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なぜ、低収入の夫をなじる「引きこもり主婦」は働かないのか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150218-00014604-president-bus_all
プレジデント 2月18日(水)8時45分配信
■「働けば? 」と言うと逆ギレする妻
「妻にも働いてほしいのですが、どうやったら働く気になりますか? 」
先日、小学生と幼稚園の3人の子供がいるご夫婦がご相談にいらっしゃいました。
赤字続きの家計にイライラしたり、落ち込んだりする妻を見て、夫は良かれと思って、「子供も大きくなってきたし、お金が足りないならパートに出て働いたらいいんじゃないか? 」と言ったそうです。
そうすると、「長い時間働けないし、3万円とか5万円とか働いたって、結局働くための服を買ったり、疲れて帰るから、お惣菜とかを買うことが増える。それなら働いても働かなくても変わらない」と言われ、妻のイライラがさらに増したというのです。
妻自身も今の赤字家計を脱出したいとは思っているのに、夫の提案にYESと言えない心は何なのでしょう?
・家にいる時間が好きだから?
・家のことが大変だから?
・子どもと一緒にいる時間を大切にしたいから?
・仕事先を探すのが大変だから?
・職場の人間関係などでストレスを感じたくないから?
などなど、いろんな理由があって当たりまえなのですが、妻側の話を伺うと、「自分の時間が無くなるし、お金のために働くのが嫌」ということでした。
頑張って働いていて給料を持って帰ってきても赤字を訴えられる夫としてはこう考えている。
「家計が苦しい → 節約では限界のようだ → 妻が働いたら収入が増える → 収入が増えたら家計がラクになるはずだ」
一方、妻はこう考えている。
「働くように言われた → 働いたら今よりももっと自由な時間が減ってしまう → わたしの家計管理がちゃんとできたら働かなくてもいいはず → お金のために働くのなら、もっと節約して頑張ろう」
妻は、夫の給料をうまく管理できていない罪悪感や、ちゃんとやりくりしなきゃ! という義務感が強く、「お金のために働くよりは、今の収入のなかでやりくりを頑張ろう」と必死なのです。
ここで大切なことは、妻は「働くのが嫌」と言っているのではないということです。
妻が抵抗を感じているのは「働くこと」ではなく、「お金のために」という「何のために働くのか? 」という目的です。
■「別に働くのは嫌ではないのよ」だってさ
それに対して夫は、結論である「働くのが嫌」というところにスポットを当てるので、話はなんとなくかみ合わず、理解できず、理解されず、お互いに「お金のことでもめた」というストレスになってしまうのです。
実は、「○○しなきゃいけない」という言葉の奥には、義務感や恐怖感が隠れています。その行動の先には、達成感や幸福感がないのです。
たとえば、仕事で企画書をつくることになったと想像してください。
そのとき、上司に「とにかく、企画書を1人5件作って提出するように」と言われた企画書と、「自分がやりたい企画を実現するために必要な5件の企画書を作る」ということであれば、どちらが前向きになれますか? もちろん、後者の「自分がやりたい企画を実現するために企画書を作る」という方ですよね?
「やらなきゃいけない」となると、それを達成することで前向きなことが待っていると思いにくくなります。
でもそこに、「やりたかったビジネスの足掛かりになる! 」とか「採用されたらボーナスが増える! 」などの行動の先の未来が見えると、前向きになれますよね。
5件の企画書を作るという同じ行為であっても、企画書を提出することがゴールなのか、企画書のその先に未来があるのか、それによって気持ちが変わります。
夫婦で話をするときも同じです。発想を変えましょう。
「パートで働かなきゃやっていけない」という「働かなきゃいけない義務感」から、「もしもパートで働いたとしたら何ができるか」というように、「未来の可能性」に意識を向けるのです。
たとえば、「パートにでる → 収入が増える → 毎月のやりくりがラクになるし、旅行もいける → それができたらゆとりある生活が送れる →ゆとりある生活ができたら毎日が楽しくて幸せ」というようなものです。
想像の後なら、「パートで働く」という行為も、「お金のためにしなければならないパート労働」が、「家族で幸せになる夢を実現できるパート収入」と前向きに変わります。
夫婦で一緒に想像すると、妻の気持ちにも変化があることはもちろん、夫自身も「妻が働かないとやっていけない」という恐怖感が、未来の安心や感謝に変わるので、一緒に想像してみることをおススメします。
具体的な収入を決めるのはその後からで大丈夫。
■パートの平均月収9万円なら20年で2000万円!
実際にパートをしている人は「5万円しか働いてないから」と謙遜しますが、その5万円の偉大さに気が付いていない人が多いのです。
1カ月5万円のパート収入は、1年で60万円の収入です。
これから20年働くとすると、月5万円は1200万円です。
パート収入の平均額は、月9万4359円(毎月勤労統計調査より)です。
月10万円働くと2400万円を稼ぐわけですから、2人分の教育費にあたります。また、老後までに貯めたいとよく言われる3000万円の貯蓄を、パート収入で貯めることだって可能なわけです。
ファイナンシャルプランナーが将来の貯蓄シミュレーションとしてキャッシュフロー表を作りますが、これはあくまでも数字に落とし込んで、よりその効果を明確にするためのものなのです。
余談ですが、以前、ご夫婦で家計相談にいらっしゃった奥様が、「働くことでお金と心に余裕ができたら、子どもにもダンナにも優しくなれる」と気付き、お帰りの際には、「わたし、2000万円稼ぐ女だから」と自信満々で帰られました。
こんなふうに「何のために働くのか? 」という目的がはっきりしたら、瞬時に変われるのです。
働く、働かないということに悩んだときは、「もしも働いたら何が得られるのか? 」ということを考えてみてくださいね。
パートはもちろん、あなた自身の仕事においても同じです。きっと素敵な気づきがあるはずです。
ファイナンシャル・プランナー 前野彩=文
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