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猛烈な資金引き出し(ギリシャ)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4831086.html
2015年02月24日 NEVADAブログ
ギリシャでものすごい額の資金引き出しが起こっており、このペースが続けば一ケ月も持たないかも知れないと国際金融専門家は指摘しています。
年初来でギリシャ国民は250億ユーロの引き出しを行っており一週間平均では30億ユーロとなりますが、18・19日には10億ユーロ引き出したのに続き、あくる日の20日には10億ユーロ引き出したのです。
このような引き出しが起こったために、ギリシャの銀行が持つ引き出し枠は230億ユーロとなり、恐らく今は200億ユーロを切っているでしょうが、あと20日もすれば、ギリシャの銀行は預金者に渡す現金がなくなる事態に直面することになるのです。
即ち、銀行閉鎖です。
この事態を防ぐには預金封鎖と資本規制しかありませんが、果たしてギリシャ中央銀行がこの強権を発動できるのかどうか。
残された枠は200億ユーロと一日で20億ユーロの引き出しがあれば10日でギリシャ中央銀行は破綻します。
破綻を防ぐにはECBが無担保でギリシャ中央銀行に無制限に貸し出すのかどうかにかかっていますが、実はECBにはもう1つ重要な問題があります。
ウクライナ金融危機です。
昨夜、ウクライナ中央銀行は資本規制を発表しており、暴落したフリブナ(年初来で40%以上下落しています)を何とかサポートしようとしていますが、この資本規制は誤った政策であり、これが実行されればウクライナには物資は入って来ません。
輸入業者による外貨購入を制限したからです。
即ち、輸入するための外貨調達を事実上禁止する処置を導入したのです。
ウクライナは今や金融崩壊と経済の崩壊が同時に進行しており、てがつけられない状態に陥っている中、ECB(ヨーロッパ)がどこまでウクライナを支援するのかという極めて厄介な問題に直面しているのです。
ギリシャは放置すれば破綻してユーロから切り離すだけですが、ウクライナは放置すればロシアに領土が支配される恐れがあり、かといって支援すればロシアマフィアに資金がもっていかれ事実上ロシア支援になる訳であり、ECBにとりウクライナ問題の方が厄介な問題になっているのです。
このような中、フランスは空母シャルル・ド・ゴールを派遣してイスラム国を空爆していますが、本来ならそのような空爆をしている暇はなく、ウクライナ問題にもっと真剣に向き合うべきですが、ロシアと裏で繋がっているフランスとしてはウクライナ問題は触らないとなっているのです。
大国の思惑が入り乱れているウクライナ、ギリシャ問題ですが、どちらが早く破綻するかだけとなっています。
ギリシャ国民は¨使える¨ユーロ紙幣をせっせと引き出し、いつ破綻してもよいように準備していますが、これに対抗するにはECBによる新紙幣導入・交換制限しかありません。
この勝負、果たしてどちらが勝つでしょうか?
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