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ギリシャが融資延長申請 独「解決には不十分」[日経新聞]
2015/2/19 22:46
【ブリュッセル=御調昌邦】ギリシャ政府は19日、ユーロ圏財務相会合に対して2月末で期限切れとなる欧州連合(EU)による金融支援について、6カ月の融資の延長を申請した。金融支援の条件となっている財政緊縮策の継続を約束しておらず、ドイツは不十分との認識を示した。ユーロ圏は20日にブリュッセルで財務相会合を開き、ギリシャからの申請内容を受け入れるか判断する。
融資延長の申請は、ギリシャのバルファキス財務相がユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)に書簡で送った。ギリシャ政府は16日のユーロ圏財務相会合でEU側と決裂した後も水面下で協議を続けたが、現段階では完全には歩み寄れていない。
EUや国際通貨基金(IMF)はギリシャへの現行の金融支援は同国政府への融資に加え、その条件として財政再建策や構造改革などを求めている。このうちギリシャは基本的に融資の延長について申請した。
ロイター通信によると、申請の書簡では「適切なプライマリーバランス(基礎的な財政収支)を達成する」などと表明したが、具体的に現在の財政緊縮策を続けるかは明記していない。バルファキス財務相は16日の記者会見で融資延長の条件として「年金削減や付加価値税(消費税に相当)の引き上げなどデフレ的な政策を強制されないことだ」と強調。同国政府はプライマリーバランスの黒字目標を国内総生産(GDP)比で1.5%と現行の半分にすることも掲げている。チプラス首相は最低賃金の引き上げなども公約にしている。
一部報道によると、ギリシャ政府は支援がなければ3月下旬にも資金不足に陥るという。このため早期に融資の延長で合意する必要がある一方、ギリシャ国民は財政緊縮策の是正を求めており、EU側の主張を「丸のみ」するわけにもいかない事情がある。
ユーロ圏関係者によると、ギリシャからの申請を受け、19日に実務者レベルが内容を精査し、財務相らに報告。20日午後の財務相会合で、支援の延長を受け入れるか判断する。
欧州委員会の報道官は19日、ギリシャ政府の申請について「前向きな兆候」したうえで「ユンケル欧州委員長の評価としては妥当な合意に向けて道を開くものだ」と語った。一方で、協議のカギを握るドイツのショイブレ財務相の報道官は同日の声明で「実体を伴った解決策の提案ではない」と指摘。さらに「16日のユーロ圏財務相会合で合意した基準を満たしていない」とも表現した。ショイブレ財務相自身も18日に「交渉の余地は限られている」と述べていた。
米国のルー財務長官は18日、ギリシャのバルファキス財務相と電話協議し「EU側との合意に失敗すればギリシャは即座に困難に陥り、欧州にとっても良くない」と懸念を伝えた。ギリシャ問題は欧州だけでなく、世界経済のリスクとなっており、20日のユーロ圏財務相会合の結果が注目されている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM19H9C_Z10C15A2FF2000/?dg=1
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