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スイス中銀、市場に「白旗」=突然の相場上限撤廃―輸出産業からは悲鳴
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150117-00000029-jijnb_st-nb
時事通信 2015/1/17 16:01
【フランクフルト時事】スイス国立銀行(中央銀行)が15日、スイス・フラン高阻止のために2011年に導入した対ユーロでのフラン相場上限を突然撤廃し、為替市場は大混乱に陥った。欧州中央銀行(ECB)が22日にも追加金融緩和策に踏み切るとみられる中、これ以上のフラン買い・ユーロ売り圧力には抗し切れないと、ECBの決定を待たずに白旗を掲げてしまった形だ。
スイス中銀が1ユーロ=1.20フランの上限維持のために繰り返したフラン売り・ユーロ買いの市場介入の結果、同中銀の外貨準備は約5000億フラン(約69兆円)と、スイスの国内総生産(GDP)の7割まで膨張。フラン高による為替差損で、同中銀は15年に赤字に陥るとの予測も出ている。
ECBが追加緩和を決断し、ユーロ安圧力がさらに強まれば、スイス中銀は一段の介入を迫られる。同中銀のヨルダン総裁は地元紙のインタビューで、「長期的に金融政策がコントロールできなくなる恐れがあった」と、介入が限界に達していたことを認めた。
上限撤廃が発表されると、フラン相場は一時、対ユーロで約30%急騰。スイス時計大手スウォッチのハイエク最高経営責任者(CEO)が、上限撤廃を「津波だ」と嘆くなど、急激なフラン高に輸出産業から悲鳴が上がった。唐突な決定に対しては、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事も米CNBCテレビで、「事前連絡がなかったのは驚き」と苦言。スイス中銀の信頼も失墜してしまった。
もっとも、スイスではフラン高の負の側面ばかりが注目されているわけではない。同国紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングは、ユーロで払えば「全商品が2割引きになる」との記事を掲載。1時間足らずでユーロ圏に買い物に行ける同国ならではの利点を強調している。
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