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安全資産の代表格/(C)日刊ゲンダイ
5カ月ぶり高値 資産防衛ならやっぱり「金」を買うべきか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/156634
2015年1月24日 日刊ゲンダイ
世界経済の混乱を背景に、金の現物が5カ月ぶりに高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)理事会が量的緩和を決定したことで、需要はさらに高まる見通しだ。地を這うような低金利で預金は話にならないし、アベノミクスに振り回される官製市場は危うい。いつ、日本円が紙クズになってもおかしくない状況だ。やっぱり、安心安全の現物資産、金を貯め込むのが正解なのか。
ファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏はこう言う。
「債券は低利、株は頭打ち、円安進行は当面止まらない。消去法で安全資産とされる金が買われていますが、金には利息がつきません。それに、米国が利上げを実施すれば金は売られ、米ドルにマネーが流れ込むでしょう。金はマーケットが小さいのでドーンと上がりますが、下がるときも一気に落ち込む。リスクは決して小さくありません」
資産防衛を主軸に投資するのであれば、ボラティリティー(変動率)を抑えるのが鉄則だ。上昇が期待される米ドルは、中国景気などの影響でどうしても値動きが荒くなる。
「この10年の傾向でいうと、低ボラティリティーかつ安定した成績なのは6資産分散投信です。過去5年の利回りは平均6〜8%と上々。文字通り分散投資なので、景気や為替変動、金利に左右されにくいのがポイントです」(紀平正幸氏)
「6資産分散投信」の投資先は国内債券、国内株、国内REIT、米国中心の債券と株、先進国REIT。債券と株は真逆の値動きだし、株高はREITを押し上げる。安定運用派にはちょうどいいかもしれない。
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