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財テク名人・細川茂樹「お金は育てるもの」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150125-00000001-sasahi-bus_all
週刊朝日 2015年1月30日号
アベノミクスに東京オリンピック決定、そして追加の金融緩和……日本経済が大きく動く中、上手に資産を増やしている芸能人がいる。一般人より収入が多いとはいえ、億に届くには手腕があるからこそ。芸能界きっての「財テク」名人・細川茂樹さん(43)に、資産運用の方法を聞いた。
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30代を目前にしたころ、やっと投資に回すだけの資金ができて、投資を始めました。経済学部卒だったので投資の基礎知識は若干ありました。最初の投資は、とある銀行から勧誘された投資信託。ところがしばらくすると、まさかの大失敗!! ITバブルがはじけて、最終的には40%減で損切りする悲しい結果に。そこから本腰を入れましたよ。
次のチャレンジは個別銘柄。「仮面ライダー響鬼」に主演した2005年、33〜34歳のころは小泉政権で景気も相場も上り調子。台本と会社四季報を常に持ち歩いて過ごしていました。
銀行員だった父の教育で、幼いころからお小遣い帳を記し、「なぜ欲しいか」を父にプレゼンさせられました。物事に対する戦略を練る訓練を受けていたのかもしれませんね。
父は「お金の使い方を知らない男は恥ずかしいよ」と常々口にしていました。ケチらず、散財せず、お金に向き合え、とも。そんな教えに背を押されるように、次のステップに進みました。
数年前、仕事で出会ったFP(ファイナンシャルプランナー)の先生と意気投合し、資産運用のアドバイザーになっていただきました。顧問弁護士と同様、対価を支払い、投資戦略を練る。おかげで世界に視野を広げ、投資できるようになりました。先生に過去の投資信託の失敗談をすると、「銀行はお金を借りるところ」という名言をいただきました(笑)。
家ではアジア、米国、欧州の情報を日々取り入れ、投資につなげています。一般紙、経済紙、あらゆる媒体から情報を取り入れていますね。投資とは、一歩踏み込んだ「社会参加」だと思っています。自己資金を企業に託し、製品開発などをサポートするわけですから。感染症がはやれば、病原菌の研究を進める薬品会社に投資するか考えます。
昨今の勝負のひとつは東京オリンピック絡み。オリンピックといえば当然浮かぶ銘柄は、不動産、鉄道、飛行機、建設関連ですが、過去のデータで開催国のこれらの銘柄は必ず上向いています。
外貨投資もしています。1ドル=80円前後でかなりのドルを仕込みました。一時は120円まで円安が進みましたが、将来的には140円くらいにはなると思っています。外貨投資を始めたのは大成功でしたね。
お金は育てるものだとつくづく思います。いいときは「売る」、悪いときは「買う」の繰り返し。たとえばがんと下がったときに、そこに投資して、また下がったときにさらに買い増しする。そうすると全体の自分の買った平均金額も下がるわけです。売るときはまずは「半分」売り、利益を確定して、もう一段階上にいくかもしれないので、そこで「待つ」。そんな長期戦が自分のスタイルです。
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