★阿修羅♪ > 経世済民93 > 527.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「ピケティ」来日も 『21世紀の資本』重要データに間違い発見〈週刊新潮〉
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/527.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 11 日 08:59:05: igsppGRN/E9PQ
 

「ピケティ」来日も 『21世紀の資本』重要データに間違い発見〈週刊新潮〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150211-00010000-shincho-bus_all
「週刊新潮」2015年2月5日号


 近頃、社会における「格差の拡大」を懸念する日本人は少なくない。トマ・ピケティ(43)の『21世紀の資本』(みすず書房)が、異例の売れ行きを見せている理由もここにある。この仏人経済学者、1月末に来日したそうだが、その折も折、重要データの間違いを指摘されていることを御存知か。

 ***

 日本語版が発売されたのは12月8日。700ページ以上もある学術書で、5940円という価格にもかかわらず、これまでに13万部を売り上げた。で、今回は、本の発売を記念し、ご本人を招いて講演やシンポジウムを開催したというのだ。

 この難解な本の中身を、簡単に説明すると――。

 ピケティの主張は極めてシンプル。各国で問題化している貧富の格差は、資本主義がもたらす必定で、このままでは格差拡大は止められないという。

「格差拡大は一般に貧困率の数字に基づいて議論されるが、彼は、フランスだけではなく諸外国の所得と資産の歴史を調査。大量のデータをもとに、格差の拡大を立証したことが評価されています」(経済紙記者)

 解決策として、「グローバル資本税」の導入を提唱する。富める者の資本に累進課税的な重い税を課し、貧しき者に分配せよと説く。

■結論は変わらない

 ところが、さるジャーナリストによれば、

「実は最近、アメリカでフィリップ・マグネスとロバート・マーフィーという2人の学者が、〈トマ・ピケティの『21世紀の資本』の中の実証主義的貢献を批判する〉という論文をまとめた。論文は、ネット上で閲覧でき、近く学術誌に掲載予定ですが、この中でデータの間違いが指摘されているのです」

 具体的には、

「ピケティは、F・ルーズベルト大統領は、所得税の最高税率を1933年に63%に、37年に79%に引上げたと言う。しかし、32年に最高税率を63%に引上げることを承認したのはフーバー大統領。ルーズベルトは、36年にそれを79%に引上げている。また、ピケティはレーガン大統領とH・W・ブッシュ大統領が、連邦政府職員の最低賃金を一度も引上げなかったと嘆く一方、クリントン大統領が最低賃金を時給5・25ドルに引上げたと述べている。だが、実際は職員の最低賃金が5・25ドルだったことは一度もなく、ブッシュの下で2度も引上げられています」(同)

 些細な誤りに見えるが、

「これらは、所得税の最高税率を80%にし、富裕層に5%のグローバル資本税を課すべしとの、ピケティが推奨する政策の支柱部分にある誤り。問題ないとは言えません」(同)

 さらに、データの捏造疑惑もあるそうで、

「アメリカの税収は1902年以前のデータは存在しない。にも拘らず、彼が1870年から1900年の税収の推移を真っ直ぐな線で表すのはおかしい、と批判されています」(同)

 この論文は、「同書の最大のウィークポイントは実証データの取扱いにある」と指摘する。

『21世紀の資本』の英語版が出たのは昨年4月。

「翌5月、英国の『フィナンシャル・タイムズ』が、まずこの本のデータに疑義があるとの記事を掲載。『エコノミスト』やBBC、『ニューヨーク・タイムズ』でも似たような報道が相次いだ。ただ当時、彼自身、『改善の余地はあるし、データの扱いに意見がある人も居るかもしれない。が、必要な変更は僅かなもので、広い意味での結論は変わらない』とコメントしています」(前出・ジャーナリスト)

 霧島和孝・城西大教授は、

「日本に比べ欧米諸国は、発表された論文や本に対する議論や批判が非常に活発に行われます」

 と指摘し、こう続ける。

「史実が間違っていたり、ツメが甘い本であることは事実です。ただ、学術界では、『ディスカッションペーパー』という考え方がある。色々と間違いを指摘してもらって研究に磨きをかけていくため、その経過を論文形式にまとめたもののことです。欧米では、この方法で論文を頻繁に改訂する。『21世紀の資本』も長い時間をかけて改訂していけばよい」

 むしろ、

「海外のような論文に対する批判の応酬が日本にないのは寂しいことです。理由の大部分は、日本の権威主義的なところにある。『21世紀の資本』について言うと、08年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンが『この10年で、最も重要な経済学書になると言っても過言ではない』と絶賛。おかげで日本の経済学者は臆してしまったのです」

 妄信的にピケティを崇め奉っていると、外国から笑い者にされることだろう。

「ワイド特集 7人の敵がいる!」より


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2015年2月11日 09:09:55 : 7HizJrFJgM

彼が1870年から1900年の税収の推移を真っ直ぐな線で表すのはおかしくない。

『21世紀の資本論』は、実はこのサイモン・クズネッツのクズネッツ曲線に対する反措定の著作なのである。
もっと言えばピケティによるノーベル経済学賞に対する痛烈な批判ともなっている。
http://blogs.yahoo.co.jp/ad


02. 2015年2月11日 09:25:21 : JLPNbViL9A
ピケティ氏の主張で「資本主義は闘争だ」と言うのは正しいでしょう。きっとそれは日本でも。
ただピケティ氏の理論にある資産に「不動産」を入れているのは日本では当てはまらないでしょう。
最近は相続でも、不動産は実勢価格の下落と維持費、税金などのデメリットで相続したがらないケースが出てきているようです。
なぜこう言う状況になるのか、と言うと、狭い土地、住宅を持たせる政策 → 子供が必然的に減る → 少子化 → ますます住宅が余る → それで資産が減って子供も最低しか作らない  とか。
更に生活保護を受けるのに家を所有していると不利、仮に所有していていも大きい立派な家だと許可されないリスクがある → それで賃貸にするか最低限の狭い家にする → いずれにしろ狭い家 少子化 → ますます家は余る
その他にも不動産資産の実勢価格が下落する政策、金融機関の姿勢があります。
それは「総量規制をしない事」です。
例えば金融資本主義のとき、そして今も世を徘徊している「効率主義」です。
確かに容積率緩和をすればその物件だけに関しては一時的には高い利益を得られるかも知れません。
しかし日本全体では、人口減、産業の空洞化などで全体のパイが減っているのに、そこへ総延べ床面積を増やす事など進めたら、多層建築物、特に高層建築物などを作った分だけ、他の広いエリアから人やモノや経済を吸い取られる「ストロー作用」が発生し、その既存所有者は資産減失となりやすいのです。
公営住宅、公共施設、新規住宅への融資や信託、更に挙げればもっとあります。
既存所有者は不動産資産を「溶かされて」ませんか?

03. 2015年2月11日 11:09:11 : bfiJIUelwU
格差は政治の問題。税制は政治だ。

04. 2015年2月11日 11:27:30 : AGTq2Y0L4s
市場万能の格差拡大の理屈を煽ってきた連中から反論があるのは当たり前。

わかりやすく正社員をなくせの竹中平蔵や原発万歳の大前研一でももってきたらどうかね。

大金持ちからほとんどこぼれていないわずかのしずくをもらっているのがそんなにうれしいのかね。


05. 2015年2月11日 11:30:06 : lB2zIvSoTU
資本に対する累進課税などと言うのは理論的には正しくても,今の世の中では無理。
革命が起こらなければ絶対にそのようなことはあり得ない。
1%の人達がそのようなことを許すはずはないし、札束でほっぺたたたかれたらすぐに転ぶ人達ばかりの世の中でそんなことは絶対に不可能。
貧乏人は目先の金にすぐ転ぶ,だから石原の坊ちゃんに”結局は金目でしょ”と言われる。

06. 2015年2月11日 12:47:41 : EmlyqzO1DE
新潮の記事は歪曲してる。
読売、産経、日経同様。
誰が読むものですか、買うのはもちろん、見たくもない。

安倍の広報会社となしている。
どれだけ安倍政権からもらっているのでしょうかね。

ピケティ氏に、一から教わりなさい。


07. 2015年2月11日 12:53:02 : LBtbDXFoS6
ピケティ氏の考え方自体に文句があるわけではないが、評判で見る限り(本は高いので買えない)そんなに変わったことを言っているとは思えない。

「共産主義の脅威」が消えれば、持てる者(強い者)が更に分捕って「格差拡大」が進行するのは当然だった気がするが。

外国の偉い学者に言われて初めて気づくような金持ちは気楽なもんだと思うだけ。


08. 2015年2月11日 15:41:47 : FUtnN1arpo
データや統計を振りかざすと素人はなんとなく真理のような気がする。
しかしデータや統計は切り取り方によっては全く違う結論を導くことも可能である。
ってこと。

09. 2015年2月11日 20:32:12 : 6WVpaTlKwI
08さん

それでもデータ、統計から、この20年以上、アメリカもヨーロッパも日本も富の上位集中は起こっている。はっきり出ている。累進課税は緩和され高額所得者に対する減税は繰り返された。格差が縮小してきているデータなどどこにもない。

それでも経済評論家、市場万能主義者はさらなる格差を拡大する政策を主張している。スポンサーはもちろん軍事産業、国際多国籍企業。テレビに出てくる経済評論家の大半はこちらの主張。


10. 2015年2月11日 22:41:18 : lp0pslSSco
産経、新潮だったら、重箱の隅をつついて針小棒大に表現するのはお手の物だろう
ごまめの歯ぎしりではなく、批判するならちゃんと検証してからにすべきだと
思うね。どうしようもない雑誌だね。

11. 2015年2月11日 23:32:35 : a2b14iUH1Y
新潮・文春という2大御用紙が、なにを書こうと信用出来ない。こいつらは体制側の犬だ。
腐れ御用紙が体制側を批判しているのなら、刮目して文字を追うこともあろうが。

12. 2015年2月12日 03:03:55 : m3vN7IVB2Q
現代がマルクスの本に近いcAPITALなのに、
『21世紀の資本論』とせず『21世紀の資本』とした出版社の成功なんだろうな

おかげで共産主義系の本と思わず経済学書だと思って購入した人がたくさんいたのだろう


13. 2015年2月12日 10:08:50 : olYmmNpmYw
ポール・クルーグマンが『この10年で、最も重要な経済学書になると言っても過言ではない』と絶賛。おかげで日本の経済学者は臆してしまったのです」
<妄信的にピケティを崇め奉っていると、外国から笑い者にされることだろう>

投稿物にはめずらしく鋭い。
同感、同意見。

「おかげで日本の経済学者は臆してしまったのです」

日本の学者は可愛いね!、ノーベル賞一つに、コロリじゃ国が持ちませんよ!、
金融緩和を日本に売り込む為にポール・クルーグマンがノーベル賞の急遽受賞となったそうな。
お陰で日本が金融緩和詐欺にかっかったらしい。

緩和失敗が露呈したこの時期に鳴り物入りの売り込み詐欺にひっかかったらそれこそ世界の笑いものですぞ.



14. 2015年2月15日 21:34:41 : I1dXExxYp2
愚にもつかん宣伝だな。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民93掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民93掲示板  
次へ