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ホリエモン「『ポスト・テレビ』でソニーは復活できるのか?」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150202-00000000-sasahi-ind
週刊朝日 2015年2月6日号
ホリエモンこと堀江貴文氏は、ソニーは今までのような悠長なやり方では競合他社に勝てないとこう語る。
* * *
ソニーの超短焦点プロジェクターを使ったコンセプト「ライフスペースUX」がポスト・テレビとして注目を集めている。
実はこの4K超短焦点プロジェクターは発売前にプロジェクトチームの人たちから見せてもらった。どうやら社長直属の肝いり部署らしい。
この製品は4Kでないバージョンが他社からもリリースされている。普通のプロジェクターと違い、プロジェクターと画面の間に障害物があっても影が出ないというのが特徴である。このような製品が出てきたのには理由がある。それは高輝度の半導体レーザーができたからだ。それに職人が仕上げた特殊なレンズを組み合わせてこの製品は作られる。4Kは非常に高い技術ではあるが、そのうち他社も追随するだろう。
これまでのテレビと違い、例えば壁面全体をディスプレイ化できるので仮想現実体験ができたりと、いろいろな使われ方の想像は膨らんでいるようだ。しかし、どこまでいっても「ソニーだからこそできた技術」というわけではないところがポイントである。
コア部品である半導体レーザーは、もともと昨年ノーベル賞を受賞した青色LEDの技術が基礎にある。そこから高輝度の半導体レーザーが生まれてプロジェクターが作られるようになっている。つまり、その部品を買ってくればいいだけの話だ。
4K超短焦点型は高価な職人技レンズが必要みたいだが、4Kでなければもっと価格も安くできるだろう。数年経てば中国の格安コピー商品が出回るであろう。つまり、ポスト・テレビといってもテレビと同じ構造になるだけである。顧客とのエンゲージメントができない限り、ずっとソニー製品を買う義理はない。
iPhoneのユーザが、なぜiPhoneを使い続けるのかといえば、それはiTunesやApp StoreのIDがあってiCloudなどでアップル社とエンゲージメントを結んでいるからである。そのデバイスがソニー製でなければいけないという理由がなければ、もっと安い製品を人は求めるだろう。
中国で今や飛ぶ鳥を落とす勢いの小米(シャオミ)はスマートフォンで覇権を握っている。中国では事実上GooglePlayへのアクセスが遮断されているため、中国のAndroidベースのスマートフォンメーカーは、独自のストアを用意せざるを得なかった。結果として、相当にカスタマイズしたAndroidスマホを普及させることに成功していて、その成果をひっさげて家電分野に進出しようとしている。
それも徹底的に競合他社や先行者を研究して模倣している。本家よりも本家らしいプロダクトまでリリースできるようになっているのが現状だ。世界最大の中国市場に大量生産してプロダクトを送り込み一気に覇権を握るわけだ。今までのソニーの悠長なやり方で太刀打ちできるかといえば、ムリだろう。結果として惨敗するのではなかろうか。
それはソニーに限らずカリスマ創業者を失ったアップルにも言えることかもしれない。
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