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ファミマ、サークルKサンクス買収観測 不振深刻化で他コンビニへくら替え止まらず
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150209-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 2月9日(月)6時0分配信
ユニーグループ・ホールディングス(HD)の創業者で特別顧問、“ドン”の異名で呼ばれた西川俊男氏が1月1日、急性心筋梗塞で死去した。89歳だった。
1945年、岐阜薬学専門学校(現岐阜薬科大学)を卒業後、日本薬化学を経て49年に家業の呉服店西川屋を継いだ。63年に西川屋チェンに社名を変更し、スーパーとして店舗を増やした。71年、愛知県内最大手のスーパー・ほていやと合併してユニーを設立、副社長に就任した。
76年に社長に就任してからは、米サークルKと提携してコンビニエンスストア、サークルKの日本事業を立ち上げた。衣料品専門店のパレモや総合スーパーのアピタを展開し、香港進出など多角化路線を進めた。しかし93年、無理な多角化による業績悪化の責任を取って代表権を返上。97年に名誉会長となり、2003年に特別顧問に退いた。
ユニーHDの精神的支柱だった西川氏が亡くなった意味は大きく、傘下のコンビニ、サークルKサンクスとユニーHD本体が流通再編・最終章の目玉として急浮上してきた。
ユニーHDでは経営不振の責任を取り、前村哲路会長と中村元彦社長が3月1日付で相談役に退く。新社長には事業子会社ユニー社長である佐古則男取締役が昇格する。記者会見した前村会長は「結果責任を取った」と述べ、今回の人事が引責辞任であることを明言した。持ち株会社の権限を弱め、意思決定を傘下の事業会社に任せる“現場主義”に戻す。佐古氏は事業子会社ユニー社長を引き続き務める。
ユニーHDの15年2月期の通期見通しは、売上高にあたる営業収益が1兆225億円、営業利益が221億円。前期に決算期末を2月20日から2月末日に変更したため日数が異なるが、単純比較すると営業収益は1%減、営業利益は13%減の減収減益決算になる。主力の総合スーパー(GMS)事業の営業利益は20%減の97億円、コンビニ事業は同18%減の78億円と振るわない。
●サークルKサンクスの失速
成長を続けてきたコンビニ業界は踊り場を迎えている。日本フランチャイズチェーン協会がまとめた14年(暦年)の全国主要コンビニ10社の売上高(速報値)は、前年比0.8%減の8兆8315億円と3年連続の減少となった。新店を含む全店売上高は3.6%増の9兆7309億円。出店競争の激化で市場全体は拡大を続けているが、消費増税後の回復が鈍く、既存店は苦しい状況が続いている。
最大手のセブン−イレブン・ジャパンは年間を通じてプラスだったが、大手5社のうちローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップは、いずれも消費増税後、前年実績割れが続いた。
100円のいれたてコーヒー「セブンカフェ」が大ヒットし、大胆な総菜類の入れ替えでセブンが独り勝ちの状態で、優勝劣敗が鮮明になった。セブンの14年3〜11月の既存店売上高は2.4%増。コンビニの実力を示す全店の平均日販は66.2万円だった。
これに対してサークルKサンクスの14年3〜12月の既存店売上高は3.9%減。全店の平均日販は43.6万円。12年2月期の48.9万円が13年同期に46.7万円、14年同期は45.1万円。そして今や43.6万円と、右肩下がりに歯止めがかからない。
●ファミマとサークルKサンクスの蜜月
サークルKサンクスが店舗競争力を失ったことから、11年以降、約490店がローソンやセブンにくら替えした。サークルKサンクスはコンビニ他社の草刈り場になっているが、ファミマだけは手を出さなかった。
その理由は、ファミマがサークルKサンクスの取得を狙っているため、サークルKサンクスをいたずらに刺激することを避けてきたからだといわれている。サークルKサンクスは、かつてファミマと合併寸前まで行ったことがあるが、直前で頓挫したという過去がある。
しかし、ファミマは決してあきらめていない。昨年夏、ファミマがサークルKサンクスに対して、アイスコーヒー用の氷を融通したことが評判になった。コンビニの定番となったレジ横のいれたてコーヒーで、特に夏のアイスコーヒーに欠かせないのが1杯150グラムのカップ入り氷である。氷を確保できなかったサークルKサンクスのために、ファミマが氷メーカーの製造ラインの一部を明け渡した。業界では再編に向け、エールを送ったと受け止められた。
コンビニの14年12月末の店舗数は前年比2479店増の5万1814店。飽和点といわれた5万店を超えた。店舗を拡大するには、他チェーンを本部ごと丸々手に入れるのが手っ取り早い。
キーマンになるのが伊藤忠商事。ユニーHDの株式2.9%を保有する第3位の大株主で、ファミマの親会社だ。伊藤忠が動けば、一気に再編の気運が高まる。
セブンの親会社であるセブン&アイ・ホールディングスがサークルKサンクスを虎視眈々と狙っているという情報もある。岐阜に本社があるスーパー、バロー(15年10月からバローホールディングス)が投資ファンドと組んで、ユニーHDのスーパー部門の買収を仕掛けるという情報も流れている。
(文=編集部)
編集部
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