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中小メーカーの「トヨタ追随」は簡単じゃない(写真左は豊田章男社長)/(C)日刊ゲンダイ
トヨタのベア要求「昨年半分」で中小メーカーは地獄を見る
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173420
2016年1月16日 日刊ゲンダイ
トヨタ自動車労働組合の今年のベア要求は3000円で、昨年春闘(6000円)の半分と報じられた。今月下旬に組合員に提示し、来月中旬に正式決定するという。
「春闘相場の牽引役であるトヨタが前年を大幅に下回る水準にとどめたとなれば、他も右へならえかそれ以下でしょう。安倍政権が躍起になって賃上げをせっついても、『トヨタが半分なのにウチなんて』と不発に終わる可能性が高い」(労組関係者)
笛吹けども……というわけで、ボンボン首相より「民」の方がシビアに現実を見ている。
昨年12月の日銀短観によると、企業の景況感を示す業況判断DIは、大企業製造業が先行きの見通しについてプラス7と、前回9月調査から3ポイント悪化した。中堅企業もプラス4→0、中小企業もマイナス2→マイナス4だ。
実際、年明けから株価は大暴落。この先も円高が続けば、好調だった輸出やインバウンド関連の業績にも急ブレーキがかかりかねない。内部留保が300兆円の大企業はさておき、「下町ロケット」の「佃製作所」のような中小メーカーは、賃上げで屋台骨が傾く恐れもある。トヨタのベア半分は渡りに船かと思いきや、そう単純な話でもなさそうだ。
「トヨタの場合はグループ内で賃金格差が広がっていることを考慮したもので、余裕がある証拠です。全国の中小・零細企業の7割近くが賃上げか引き上げを予定しているという調査結果がありましたが、中小の場合は業績もさることながら、人材確保や人材流出を食い止めるためにも、賃上げせざるを得ないというのが実情なんです。とはいえ円高・株安で大企業の業績が傾けば、われわれ下請けはコストカットを強いられ、賃上げも難しくなる。かといって上げなければ人材がいなくなるわけで……」(都内機械メーカー幹部)
どの道、待っているのは地獄。“佃製作所”の悩みは深い。
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