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じわり迫る米国リスク 減益決算・高水準の債務 懸念:米の製造業、成長減速 景気後退の引き金引くか
http://www.asyura2.com/15/hasan104/msg/749.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 1 月 25 日 04:14:22: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


[スクランブル]じわり迫る米国リスク
減益決算・高水準の債務 懸念

 19日の日経平均株価は4日ぶりに反発した。中国株の上昇が好感されたが、売買は低調で再び上昇に向かう兆しは乏しい。米利上げを契機にした緩和マネーの逆回転はいつまで続くのか。気がかりなのは中国・人民元相場や原油安だけではない。投資家はにわかにもう一つのリスクを意識し始めた。世界経済の最後のとりで、米国の変調だ。

 「海外勢が久しぶりに買い越した」(外資系証券幹部)。日経平均が100円近く上げた19日の市場ではこんな声が聞かれた。ただ日中は売り買いが交錯する場面が多く、オイルマネーの断続的な換金売りへの警戒も残る。
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 年明けの世界的な株安を招いたのは、中国や中東といった新興国だった。ここにきて、もっとも安定しているはずの米国にも不安の芽が出始めている。

 「これだけの貨物輸送の落ち込みは景気後退期以外では経験したことがない」。先週、昨年10〜12月期の減収減益を発表した米鉄道大手CSX。マイケル・ワード最高経営責任者(CEO)は決算の説明会で石炭を中心に輸送量が急減する状況を嘆いた。発表翌日の株価は6%安と下げた。

 米主要500社の純利益は昨年10〜12月期が前年同期より約5%減と、減益幅が拡大する見通しだ。輸出企業へのドル高の逆風だけでない。内需も盤石とはいえなくなっている。

 昨年12月の米小売売上高は前月比0.1%のマイナスだった。頼みの綱だった個人消費の陰りで、JPモルガンは10〜12月の国内総生産(GDP)成長率予測を0.1%と従来(1.0%)から下方修正した。

 年初からの米国株を見ると、小型株を中心に構成する「ラッセル2000」や主要金融株を組み込んだ「KBW銀行株指数」の下げがきつい。いずれも米景気に反応しやすく、その失速リスクを株価が織り込んでいるとも受け取れる。

 長期サイクルでも見過ごせないデータがある。ドイツ証券がまとめた米企業債務(借入金と社債の合計)の対名目GDP比率だ。昨年9月に45%を超え、00年のIT(情報技術)バブルや08年の金融危機の水準まで上昇した。投信を経由した個人マネーの流入や銀行の積極的な融資で、低格付け企業まで借金を目いっぱい積み上げたためだ。
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 08年の危機から今年で8年。そろそろ反動が懸念される局面でもある。ドイツ証券の村木正雄グローバル金融ストラテジストは「年末にかけて低格付け企業の破綻が相次げば、株式相場のさらなる調整を招くだろう」と警鐘を鳴らす。

 昨年12月、9年半ぶりに利上げをした米連邦準備理事会(FRB)はお膝元のリスクにどう対処するのか。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘氏は「利上げ継続にこだわれば投資家の不安が増幅される」と警戒する。

 米国が変調をきたせば、円高・ドル安を招いて日本株の一段の下押し要因にもなりかねない。この不安の連鎖を止められるものは何か。市場では「FRBが再び利下げを迫られる」といった極端なシナリオまで語られ始めた。

(川上穣)

[日経新聞1月20日朝刊P.16]

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〈FT特約〉米の製造業、成長減速 景気後退の引き金引くか

 もし通貨がどこでモノを造るかを決める一端でも担っているなら、ドルが上昇し続けていることは米国の製造業にとって悪いニュースだ。ドルの上昇が中国の人民元に対して特に急激なことを考慮すると、とりわけ悪い。中国本土は世界の工場となっているからだ。

 米国の製造業が依然として堅調とほど遠い状態であることは問題だ。英マークイット社の12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の新規受注数は実質的に停滞した。米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は2カ月連続で50を下回った。2009年以降で初めてだ。

 こんなふうになるはずではなかった。

 シェール革命による米国のエネルギー価格の下落は、国内外企業の業務の移転を促すはずだった。多くのエネルギー集約型企業は米国に新たな工場を建設すると期待されていた。技術革新はオールドエコノミー企業でさえ製造拡大や米国への移転に駆り立てただろう。最後に、量的緩和が製造業の設備投資拡大を後押しするはずだった。

 いずれも実際には起こらなかった。エネルギー価格は急落し、米国の競争優位性を阻害した。世界的に生産設備が過剰となり、製造企業は新たな施設の建設を行う自信をほぼ失った。

 量的緩和と低金利で、最高経営責任者らが自社の事業への投資より自社株の買い戻しを行うのに拍車がかかった。低金利融資も消費者の借り入れを促し、過度な借り入れを行う者もいた。サブプライム自動車ローンの債務不履行が増加していることから、車販売は減速する可能性がある。

 米国の製造業はまだ成長の領域にある。だが、もっと微妙な所を見ると、経済(の病)は治癒していないことが分かる。雇用の伸びは金融危機前と比べるとはるかに緩やかで、昨年とくらべてもまだ遅い。インフレ圧力の兆しもほとんどない。

 これらが意味するのは、デフレ圧力が高まっていることと、製造業から始まる景気後退の可能性が高まっていることだ。これで米連邦準備理事会(FRB)がさらに利上げする見込みはより低くなる。今年はメーンストリート(実体経済)にとってもウォール街にとっても厳しい年になりそうだ。

(19日付)

=英フィナンシャル・タイムズ特約

[日経新聞1月20日朝刊P.6]

 

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コメント
 
1. 2016年1月25日 07:07:55 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[410]

>米の製造業、成長減速 景気後退の引き金引くか

個人的にも日本同様、米国も年内にリセッションに陥る確率はかなり高いと見ているが

米予測では、まだ50%を超えていないようだ

FRBが面子を捨て緩和に戻ると見ているということか

それとも、年内はもつと見ているだけかw

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160113-00000008-bloom_st-bus_all
ダブルライン・キャピタルの共同創業者、ジェフリー・ガンドラック氏は、年内のリセッションの確率を3分の1とみている。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は11日付のリポートで、世界的に社債の格付け見通しは金融危機以降で最悪になったと指摘した。こうした見方は、金融政策当局者らの認識とは相容れないものだ。当局者らは、失業率が低下する中で年内の利上げ回数増加を示唆する発言を行っている。

フリドソン氏の分析では、バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータを利用し、1986年以降のジャンク債のスプレッドの月間ベースでの動きに注目している。高利回り債の米国債に対する上乗せ利回りは8日時点で7.39ポイントで、これは景気拡大期の平均5.2ポイントとリセッション期の平均10.19ポイントの中間をやや下回る水準だ。S&PのキャピタルIQレバレッジド・アンド・データの12日付のリポートによれば、これはリセッションに陥る確率が43.9%あることを示唆している。

原題:Junk Bonds Signal 44% Recession Risk in 2016, Fridson
Says (1)(抜粋)


2. 2016年1月25日 07:18:02 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[411]

10日前で10台か

線形予測が得意のエコノミストだけあって、予想通りの結果だな

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0YNLG6KLVRC01.html
米景気後退の確率、中国リスクで2013年以来の高水準−BN調査
2016/01/15 07:22 JST 
    (ブルームバーグ):中国株は今年の取引初日に急落し、世界中の株式市場がそれに追随した。これは世界的な低迷の始まりだろうか。
ジョージ・ソロス氏はそう考えているかもしれないが、ブルームバーグの調査によると、エコノミストらはそうした悲観論が早計だと考えている。
ブルームバーグの今月の調査では、米国が向こう1年間にリセッション(景気後退)に陥る確率の予想(中央値)は19%に上昇し、2013年2月以来の高水準となった。前月までは3カ月連続で15%だった。
リセッションが起きる年の予想について、エコノミスト36人の中央値が出した答えは18年で、過去2カ月と変わらずだった。
TDセキュリティーズの米調査・戦略担当の副責任者、ミラン・マルレーン氏は今月の調査でリセッションの確率の予想を20%に引き上げた。12月時点では10%としていた。「20%はなおかなり低い確率だが、重要なのは方向性だ」と指摘。「米経済はかなり好調だが、まだ大きなリスクが残っている。最も顕著なのは中国だ」と語った。
中国の成長鈍化をめぐる懸念がエコノミストの心理の重しとなっているかもしれないが、このところの市場の乱高下が本格的な危機につながるとは予想していない。エコノミスト32人の予想中央値では、中国経済は今年の米経済成長率に対し、0.1ポイントのマイナス影響をもたらすと予想されている。コアの個人消費支出への影響度も同様とみられている。
エコノミストらは今年の米国内総生産(GDP)伸び率を2.4%と予想。15年通年の予想と同じとなっている。12月のエコノミスト調査によれば、今年の中国の経済成長率は6.5%の見通し。10年の10.6%を大きく下回るが、リセッションではない。
マルレーン氏は「ここで重要なことは、中国でハードランディングがあるとすれば、それが米経済を道連れにするリスクは高いということだ」と話した。
原題:U.S. Recession Odds Highest Since 2013 as China Weighs on Growth(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Catarina Saraiva asaraiva5@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Michelle Jamrisko mjamrisko@bloomberg.net; Brendan Murray brmurray@bloomberg.net
更新日時: 2016/01/15 07:22 JST


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