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江崎グリコの株価も上場来高値を更新(撮影:今井康一)
爆騰の火付け役、あのファンドをマークせよ!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150203-00010000-shikiho-biz
会社四季報オンライン 2月3日(火)16時20分配信
連日、東証1部市場で未曾有の「ディフェンシブ株祭り」が演じられている。先週でいえば、江崎グリコ <2206> 、ヤクルト本社 <2267> 、明治ホールディングス <2269> アサヒグループホールディングス <2502> 、キユーピー <2809> 、東洋水産 <2875> 、花王 <4452> 、小林製薬 <4967> などが“上場来”高値を更新した。
アサヒや花王が上場したのは1949年だ。戦争で売買立会が停止状態だった東証で、終戦後の取引再開が同年だった。それから65年もの年月が経過。この間には1989年のいわゆる“本バブル(日経平均株価は同年末に史上最高値3万8915円まで上昇)”もあった。
アサヒや花王は当時の株価よりも今のほうが高いわけである。その間に配当を払い続けていることも考えれば、「素晴らしい投資対象」としか表現しようがない。
「ディフェンシブ祭り」の勢いにのまれちゃった感のある新興株市場。とりわけディフェンシブブームの時流に逆行するのがグロース(成長)市場の東証マザーズでもある。
ただ、そんな東証マザーズでも先週、“上場来”高値を更新した銘柄が4銘柄だけあった。ファーマフーズ <2929> 、ミサワ <3169> 、シュッピン <3179> 、スノーピーク <7816> である。業種でいえば、ファーマフーズは食品、ミサワ、シュッピンは小売、スノーピークはアウトドア用品メーカー(その他製品)。マザーズにおいても、“上場来”高値を更新できたのがディフェンシブ業種に限られている点は興味深いところだ。
■大量保有報告を要チェック
そのなかで、「この銘柄こんな上がってたんだ」と少し驚いたのがスノーピークである。昨年12月上場の直近IPO株で、公開価格(2300円)に対して初値は5390円と急騰。ただ、初日をピークに雪どけした株価は3485円まで急落。その後は年末まで泣かず飛ばずだった。昨年末の終値は4010円。
それが、今年に入っていきなり動意づき、先週29日の高値5550円まで駆け上がったのだ。出来高が最も膨らむのが初値形成の瞬間。その初値をブレイクしてしまったのだから、驚くべき上昇力といえる。
スノーピークは新潟県の燕三条を本社とするアウトドア用品メーカー(1958年創業)。今年に入って最も株価が堅調な12月IPOになっているわけだが……さすがに「訪日外国人関連」というには無理がある。それとも、北陸関連銘柄として物色されたのだろうか? まあ、上がった後だけに、後講釈では何とでもいえるが……。
ただ、少なくともこの銘柄の人気に火を付けたのは、“あのファンド”による大量保有報告が出たからという理由で間違いない。あのファンドとは、「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークス(以下:レオス)である。上昇の起点となったのが「1月5日」の前引け後だった。「5%ルール」でレオスが新規に5.77%取得したと報告。これを受けた同日の後場、出来高急増を伴って9%も値上がりしたのだ。
レオスの大量取得が判明すると、即座に買いが集まる……この反応の良さは、レオスのIPO銘柄投資の選別眼に市場が一目置いているからだ。レオスがIPO直後の銘柄を大量に取得。これはスノーピークに限ったことではない。
5%ルールで報告した分だけでも昨年はほかに3銘柄あった。まずは、メドピア <6095> 。昨年6月27日に上場、報告義務発生日は7月3日(同日の終値は1772円(株式分割考慮後)。同銘柄はその後、2820円(9月16日)まで上昇した。
続いて鳥貴族 <3193> 。昨年7月10日上場、義務発生日は8月12日(同日終値2975円(分割考慮後)で、その後の高値は今年1月8日の4315円。レオスはいずれも見せ場を作った銘柄を買っていた。
そして、昨年10月に伝説の銘柄選びで驚かせたのがFFRI <3692> の大量保有報告だった。
FFRIといえば、2014年IPOのベストパフォーマンス株。誰もが「あの時買っておけば……」と悔やんだ銘柄である。
FFRIの上場日は昨年9月30日で、レオスの義務発生日は初値形成直後といえる10月2日(同日終値1352.5円(分割考慮後))。大胆にも発行済み株数の5.39%買い集めたのだが、その後の高値は今年1月5日の6990円!すでに一部売却していることを報告しているが、レオスの買い値の5倍以上に変貌したわけで、銘柄選びの目の確かさには「これぞプロ!」と脱帽モノである。
■「筆頭株主は社長」が共通点だが…
レオスがIPO直後に買う銘柄の特徴は、筆者ごときでは到底わからないが、「社長が筆頭株主」という共通点はあるようだ。あとはわからない……。
セカンダリーのマーケットで値上がりする銘柄を見つけるのが難しいIPO投資において、これだけ勝ち続ける眼力はすごいことである。ちなみに、「ひふみ投信」のポートフォリオ全体における組み入れ上位には、かねて共立メンテナンス <9616> が入っていた。これもすごい。
というわけで、レオスは今年のIPO銘柄では何を手掛けるのか? チェックすべきは大量保有報告しかないが、動向を軽くウォッチしてみるのも良さそうである。
(おしまい)
株式コメンテーター・岡村友哉
株式市場の日々の動向を経済番組で解説。大手証券会社を経て、投資情報会社フィスコへ。その後独立し、現在に至る。フィスコではIPO・新興株市場担当として、IPO企業約400社のレポートを作成し、「初値予想」を投資家向けに提供していた。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
岡村 友哉
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