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雑感。お金のつかい方
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2016年01月24日 在野のアナリスト
沖縄宜野湾市長選、現職の佐喜真氏が当選確実となりました。しかし佐喜真氏は選挙期間中、普天間基地の辺野古移設については一切ふれないにも関わらず、メディアには移設賛成派とされるのですから、これは選挙の公約にしないことも当選すればやっていい、主張していいと、メディアがお墨付きを与えていることにもなります。逆に、今後は政治家が公約に掲げず、政策を実行してしまうことを今後、メディアは批判できない、ということにもなるでしょう。
しかし政府は名護市の辺野古受け入れ賛成団体、なるものに予算をつけているのですから、そうした予算がこの宜野湾市にも、どう流れているかは分かりません。今後も沖縄ではお金と、理念と、諸々のことが錯綜し続けるのでしょう。その原因を政府がつくりつづける限り、ということになるのでしょうが、残念ながら本来、政府というのはそうしたものの調整役をつとめるべきであって、混乱の当事者になってはいけない立場です。今後も公判などで対立がつづくのでしょう。
今週、28、29日に日銀の金融政策決定会合が開かれ、市場に今以上のお金を流すかどうか、が決まります。ECBの追加緩和示唆、で悪い流れを食い止めた、と市場関係者などは大喜びですが、これだけ期待を上乗せした状態で3月以降に失望がでるようなら、ECBの判断は誤りだった、と非難することでしょう。ECBにはもう少し余力がある、とはいえ、規模を拡大していけば緩和の寿命を縮めるだけ。そしてその懸念は、すでにFRB、ECBより規模を追求する日銀により強くあります。
2%の物価目標である16年度後半には、日銀の資産はGDPに近づいてきます。黒田総裁が就任前に抱えていた分があるとはいえ、仮に2%の物価目標を達成した途端、緩和を停止するわけにもいきませんから、オーバーシュート分で確実にGDP越えを達成するでしょう。逆に考えれば、だからGDPの算出方法を変え、600兆円に近づけるようなテクニックが必要なのかもしれません。要は、日銀はまだ緩和余地がある、というバッファの確保の意味がGDP600兆円ということです。
ただそんな小手先のテクニックをつかったところで、日銀が本来であればもう出口戦略に向かわなければならない段階なのは、自明です。ここで追加緩和をすれば、さらに出口を難しくし、出口までに何段階も経なければいけない課程の中で、トラブルに見舞われることも多くなる。FRBの利上げを失敗、とする人もいますが、では日銀が利上げまで至ることができるのか? その道筋が描けているのか? 描けていないのなら、それもまた失敗と評することができます。景気が改善せず、インフレにもならず、出口もみえないのなら止め時すら難しくなっているのです。
以前も述べましたが、トリクルダウンとは成金消費の言い換えです。では、社会に成金をうみだせば消費は伸びる、という話にもなります。あくまで極論ですが、1年限りの低年金の高齢者に3万円を給付し、そのコストが莫大にかかるというなら、300億円を宝くじにして1等賞金を1000万円〜3000万円ぐらいとし、当選者数を増やして国民に配分する方が、プチ成金を大量につくれ、消費にも寄与するでしょう。売上高を地方自治体などに配分する必要がないので、コストをけずった分はすべて賞金に回せる。国はコストをかける必要がないので、300億円がそのまま効率的に国民に配分されます。300億円で1000人、売上げから賞金に回す分を含めれば、恐らく2000人ぐらいがうけとれます。2回当選しても無効、1親等以内で1回、と決めることで広く分配されます。
日銀にしろ、政府にしろ、お金が正しく使えていなければ、政策効果は皆無。それどころかマイナスすらあり得るのです。今、すでに限界に近づきつつある日銀に、無い袖をふれ、と言っているのが市場と、安倍政権です。しかしそんなワガママは、もう2年とつづかないのです。お金の使い道を工夫し、経済に寄与する方向で活用できないなら、遠からず日本は危険な状態に突入するでしょう。それこそ国民が飢えていても、辺野古移設だけは「粛々と」すすめる、なんてことがないようにしなければいけないのでしょうね。
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