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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
法改正で税金6倍に 「空き家」大量売りで始まる不動産大暴落
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157246
2015年2月17日 日刊ゲンダイ
やっぱりヤバイのか。不動産の暴落を懸念する声が強まっている。最新号の「週刊現代」は、〈まもなく 不動産大暴落へ〉という特集を組んでいる。
住宅ローン金利が過去最低を更新し、マイホームを手に入れるには絶好のチャンスにも見えるが、近いうちに値崩れを起こす恐れがあるらしい。
最大の要因は“供給過剰”だ。今後、大量の不動産がどっと市場に出てくるという。首都圏の不動産業者がこう言う。
「今年2月末から“空き家対策特別措置法”が施行される。これまで“空き家”の固定資産税は、更地の6分の1と低く抑えられていましたが、5月以降は負担が6倍にハネ上がる。増税をきっかけに誰も住んでいない空き家を“売却”したり“賃貸”に回す所有者が続出するとみられているのです」
驚くのは、空き家の数だ。総務省の調べでは、全国の空き家は820万軒を突破。7軒に1軒は誰も住んでいない。東京でも、空き家率は10・9%に達し、軒数にすると81万7200軒と、世田谷区と大田区にあるすべての住宅を足した数より多いのだ。半分が売りに出されただけでも、供給過多になるのは間違いない。
■買うなら駅から5分以内の物件を
しかも、「2019年問題」が控えている。
「日本の世帯数は、2019年の5307万をピークに下がり続け、2035年には4956万世帯まで減少すると見込まれています。すでに人口は減少に転じていますが、とうとう世帯数まで減り始める。相当な空き家が出てくるでしょう」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)
マイホームを考えている人は、2019年まで待った方がよさそうだが、それでも今買いたい人は、どんな物件を選べばいいのか。
「駅から5分以内の物件を選ぶべきでしょう。物件の購入を考えている人は、まずヤフーなどで検索するケースが多い。その時“駅から徒歩10分以内”という項目をチェックする人が圧倒的です。つまり、11分以上だと買い手の目に入らない。当然、価格も下がる。2019年以降は、物件が増え、多くの人が“5分以内”という項目をチェックして検索するようになるはずです」(住宅ジャーナリスト・榊淳司氏)
アベノミクスに乗せられて家を買ったら痛い目に遭いそうだ。
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