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1月に都銀は中期債主体に大量の売り越し  久保田博幸
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/776.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 23 日 13:36:05: igsppGRN/E9PQ
 

1月に都銀は中期債主体に大量の売り越し
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kubotahiroyuki/20150223-00043262/
2015年2月23日 9時42分 久保田博幸 | 金融アナリスト


日本証券業協会は2月20日に1月の公社債投資家別売買高を公表した。これは日本証券業協会の協会員、つまり証券会社から、当月中に取り扱った公社債の一般売買分(現先(条件付売買)を除き、国債の発行日前取引を含む)の状況についての報告を基に集計したものである。発表される公社債投資家別売買状況のデータは、全体の数字と短期債の数字となっている。このため、短期債を除く債券のデータについては、全体から短期債を引いたものを使う。

1月の最大の売り越しは噂されていたように都銀であった。トータルで1兆3173億円の売り越しとなっていた。同時に公表された国債の投資家別売買高によると、都銀は中期債を9855億円、長期債を1056億円、超長期債を1779億円の売り越しとなっていた。ほかの投資家はこれほど大きな売り越しをしていたところはなく、1月20日を起点としての債券相場の調整局面には、この都銀というかメガバンクの動向が大きく影響していたと思われる。

今年に入り、ECBの量的緩和観測による欧米の長期金利の低下なども手伝って、日本の債券の利回りも低下してきた。昨年末にかけて2年債利回りあたりまでマイナスとなっていたが、1月20日には5年債カレント物の利回りもマイナスとなった。さらにこの日に10年債は一時0.195%と過去最低を更新し、ここが現在までの過去最低利回りとなっている。

この2015年1月20日に5年国債入札があったが最低落札、平均落札利回りともに0.000%となった。そして1月22日にはECBが念願の量的緩和を決定する。この22日の日本での20年国債入札は入札結果はそれほど悪くなかったものの、この結果発表後に相場は急落し、地合が急変したのである。

1月末にかけて20年債利回りは1.0%台を回復したが、それとともに中期債利回りのマイナスが解消され、5年債利回りは1月末に0.060%に上昇していた。

業者のリスク許容度の低下は2月3日の10年国債入札で明らかになるのだが、それまでの間に相場の調整は進む。日銀の買入に向けて相場を仕掛けて上昇させ、利ざやを稼ぐという手法が取れなくなった。相場下落により短期間とはいえ保有国債の価格変動リスクが意識され、それが2月3日の10年国債入札の結果に現れた。

あらためて1月の投資家動向を確認しておくと、売り越しは信託銀行の2141億円の売り越しとその他金融機関の1741億円の売り越しが目立つ程度。信託銀行は年金絡みの売りとともに、長期債から超長期債への乗り換えもあったようである。

買い越しとしては地銀が9563億円の買い越し、主に長期債主体の買い越しとなっていた。農林系金融機関が5679億円の買い越し、こちらは超長期債主体の買い越し。生損保が3602億円の買い越し、こちらも超長期債主体の買い越し。外国人が3152億円の買い越し、こちらは長期債主体。信金が2881億円の買い越し、こちは超長期債主体。さらに投資信託は2217億円とこちらは中期債主体の買い越し。投資信託は日銀に当座預金を持っておらず、短期資金の置き場としては中短期債の購入にある程度頼らざるを得ない面もある。

 

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コメント
 
01. 2015年2月23日 18:33:58 : niiL5nr8dQ

>投資信託は日銀に当座預金を持っておらず、短期資金の置き場としては中短期債の購入にある程度頼らざるを得ない


物価2%の達成時期、原油次第で前後=1月日銀議事要旨
2015年 02月 23日 10:09 JST
[東京 23日 ロイター] - 日銀が23日に公表した議事要旨によると、1月20─21日に開かれた金融政策決定会合では、多くの審議委員が、物価が2%の目標に達成する時期は、原油市況次第で前後すると述べていたことがわかった。

原油価格が日銀の想定通り上昇しなければ達成時期は後ずれが不可避であることを認めた格好だ。

<2%達成、想定通り原油上昇すれば15年度中心とする期間 >

同会合で日銀は2015年度の消費者物価指数(生鮮食品除くコアCPI)の見通しを従来の前年比1.7%から同1.0%に引き下げる一方、15年度を中心とする期間に2%に到達するとの見通しは堅持し、追加緩和も見送ったため、会合での議論の詳細が注目されていた。

議事要旨では、多くの委員が「原油価格が現状程度の水準から先行き緩やかに上昇していく前提にたてば15年度を中心とする期間に達する可能性が高い」としつつ、「原油価格は不確実性が高く動向次第で達成時期は多少前後する」可能性を指摘した。

<政策は物価の基調で判断>

これに対して3人の委員は15年度を中心とする期間の目標達成は難しいと反論。1人の委員は足元の物価が「円安にもかかわらずゼロ%台前半にとどまっており、先行き2%を持続的に実現することは難しい」と指摘。別の委員は16年度末までに「2%に近づくにとどまる」と述べた。

多くの委員は原油価格が下落し物価上昇率が低下する現状でも、企業の経営者が賃上げに前向きな姿勢を示すなど「デフレマインドの転換は着実に進んでいる」と認識。金融政策は、「予想物価上昇率や需給ギャップなどに規定される物価の基調に変化がないかを見極めながら判断する」とした。

その中で複数の委員が、昨年10月に踏み切った追加緩和は、「原油下落そのものに対応したものでない」という点を「より丁寧に説明していく必要がある」と述べた。

同会合では、日銀は初めて物価見通しに原油下落によって物価が押し下げられる寄与度を明記したが、ある委員は「コアCPIからエネルギー価格の寄与度を差し引いた数値が物価見通しのベンチマークと誤解されないよう、丁寧に説明していく必要がある」と述べた。

<原油安・長期金利低下、世界経済変調を示唆─1人の委員>

原油安の影響について、委員らは「世界経済全体でみれば先進国を中心にプラス面が大きい」との認識を共有した。しかし、何人かの委員は「資源国通貨の下落やエネルギー関連企業の信用力低下などを通じて金融市場が不安定化するリスクのほか、エネルギー関連企業の設備投資減少や雇用削減を通じて経済に下押し圧力をもたらすリスクに注意が必要」と指摘した。

1人の委員は「原油価格下落や長期金利の低下が世界経済の回復見通しの変調を示唆している可能性もある」と述べた。

日銀の大量の国債買い入れについて、複数の委員が「買い入れを継続することは技術的には当分可能だが、先行きにおける持続可能性についても留意必要」と指摘した。

*内容を追加します。

(竹本能文 編集:野村宏之)



インタビュー:日銀は物価目標の再考を、1%や3年など=浜田参与
2015年 02月 23日 18:06 JST
[東京 23日 ロイター] - 倍晋三首相の経済ブレーンで内閣官房参与を務める浜田宏一・米イエール大名誉教授は23日、ロイターのインタビューに応じ、原油価格急落を受けて消費者物価の伸び率鈍化が続く中、日銀は2%の物価安定目標の早期達成にこだわる必要はないとの見解を示した。原油安は外生要因であり、かつ日本経済に恩恵をもたらすと指摘。目標水準を1%近くに引き下げたり、達成期限を現行の2年程度から3年程度に延長しても日銀への信認が損なわれることはないとし、目標を再検討すべきと語った。

インタビューの概要は以下の通り。

━━現在の日本の経済状況を踏まえ、アベノミクスの成果は。

「昨年10月末の日銀の追加緩和は思ったよりも為替レートに効いており、輸出も持ち直している。昨年4月の3%の消費税率引き上げという錘(おもり)でアベノミクスのロケットが揺らいだが、さらなる消費増税は先送りとなり、成長に良い道を進んでいる」「特に原油価格の下落は、原油を輸入に依存している日本経済にとって恩恵以外の何物でもない。その追い風もあってアベノミクスはうまくいっており、日本経済の回復方向の動きは今後も続く」

━━円安は、中小企業や家計のコスト増など副作用もある。

「どのような国民層に円安のコストとベネフィット、プレッシャーが行くかは詳しく考えないといけないが、15年間も円高で苦しんだ人たちのことを忘れるのは不公平だ。

全体でみると円安は経済に良いだろう。ただ、労働市場がタイトな中で、恒常的なインフレにつながる芽が出てこないか、丹念に見ていかないといけない」

━━間もなく黒田東彦日銀総裁の就任、量的・質的金融緩和の導入から2年を迎える。

「初めの年(2013年度)は第1の矢がうまく働いた。2年目(14年度)は、今から考えるともう少し早く追加緩和していてもよかったが、昨年10月末に追加緩和が実施され、これまでは全体としてうまくいっている」

「しかし、少し心配なのは、原油安という外生要因の変化にもかかわらず、日銀が現在の目標にこだわっている面があることだ。原油価格が50%も下がるのは考えられなかったことであり、それが変わったのだから、当然、目標を再検討すべきだ」

━━具体的に目標をどのように変更すべきか。

「インフレ目標の常識からすると、少なくともエネルギー価格を除去した指標で目標が達成されれば問題ない。原油安の影響を考えれば、原油を含んだ現在の目標を2%から1%近くに下げてもいい。原油を除いたベースは1.5―2.0%でいいだろう。達成期限も現在の2年程度を3年程度にしたって構わないと思う」

「原油安という外生変数の変化は、雇用などに好影響をもたらす。雇用の条件をよくするためにインフレが必要なのであり、それがゼロ済むなら、こんなにいいことはない」

――目標柔軟化自体がインフレ期待に影響する可能性。同時の追加緩和も検討すべきか。

「目標を変えることで日銀が信頼性を損なうことを気にしていると思うが、あまり責任を感じる必要はないと思う。その際の追加緩和も必要ない」

――今後の金融政策の展開をどうみるか。

「しばらくは様子をみるべきだろう。もっとも、失業や投資の低迷が深刻になりそうならば金融を拡大すべきであり、第3次バズーカは絶えず手に持っておいた方がいい。今後は失業率や投資を見ながら政策を考えるべきだ」

━━安倍晋三首相と黒田日銀総裁の考えに違いが生じているとの見方もある。

「私が官邸に行って実感していることと違う。(安倍首相と黒田総裁の)考えが違うということはまったくない」

━━9人の日銀政策委員のうち2人の審議委員が年内に任期を迎える。

「業界の代表のような人はやめた方がよい。学会の人を任命せよとまでは言わないが、専門的知識を持っている人を任命することが重要だと思う」

━━第3の矢である成長戦略の評価は。

「有効求人倍率や失業率が完全雇用に近くなれば、天井を上げなければならない。インフレになり過ぎないように、供給力を増やす第3の矢をきちんと実施することが重要だ。しかし、それには皆が多少、犠牲にならなければいけない。消費税も財政の不均衡を是正するために仕方ないとすれば、消費者はすでに苦い薬を半分くらい飲んだ。これからは租税特別措置などで恩恵を受けている経営者らも苦い薬を飲む必要がある」

*見出しを修正して再送します。

(伊藤純夫)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0LR0G920150223


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