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操業を停止した中国の鉄鋼メーカーと「企業城下町」=7日、河北省唐山
成長息切れ、好転見えず=「鉄冷え」で経営破綻も−市場の中国不安続く〔深層探訪〕
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160123-00000023-jijnb_st-nb&ref=rank
時事通信 2016/1/23 08:29
中国の2015年の経済成長率が25年ぶりの低い伸びにとどまった。世界経済のけん引役となってきた中国の成長は息切れを起こし、景気が反転する兆しは見えない。中国経済の屋台骨だった製造業では、経営破綻する企業も出始めた。世界の金融市場を揺るがしている中国経済の先行きは予断を許さない状況だ。
◇電気止められ操業停止
「若い者はみんな、新しい職を探して出ていった」。河北省の農村部にある中堅鉄鋼メーカー、唐山松汀鋼鉄で40年働いたという白髪の女性は、ひっそりと静まり返った従業員宿舎の前で肩を落とした。突然の操業停止で7000〜8000人いた従業員は事実上の解雇通告を受けたという。
15年の中国の粗鋼生産量は前年比2.3%減と異例の前年割れ。唐山松汀は昨年11月、7カ月の賃金未払いの末に操業を停止した。従業員相手の飲食店も軒並み閉店し、「企業城下町」はゴーストタウン化。70代の男性は「息子も去り、高齢者だけ取り残された」と嘆く。
中国メディアによると、同社は昨年1〜9月に4億7400万元(約85億円)の赤字を計上。電気料金9700万元(約17億円)が未納となったため、電力供給を止められて操業できなくなった。元従業員は「会社側は倒産でないと言い張っているが、操業再開は全く見込めない」と話した。
◇不動産不振で打撃
かつて日本でも「産業のコメ」と呼ばれた鉄鋼業。その不況の闇は深い。鋼材はこれまでの5年間で半値以下になっており、特に過去1年の下落が激しい。需要を無視した過剰生産と不動産市場の不振が背景にある。
中国の鉄鋼製品はマンションの柱などに使う建築材料向けが中心。不動産市場が好調になると中小メーカーが急激な増産に走り、不動産が不振に陥ると値崩れを起こす。日系大手の関係者は、その構造的問題が解決されない限り「状況は変わりようがない」と語る。
◇「負の遺産」
現在の景気減速の背景にあるのは、2008年のリーマン・ショックを受けて打ち出した4兆元(約72兆円)の大型刺激策だ。世界各国は当時、中国の対策を称賛したが、今や、その「負の遺産」が中国経済の足を引っ張る。
政府の号令で、やみくもな設備投資と住宅建設に突っ走った結果、過剰設備と住宅在庫に加え、「借金の山」が残った。世界の金融市場は新たな景気対策に期待するが、政府は08年当時のような思い切った措置に、慎重な姿勢を崩さない。
習近平指導部は経済成長が徐々に減速する「新常態(ニューノーマル)」の局面を容認する姿勢。世界の株式市場は今後も「中国不安の売り」に悩まされそうだ。(唐山=中国河北省=時事)
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