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一段の円安進行、追加緩和の障害とならず=日銀総裁(ロイター)
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/670.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 18 日 22:21:05: igsppGRN/E9PQ
 

2月18日、黒田東彦日銀総裁は、一段の円安進行が追加緩和の障害になる可能性も否定した。写真は都内で18日撮影(2015年 ロイター/Thomas Peter)


一段の円安進行、追加緩和の障害とならず=日銀総裁
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0LM13X20150218
2015年 02月 18日 21:44 JST


[東京 18日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は18日の会見で、物価の基調が下振れた場合は追加緩和をちゅうちょなく実行するとしつつ、一段の円安進行が追加緩和の障害になる可能性も否定した。

市場では早期の追加緩和を見込む向きは少ないものの、当面の焦点とみられる賃上げの帰すうによっては、インフレ期待が想定よりも高まらない可能性など、4月以降の金融政策決定会合では本気度が問われる局面を迎える可能性がある。

この日の会見では、原油価格の下落を受けて足元の物価上昇率の鈍化が続く一方、円安による中小企業や家計の負担増を警戒する政府サイドの追加緩和に対する慎重な発言などもあり、追加緩和の是非と円安の影響に関する質問が相次いだ。

これに対して総裁は、昨年10月末に実施した追加緩和によって「原油価格による消費者物価上昇が徐々に縮小している中でも、物価上昇期待は保たれており、効果はあった」と指摘。今後も「物価の基調」が下振れ、物価目標の早期実現に必要となれば「ちゅうちょなく調整をする方針に変わりはない」と強調した。

早期の物価目標達成にコミットし、それを裏付ける大規模な金融緩和で人々のデフレマインドの転換を図ることを政策の柱に据える日銀にとって、目標達成への本気度が疑われることは避けなければならない事態。

円安についても総裁は「為替相場がファンダメンタルズを反映して安定して推移している限り、経済にマイナスになることはない」と繰り返し、間接的に円安進行が追加緩和の障害になるとの思惑を否定した格好だ。

一方で総裁は、物価の基調が維持されている現状においては「直ちに追加緩和を行う必要はない」とも指摘。「物価の基調」では生鮮食品を除いたコア指数のほか、原油下落の影響を除いたベースなどの「さまざまな指標」に加えて「賃金決定や企業の価格設定行動といった物価観も勘案していく必要がある」と述べ、当面は本格化している春闘など賃上げ動向を見極めていく姿勢を示した。

日銀は、原油価格下落の経済への好影響を含めて、景気の先行きに自信を深めている。その一方、2015年度を中心とする期間中に、物価2%に到達するかどうか不透明感が強い。

総裁の今回の発言から導き出されるシナリオの1つとして、賃上げが事前予想よりも小幅で、インフレ期待が想定よりも高まらないと判断した場合には、再び追加緩和を検討する──という展開がある。

一方、政策委員内からも円安進行による実質所得減少を通じた消費者マインドへの悪影響などを懸念する声があるのも事実。市場の追加緩和観測は後退しつつあるものの、目標達成期限が視野に入る中で、2%からどんどんコアCPI上昇率が離れて行く事態に直面した場合、果たして期待インフレ率は低下しないでいられるのか。

もし、現実の情勢が期待の下がるシナリオに進み出した場合、日銀は追加緩和を選択するとみられる。

原油価格の前提が下振れた場合の影響を含め、日銀の政策判断はより難しさを増している。

(伊藤純夫 編集:田巻一彦)


 

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コメント
 
01. 2015年2月19日 21:12:24 : nJF6kGWndY

>原油価格の前提が下振れた場合の影響を含め、日銀の政策判断はより難しさを増している

2%目標2年に拘るからだ

別に先延ばしにすれば、大したことはない


http://jp.wsj.com/articles/SB11096553489394754382504580471061979576380 
 
日本国債が乱高下―先行きへの不安高まる
ELEANOR WARNOCK AND MIN ZENG
原文(英語)
2015 年 2 月 19 日 15:44 JST

日銀本店 Bloomberg News
 記録的な乱高下を演じている日本の国債市場は、ここにきて利回りが上昇(価格は下落)している。約1000兆円規模の国債市場については、何年も前から市場関係者の間でその健全性が懸念されてきたが、現在こうした不安が再燃しつつある。
 18日の国内債券市場では、長期金利の指標となる10年国債利回りが0.41%と、先月に付けた過去最低の0.195%の2倍超の水準へ上昇した。同利回りは今月、ドイツ国債の10年債利回りを数十年ぶりに上回った。これは欧州のインフレ指標の低下や、財・サービス全般の需要鈍化が欧州全域に飛び火するとの懸念を反映した格好だ。
 日本の国債利回りがまだ低い水準にあることは大抵の指標から明らかだが、資産運用担当者やストラテジストの中には、足元の不安定な動きは、国債が大量に売られて利回りが急騰する兆しではないかと懸念する声もある。国際通貨基金(IMF)の最新統計によると、日本の国債発行残高は国内総生産(GDP)のおよそ240%に相当する。これは先進国の中で最大だ。金利が上昇すれば借り入れコストの上昇を通じて財政が圧迫される上、国内銀行が大量保有する国債の値下がりで大きな損失を被り銀行システムに混乱が生じかねない、と指摘するアナリストは多い。
 日本が長年の景気低迷から抜け出しつつある兆しが不確かながら見え始め、日経平均株価も約7年7カ月ぶりの高値を付ける中で、国債利回りは上昇している。
 ナインアルファ・キャピタルの共同創業者、ジェーソン・エバンズ氏は「債券利回りの今後の方向性について不透明感が高まっている」と述べた。
 確かに、国債市場は足元こそ不安定だが、その前までは上昇相場が長らく続き、利回りはゼロ近辺まで急低下していた。30年国債利回りは、物価が上昇しても投資収益がゼロになることはないとの期待を反映し、現在でも1.5%割れにとどまる。他の先進国債券市場は近年大きく値上がりしてきたが、今月に入ると急落し、価格が乱高下しやすくなっている印象を強めた。

(左から)10年国債利回り【青=米国、緑=ドイツ、黄=日本】、MOVE指数(米国債のボラティリティーをみる指標)、日経平均株価
 事実、足元の乱高下相場を見て、日本と米国の国債相場が急変動した2013年の夏を思い出す投資家は多い。当時は利回りがいったん上昇し、その後下げるという展開だった。今回の局面では、債券投資家は米国で強気の経済指標が多数発表されていることを理由に、米連邦準備制度理事会(FRB)が雇用の大幅増を受けて6月にも利上げを開始すると予想している。FRBの利上げは、米国債価格の押し下げ(利回りの押し上げ)につながることが多い。
 さらに、国債を大量発行している日本や米国などの国債相場は急落すると多くのアナリストが長年警告しているが、強気相場の中でそうした警告は毎回のように的外れとなってきた。米国では強気相場が40数年も続いている。
 それでも、市場を引き続き警戒視するアナリストは多い。国債市場で中銀の存在が大きくなりすぎると流動性が危険なほど低下したり、希望する時期や価格で売買ができなくなったりする、などと懸念しているためだ。
 日銀は物価押し上げ策の一環として国債の最大の買い手となっており、現在の保有規模は国債発行残高の25%を占める。その結果、どの年限の国債も商いが比較的低迷している。昨年4月には、日本相互証券の業者間取引で10年国債の取引が全くなかった日もあった。つまり、投資家が少額の売買を行っただけでも、値動きが増幅されやすくなっているのだ。
 10年国債のボラティリティー(変動率)は記録的な高水準となっている。クレディ・アグリコルのデータによると、オプションに基づいて投資家がどれだけ米国債市場が動くと予想しているかをみるMOVE指数は、17日に91.82と14年末の68.94から上昇した。10日には95.35と、昨年10月以来の高水準を付けている。
 アビエート・グローバルのアジア調査部門責任者、ダグラス・モートン氏は、値動きの荒さから国内金融機関のリスク管理部門で非常ベルが鳴り、こうした向きが売りを余儀なくされれば、売りが売りを呼ぶかもしれないと述べた。
 日銀の試算(2014年6月時点の国債保有残高に基づく)によれば、国債市場全体の利回りが1%上昇すると、国内金融機関に7兆6000億円の損失が生じる。
 だが、利回りが上昇しても、もっと明るい展開になるのではと予想する市場関係者もいる。大胆な追加金融緩和が実施され、国内投資家をよりリスクの高い投資先へ向かわせ、ひいては景気回復を後押しすることが示唆されるためだという。日本はこの20年間、ほぼ一貫して賃金と物価が連鎖的に下落するデフレに苦しんできた。
 利回りの上昇は、投資家が安倍晋三首相の経済再生計画「アベノミクス」を買っていることの表れとの見方もある。日本は、14年7-9月期に2四半期連続でのマイナス成長となった後、10-12月期にプラス成長を回復したが、成長率は予想を下回った。
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