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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
「両立難しい」7割が誤解 がんになっても仕事は続けられる
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157118
2015年2月11日 日刊ゲンダイ
2人に1人が、がんになる。万が一、がんになったら、治療と仕事をどうやって両立するか。内閣府が20歳以上の男女3000人を対象に調査した結果、「両立できる」と回答した人は28.9%で、7割以上が難しいと考えていた。
しかし、これは大きな誤解だ。
「治療と仕事の両立が難しいと考えている方は、手術ができない進行がんをイメージされているのでしょう。どんながんであれ、進行がんだと、両立は難しい。でも、早期発見・早期治療なら両立できる。これに尽きるのです。たとえば肺がんの早期発見なら、レーザー治療や手術で根治可能。レーザーは開胸しないので、最短1週間で退院できます」(新座志木中央総合病院名誉院長・加藤治文氏)
法律上、治療に専念するため会社を長期間離脱しても、すぐに解雇されることはない。まず会社に籍を残して休職する。給与は支給されないが、健康保険が使えて、治療は保険で受けられるし、給与の3分の2が保険から疾病手当金として給付される(最長1年半)。
■50歳を超えたら内視鏡検査を
消化器系の胃がんや大腸がんなら、内視鏡検査をすれば早期発見につながる。
「企業健診で胃のX線やバリウム検査しか受けていない方は、50歳以上から個人で内視鏡検査を受けるのがベター。大腸は、便に潜血反応が出てからやれば十分です」(西崎クリニック院長・西崎統氏)
治療費に対する不安も杞憂だ。
「最新の抗がん剤や放射線の治療費は自費で何百万円もかかることがありますが、保険の範囲内なら自己負担は月8万円ほど。この程度は貯蓄で十分まかなえます。たとえ、末期でも高額な自費診療を考えず、保険診療をベースにすれば、不安はないはず。だから、私はがん保険に加入せず、2年に1回、人間ドックのオプションで、がん検診を受けています」(ファイナンシャルプランナー・紀平正幸氏)
がん治療と仕事の両立は十分できるのだ。
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