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実質ゼロも!? 住宅ローン戦争で止まらぬ金利低下
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150213-00004831-sbunshun-bus_all
週刊文春2015年2月19日号『THIS WEEK 経済』より
住宅ローン金利の低下が止まらない。住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供する長期固定金利型住宅ローン・フラット35の金利が史上最低を更新した。主力商品である35年ローンの金利が、2月から年1.37%にまで低下したのだ。
民間金融機関も負けてはいない。三菱東京UFJ、三井住友、みずほのメガバンクは、2月から主力の10年固定金利型を年1.1%、三井住友信託銀行にいたっては0.85%まで引き下げた。
「もはや事務コストを加味すれば利益が上がらない金利水準だ」(メガバンク幹部)
だが、消費者にとってはこのうえない好機でもある。ある金融機関のトップが語る。
「住宅ローンに給与振り込みなど決済サービスをセットすれば金利を優遇するキャンペーンもあり、実質的には金利ゼロどころかマイナス金利だ。長期固定金利の住宅ローンを組み、ローン控除などの減税措置を受けつつ、それに加えて長期・大口定期預金を預ければ、トータルで1%の利鞘を稼ぐことも可能だ」
こんな異常事態の背景にあるのが、日銀の異次元緩和による長期金利の低下だ。
「日銀の黒田東彦総裁は、消費者物価指数が2%に達するまで量的金融緩和を継続すると明言しており、当分の間、長期金利は低く抑えられる」(前出・メガバンク幹部)
加えて、お金はあっても貸出先がない銀行の競争激化が金利低下を加速させている。企業の資金需要が盛り上がりを欠く中「個人の住宅ローンは数少ない有望市場」(同前)なのだ。
そのため、金融機関の競争は、仁義なき戦いに突入。
「不動産の新規購入者に対する金利優遇だけでなく、他行のローン顧客に対して、借り換えを勧めている。特に貸出先企業の少ない地方銀行は、住宅ローンを求めて都市部にも攻勢をかけている」(同前)
住宅ローンの奪い合いを懸念する金融庁は、1月から大手銀行や住宅ローンの貸出比率の高い地方銀行への緊急調査に乗り出した。
「ほぼ利益が見込めない住宅ローン市場で、少しでも焦げ付きが発生すれば赤字に転落する金融機関が出かねない」(金融庁関係者)
異次元緩和が生んだ“異次元金利”はいつまで続くのか。
森岡 英樹(ジャーナリスト)
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