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1件1億円も…やりたいことの資金はネットで集める?勝手に株式店頭公開できる時代に
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150123-00010005-bjournal-bus_all
Business Journal 1月23日(金)6時1分配信
過酷な環境下のマラソン、いわゆるエクストリーム・マラソンとして知られるサハラマラソンは、次回の4月大会は30回目の記念大会となり、世界中から1300人ものランナーが参加する。7日間にわたり、モロッコのサハラ砂漠を250km走破するだけでなく、必要な食料や水もランナーが自ら背負わねばならない。世界一過酷なレースといわれている。
サハラマラソンには毎年日本人も複数参加するようになったが、30回記念大会に筆者の知人、浦中宏典氏が参加する。浦中氏はアスリートのサポートなどを手掛けるストレッチサポートの社長であり、プロのトレーナーでもある。今回の参加に当たって浦中氏は「他の日本人ランナーへもトレーナーとしてサポートしながら、皆でゴールをめざす。アスリートとトレーナーについて知ってもらうためのチャレンジと考えている」と語る。
上記の目的を広く知ってもらうためと、参加経費(200万円以上)を捻出するため、浦中氏はクラウドファンディングの手法を採用した。クラウドファンディングとは、自らのアイデアや企画をインターネット上で公表し、賛同者から資金や人的支援などを集められる仕組みだが、これが起業家的でとてもおもしろい。
援助プログラムとして5つの種類が用意されている。一番安価なのが「チャレンジプラン:サハラに送り出してやろう!プラン」で5000円。これには出資者に浦中氏の出発式への無料招待がある。逆に最も高額なのが「ウルトラスペシャルサポートプラン」の10万円で、出資者は出発式だけでなく下記の特典を受けられる。
・報告会への無料招待
・レース中の様子を映像とメッセージでお届け
・オリジナルポストカードとウエア
・ロゴマークの掲載
・出発式にて浦中氏から参加者の皆さんへご紹介
・報告会でプレゼンテーションができる権利
・チラシ・DM配布権
・サハラチャレンジ中の浦中氏に命令を出せる権利
●非公式株式市場創出の可能性
なんとも稚気とオリジナリティに溢れ、おもしろいではないか。浦中氏の場合は募集サイトを独自に立ち上げたが、クラウドファンディングを募集する共同サイトはすでに幾つも存在する。2013年の実績では、世界中で5100億円以上がこれらの公募サイトを通じて投資されたという。海外では1件で1億円規模の資金を集めたプロジェクトも出ている。募集されているプロジェクトは、今のところ公共性やチャリティ性の高いもの、趣味嗜好性の高いもの(映画や演劇などの実現化)などが多いようだ。
しかし、その構造を観察してみると、クラウドファンディングには大きな可能性が隠されている。つまり、チャリティ性や趣味性の高いプロジェクトだけでなく、単純に資本募集をめざす資本市場として発展しうる。
つまり株式の店頭公開をネットの世界で“勝手に”できる。というのは、サイトの設置をオフ・ショアにしてしまえば、各国財務当局の規制外となるのだ。仮想通貨として世界中に広まったビットコインと同様な構造だ。
現在複数発足しているクラウドファンディング運営サイトのどこがいち早くこのことに気が付き、非公式株式市場の起業に走っていくだろうか。一方、出資者側の立場からすれば投資機会が広がるが、規制されていないということは保護もされないということで、リスクも大きなこととなる。今後のクラウドファンディングの隆盛を興味深く見ていこう。
山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役
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