメラの価格が10年間下がり続けている(スペインでは電話機が10年前より90%安い)ため、デフレが買い物客にショックを与える可能性は小さい。長年にわたる物価下落を経験した日本でさえ、買い物が先送りされている証拠はほとんどない。

雇用改善がインフレにつながっていない理由

 短期間の物価下落による購買力の拡大は歓迎される。先進国では、雇用の大幅な改善にもかかわらず、賃上げがめったに見られない。米国では、2010年初めから1000万人以上の労働者が仕事を見つけ、1500万人超でピークをつけた失業者が40%減少した。日本でも同様に、失業者が360万人から230万人へと大幅に減少している。

 英国はさらに好調で、失業者の数は50%減少し、わずか80万人にとどまっている。病弱なユーロ圏でさえ、雇用はある程度増えている。不思議なのは、雇用の増加が賃金上昇という形でインフレにつながっていないのはなぜか、ということだ。

 米国、英国、日本の失業率――いずれも危機以前の水準か、それ以下になっている――は、以前なら賃金上昇をもたらしていただろう。しかし、これら3カ国では、いずれも不安定な形の雇用が増えている。パートタイム労働が増えており、できることならより長時間働きたいと思っている「不完全就業者」も増えている。

 以前より緩やかな契約が柔軟な労働力を生み出す一因になっていることから、臨時雇いの仕事――ウーバーに登録しているドライバーから建設現場の日雇い労働者まで――が急増している。雇用は増えているかもしれないが、労働者の交渉力は高まっていないのだ。

オバマ米大統領、おちゃめな動画をネットで公開
バラク・オバマ大統領は議会に最低賃金の引き上げを要請している〔AFPBB News〕

 こうした新しい柔軟な労働市場の難点は、政治的反発を引き起こし始めている。

 バラク・オバマ大統領は、議会に米国の最低賃金を7.25ドルから10.10ドルに引き上げるよう要請している。

 英国では、2大政党がともに、不安定な「ゼロ時間」契約がいつ乱用になるのかを明確にする計画だ。日本の安倍晋三首相は最近、派遣労働者は正社員と同じ待遇を期待すべきだとの考えを示した。

 こうした措置で賃金と企業のコストが上昇すれば、インフレが後に続くはずだ。

短期で終わっても経済を鈍らせる恐れ

 だが、この種のデフレは、たとえ一時的であっても、経済を鈍らせかねない。インフレ率が2%であれば、現金の山の上に胡坐をかいている経営者は明確な選択を迫られる。より多くのリターンをもたらす何かに投資するか、配当として株主に還元するかだ。

 どちらの対策――投資もしくは投資家の収益を増やすこと――も良いものだ。だが、物価が横ばいの時は、リスクを嫌う経営者は正当に資金の上に胡坐をかくことができる。物価が上昇していれば、企業が抱える現金の山――2014年は米国で2兆ドル、日本で229兆円(2兆1000万ドル)に達した――は、もっと早く活用されるだろう。

 ユーロ圏はまた別の話だ。ドイツは別として、ユーロ圏諸国は、労働市場を効率化するための対策をほとんど何も取ってこなかった。大半の国が多くの余剰能力を抱えている。失業率は、2009年末には10%をわずかに下回り、米国と同じ水準だった。だが、それ以降ユーロ圏では失業率が上昇し、現在は11%だ。ギリシャでは25%近い。

 これを克服するには何年もかかるだろう。2%の成長率で称賛されているスペインがたとえ現在のペースで進み続けたとしても、失業率が危機以前の水準に戻るまでに8年かかる。賃金の上昇を求める人は、わずかな期待しか持てない。このことは、長引くデフレのリスクを他の場所よりも大きな心配の種にしている。

 物価の下落が続けば、名目ベースで固定されている債務は、返済するのが難しくなる。

 コンサルティング会社マッキンゼーの最近の調査は、2007年から2014年にかけての総債務――政府、家計、企業――の動向を追跡した。ユーロ圏諸国が先頭に立っており、問題を抱えた「周縁」国5カ国と「中核」国3カ国で債務が国内総生産(GDP)比で55%以上増加した。収入が一貫して減少し続ければ、これらの債務は返済するのが不可能になるかもしれない。

動き始めた中央銀行

 各国中央銀行は、ようやく行動に出ている。欧州中央銀行(ECB)は量的緩和(QE)のゲームに参加するのが遅れたが、3月には国債を購入するためにマネーを創出し始める。日銀は、インフレを2%に戻すために必要なだけQEを行うと公約している。新しい急進的な政策――マイナス金利――が流行しており、北欧の中央銀行がECBに続いてそれを採用している。

 これらの試みが失敗すれば、その時は安い食料品と燃料の喜びは束の間で終わるだろう。債務に苦しむ国が債権者を寄せ付けないようにするために、物価下落によって浮いたお金をすべて使い果たす羽目になるからだ。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43041
 

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コメント
 
01. 2015年2月27日 12:00:50 : nJF6kGWndY

>欧州中央銀行(ECB)は量的緩和(QE)のゲームに参加するのが遅れたが、3月には国債を購入するためにマネーを創出し始める。日銀は、インフレを2%に戻すために必要なだけQEを行うと公約している。新しい急進的な政策――マイナス金利――が流行しており、北欧の中央銀行がECBに続いてそれを採用
>これらの試みが失敗すれば、その時は安い食料品と燃料の喜びは束の間で終わるだろう。債務に苦しむ国が債権者を寄せ付けないようにするために、物価下落によって浮いたお金をすべて使い果たす

いくら原油安などでデフレ化しても、緩和的な政策、特にQEによる財政ファイナンスがしっかり続き、再分配政策と国内産業の生産力が維持されている限りは、全く問題はない

とは言え財政緊縮派に煽られた無知な国債暴落インフレ恐怖症者者も、相変らず多いから油断はできないだろうな



02. 2015年2月27日 12:30:53 : nJF6kGWndY

日銀の国債買入、財政法第5条に抵触しない=政府答弁書
2015年 02月 27日 12:09 JST
[東京 27日 ロイター] - 政府は27日の閣議で、民主党の大久保勉参院議員による日銀の量的・質的金融緩和(QQE)に関する再質問への答弁書を決定した。日銀による巨額の国債買い入れが、いわゆる財政ファイナンスに該当するかについて、日銀の国債引き受けを禁じている財政法第5条に「抵触するものではない」と回答。他国通貨建て国債については「発行に向けた検討は行っていない」とした。

答弁書では、財政ファイナンスが「どのような状況を指すのかについては、様々な議論がある」とし、現在の日銀の国債買い入れは、2%の物価安定目標の実現という金融政策を目的に「日本銀行が自らの判断で、市場で流通しているものを対象に実施しているもの」であり、財政法には抵触しないとの見解を示している。

国債市場の機能や流動性への影響に関しては、一般論としながら、国債の安定消化には「国債の売買が活発に行われる国債市場が存在することが望ましい」とし、政府として「市場関係者の意見等も踏まえつつ、流動性の確保に努めてきたきたところである」と回答。外貨建ての国債を発行する可能性については「現在、あえてこれを発行しなくとも国債の安定消化が図られていると認識しており、政府として発行に向けた検討は行っていない」としている。

(伊藤純夫)

消費支出減も鉱工業生産は大幅上昇、CPI一段と鈍化−1月 

  (ブルームバーグ):1月の経済指標は景気回復基調の維持を示しつつも、消費増税の影響を脱し切れていないことを示した。鉱工業生産は2カ月連続で上昇したが、家計の消費支出は10カ月連続の前年割れとなり、消費者物価(CPI)の伸び率も原油安を背景に一段と鈍化した。
経済産業省が発表した鉱工業生産は前月比4%上昇。ブルームバーグ・ニュースによる集計データの予想中央値2.7%上昇を上回った。SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは指標発表後のリポートで「中華圏の春節前の増産を割り引いても生産は強い。今後の生産計画も堅調で、昨夏以降の回復基調が続く公算」と評価した。
総務省が発表した2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は28万9847円と実質で5.1%減。減少幅は昨年12月の3.4%減より拡大した。ブルームバーグ・ニュースによる集計データの予想中央値は4.1%減。勤労者世帯の実収入が実質2.3%減と厳しい状態が続く中で、家計の慎重姿勢が根強いことがあらためて浮き彫りになった。
総務省が発表した全国コアCPI は前年比で2.2%上昇した。プラスは20カ月連続。プラス幅はブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値(2.3%上昇)を下回った。6カ月連続で伸びが鈍化し、原油安が前年比上昇率を押し下げた。
総務省が発表した失業率は3.6%と、12月の3.4%から0.2ポイント悪化した。厚生労働省が発表した有効求人倍率は1.14倍で12月の修正値から横ばい。SMBC日興証券の牧野氏はリポートで、「非労働力人口が減少しており、引き続き内容的に進歩がみられる。国内景気は昨夏以降、輸出や生産、小売売り上げなどが循環的な回復局面に入っており、半年程度遅れて雇用が踊り場から脱却しつつあるようだ」と分析した。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 淡路毅 tawaji@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brett Miller bmiller30@bloomberg.net 宮沢祐介, 淡路毅
更新日時: 2015/02/27 11:14 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NKEOJV6JIJVG01.html
 


消費者物価1月は税除き前年比0.2%、2月はさらにプラス幅縮小へ
2015年 02月 27日 12:11 JST
[東京 27日 ロイター] - 総務省が27日発表した1月の全国消費者物価指数は、指標となる生鮮食品を除いたコアCPIが前年比プラス2.2%と昨年12月から0.3ポイント縮小した。原油急落によるガソリンや灯油の下落加速が指数を押し上げた。

昨年4月の消費税引き上げの影響分2%を差し引くと前年比わずか0.2%。2月はさらにプラス幅が縮小する見通しで、安倍政権が目標と掲げる2%の目標達成は遠のく。

ガソリンは前年比11.1%下落し、12月の同2.5%からマイナス幅が大幅に拡大した。灯油も同15.3%(12月3.4%)下落した。テレビや宿泊料も前年比での上昇率が縮小した。昨年の消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動からエアコンの販売不振も指数を押し下げた。一方、電気代は前年比6.9%上昇し、12月よりもプラス幅が拡大した。

先行指標となる2月の東京都区部コアCPIは前年比2.2%の上昇で、上昇率は1月と横ばい。原油価格の下落ペースが緩やかになったため、昨年夏以降のプラス幅縮小に一服感が出た。ガソリンは前年比15.4%下落したものの、エネルギー品目全体では前年比3.8%上昇し、1月より0.2ポイントプラス幅が拡大した。

もっとも全国の指数ではガソリンの占める比重が、東京都区部より大きいため、2月の全国コアCPIは、1月よりも下落圧力が高まるのが必至。消費税を除くベースで前年比プラスを維持できるかゼロを割り込むかが注目される。一方、原油価格は2月に底入れしており、3月以降の指数に影響が出る見通し。

*写真を変更して再送します。

(竹本能文)


 


実質消費支出は10カ月連続で減少、消費の戻り鈍く
2015年 02月 27日 10:41 JST
[東京 27日 ロイター] - 総務省が27日発表した1月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は1世帯当たり28万9847円で、実質前年比で5.1%減となった。減少は10カ月連続。前月比でも0.3%減と5カ月ぶりに減少するなど、個人消費は戻りの鈍い状況が続いている。

実質消費支出は、事前の市場予想で前年比4.1%減(予測中央値)が見込まれていたが、結果はこれを下回った。

1月は「保健医療」や「教育」を除き、軒並み実質前年比で減少。パック旅行などを中心とした「教養娯楽」や自動車購入などの「交通・通信」、「被服および履物」などが押し下げに大きく寄与している。

このうち住居の設備修繕・維持や家庭用耐久財、自動車購入などは、昨年の同時期に4月の消費税率引き上げを控えた駆け込み需要が盛り上げったことから、前年同月と比べた減少幅が大きくなっている。

一方、前月比でも5カ月ぶりの減少となったが、被服や食料などが減少しており、総務省では、天候不順が影響した可能性があるとしている。昨年4月の消費増税の駆け込み需要の反動減自体は、高額品を除けば収束に向かっているとみており、基調判断は「このところ持ち直している」に据え置いた。

1月の勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり44万0226円で、実質前年比2.3%減と16カ月連続で減少。名目は同0.4%の増加となった。

*総務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。

here

(伊藤純夫 編集:田中志保)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0LV00V20150227


 


1月の鉱工業生産、前月比4%上昇−2カ月連続プラス 

  (ブルームバーグ):1月の鉱工業生産(速報値)は2カ月連続で上昇した。経済産業省は「総じてみれば、緩やかな持ち直しの動きがみられる」に判断を維持した。
経産省が発表した生産指数は前月比4%上昇した。前年同月比では2.6%低下。はん用・生産用・業務用機械、輸送機械、電気機械工業などが上昇した。ブルームバーグ・ニュースによる集計データの予想中央値は2.7%上昇。
出荷指数は前月比5.8%上昇した。業種別では、はん用・生産用・業務用機械、輸送機械、電子部品・デバイス工業などが上昇要因となった。在庫指数は0.6%低下。業種別では鉄鋼業、輸送機械、情報通信機械工業などが低下した。
製造工業生産予測指数は2月が前月比0.2%上昇。3月は3.2%低下。
SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは指標発表後のリポートで、「中華圏の春節前の増産を割り引いても生産は強い。今後の生産計画も堅調で、昨夏以降の回復基調が続く公算」と述べた。
牧野氏は「昨年10−12月期の前期比プラス1.7%から1−3月期はプラス2.1%へと回復が加速する公算」と予想した。その上で「大企業・製造業の粗利益は1−3月期には前年比で2割増が見込まれる。これは企業の純利益を押し上げるほか、春先以降の賃上げの原資となろう」と述べた。
関連ニュースと情報:12月鉱工業生産、1%上昇−2カ月ぶりプラス、判断は上方修正日本語総合トップ画面:TOP JK  
記事についての記者への問い合わせ先:東京 淡路毅 tawaji@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brett Miller bmiller30@bloomberg.net 持田譲二, 淡路毅
更新日時: 2015/02/27 09:21 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NK7H576JIJUO01.html


 

ゴールドマン:債券は「危険」資産、超低利回りで値動き増幅 
  (ブルームバーグ):かつて最も安全性の高い資産の一つとされた債券だが、記録的な低利回りの時代においてはむしろ危険な投資先になったと、ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。
ゴールドマンのマクロ・マーケット調査共同責任者、フランチェスコ・ガルザレリ氏(ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「債券のリスクは高くなった」と指摘。「利回り予想のちょっとした変化にも敏感に反応するため、価格の変動は大変大きくなる。債券は非常に危険な資産クラスだと考えられる」と述べた。
日本からポルトガルに至るまで、今年は世界的に国債利回りが過去最低を更新している。消費者物価の伸び悩みに対応し、各国中央銀行は債券資産を購入。中には預金金利をマイナスに引き下げた中銀もある。
先進国市場で唯一の例外がギリシャだ。新政権が債務再交渉を試みる中、同国債利回りは2012年の債務再編以来の高水準に上昇した。20日に成立したユーロ圏財務相会合(ユーログループ)との暫定合意で、資金繰りが行き詰まる事態は当面回避できたが、新たな交渉決裂となればユーロ圏全体を脅かしかねないとガルザレリ氏は指摘する。
「最大のリスクはやはりギリシャだ」とガルザレリ氏。「今は保護観察期間で、非常に不安定に見える。ギリシャの資金バランスを極めてタイトなままにしながら、ユーログループともっと密接に作業させるというのがゲームプランだが、計算ミスが生じるリスクは非常に高いと私はみている」と述べた。
原題:Goldman Sees Bond Market ‘Danger’ as Low Yields Amplify Swings(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Lucy Meakin lmeakin1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Paul Dobson pdobson2@bloomberg.net Todd White
更新日時: 2015/02/27 00:57 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NKDWZD6JTSED01.html


03. 2015年2月27日 12:32:47 : nJF6kGWndY

それに単純な経済要因以外にも、地政学リスクや災害リスク、気候変動リスクもある

いずれにせよリスク管理には、注意した方が良いな

http://jp.reuters.com/articlePrint?articleId=JPKBN0LV07B20150227
プーチン氏は「裸の王様」、欧米は失脚に備えよ=ホドルコフスキー氏
2015年 02月 27日 12:08 JST
[ロンドン 26日 ロイター] - かつてロシアのプーチン大統領の政敵だった元石油会社社長、ミハイル・ホドルコフスキー氏は26日、プーチン大統領は「裸の王様」だと批判した。ロシア経済は一段と悪化し、権力闘争が起きる、と語った。

ロンドンでの講演で述べた。ホドルコフスキー氏は、当時ロシア最大の石油会社だったユコス社の元社長。ロシアでも第1位の富豪だったが、2003年に脱税などの罪で逮捕。2013年に釈放されている。

ホドルコフスキー氏は、欧米諸国に対しては、プーチン大統領の失脚後を見据え、大統領の対抗勢力との関係を築くべきだ、と助言した。

同氏は、プーチン政権は衰退期に入っている、と表明した。ただし、大統領の失脚までにはまだ時間がかかり、政権の最終局面は欧米とロシア国民にとって、苦痛かつ危険なものになる、との見方を示した。

ホドルコフスキー氏は「ロシアは皇帝の病床の傍らで長く苦しむことになる。国民にとっては苦痛で、欧米には危険なことだ」と述べた。


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