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雑感。中央銀行の失敗
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52773499.html
2016年01月25日 在野のアナリスト
マクドナルドが新製品を一般公募する、と発表しました。日本マクドナルドの凋落は、本国でも問題視されているようですが、マクドナルドの最大の問題は、基本のバーガー類がおいしくないことです。噛んでも肉汁が出てこない肉の塊。旨味すらなく、それを無理やりタレで味を誤魔化している感しかなく、温かくなければ100円でも食べる気がしません。肉汁が出なければフライパンは汚れないので、回転効率はよいのでしょうが、それは安売りの飲食店がすることです。その割りに高い、と感じるから客が離れていく。高級店をめざすのか、安売りをめざすのか、どっちつかずでどちらの層を求める顧客からも、見向きもされていないような状況です。
ユニクロを展開するファーストリテイリングも、業績が悪化してきましたが、暖冬の影響とします。しかし値上げで客離れを引き起こし、安いけど品質がそれなり、というお店ではなくなった。値段はまずます、品質もまずまず、それでは魅力がなくなるのです。両社に共通するのは成功体験後、新たな姿を模索していく段階での迷走であって、失敗しているマクドナルドは未だに光すら見えません。Fリテがそれに続くのか、振り切るのかが今後のカギにもなるのでしょう。
今日の日本の株式市場は、買い方が買いを上積みし、17000円をキープする、という展開でした。週末の日銀追加緩和を期待して止まない、そんな動きですが、最近の市場では中央銀行の失敗、が俄かに囁かれます。ECBは12月に緩和したにも関わらず、1月には追加緩和の示唆に追い込まれるなど、政策の失敗が顕著です。3月は独国代表の議決権がないから追加緩和できる、とも吹聴されますが、欠席裁判のようなことをすれば、ECB内の亀裂が深刻になり、それも失敗といえます。
日銀も12月の補完措置で、限界を露呈したともされ、それをここで払拭できれば成功、限界を意識させれば緩和競争からリタイヤ。さらに引き締めすら意識させ、失敗どころか破綻すら意識させます。それを先延ばしするか、ここで決着つけるか、そんな重要な決断となります。
米FRBの利上げは失敗、ともされますが、それを判断するのはこれからです。問題は中国でしょう。人民元の先安懸念と、為替介入とで戦いをくり返していますが、インフレ率の低下、景気減速で利下げをすれば、さらに人民元安を引き起こす。ドル建て債権の問題もあって、そうそう人民元安を容認できない中国人民銀行にとって、景気なのか、通貨防衛なのか、どっちつかずの状況に陥っています。通貨の基準の引き下げのたび、市場の暴落をひきおこしている、とまでされる人民銀行が失敗をくり返していることは自明であり、今後も波乱要因となるでしょう。
金融緩和、という成功体験後の状況、実は誰もそれについて理論的に引き締め、巡航モードにもどれると証明したことはないのです。むしろ金融緩和が成功だったのかどうか? さえ不明と言えるのでしょう。日銀はかつてゼロ金利解除に失敗し、すぐに金融緩和に引き戻された経緯もあります。今、市場がFRBに期待するのもそれですが、そうなると金融緩和の解除は事実上、誰も成功したことがない、ともなるのです。ましてや質的、量的緩和にまで至り、巡航モードにもどすことができるのか? 甚だ疑問とさえ云えるのでしょう。実は、金融緩和をすること自体、失敗だった。そんな認識が将来、当たり前のようになるのかもしれません。噛んでも肉汁さえでない肉らしきものの塊、中央銀行がそんなすかすかで、味気ないものとして市場が政策をうけとるようになったら、凋落が止まらなくなることだけは理屈が通ってしまうのでしょうね。
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