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株式市場の6日続落
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52759681.html
2016年01月12日 在野のアナリスト
12月景気ウォッチャー調査がでてきました。現状判断DIは前月比2.6ptの上昇の48.7、これは飲食、小売関連がよいように暖冬で外出の機会が増え、また年末要因で忘年会やボーナスでの買い物が増えた結果、でしょう。先行き判断DIは前月と同じ48.2。これも現状判断指数が改善したのは、12月という特殊要因だった可能性を裏付けます。さらに、12月は株が戻り歩調だった点もあるでしょう。
しかし12月、株高にした反動で、年初から6日続落という記録を更新中です。年初からの下落幅は…、などと語っても、その年末の水準が実力に見合っているか? から議論しなければ的を射ていません。中国不安が…、原油安が…、などという理由にしても、中国との取引が多い、また原油マネーの流入が多い欧州は何日かは反発しており、米国も2日かは上昇している。日本だけが連続安である状況について何も説明しておらず、年末の株価水準の妥当性が改めて問われるところです。
世界経済への不安、これを端的に言えば『投資資金の消失』です。オイルマネーが取り沙汰されますが、世界全体でこれだけ株が下がれば、年金、保険、金融機関の自己売買なども相当痛んでいることが予想され、やがては不動産市場にまで波及するかもしれない。そうなると、企業は株や不動産などの保有資産により拡大してきた含み益も、逆資産効果によりマイナスに転じるかもしれない。これまで株高を支えてきた企業業績、これが崩れれば株高も終焉します。
日本はさらに深刻で、円安による業績改善効果がここに来て剥落してくる。逆資産効果と円高による業績悪化、このダブルのマイナスの影響が日本には圧し掛かっている。さらに日本の機関投資家はあらかた昨年までに買いを終えた。買い方不在、という現状がさらに重しです。
市場に限ってみれば、今はトレンドフォロー型が主流であるために値動きが大きくなります。下げたら下げ続ける。8日のように買い方の日系、日米合弁系が頑張っても、抵抗むなしく下げる。ここも含み損を抱えているとみられ、抵抗用のタマを準備するためにはある程度処分をすすめなければならず、今日のように総崩れになる。誰もが下げにつく、それは信用売り残の多さにも表れますが、だからといって反発材料にならないのは、トレンドフォローで循環が働くためなのです。
しかしこのトレンドフォロー、本来は投資資金の少ないところがとる手法です。資金が潤沢であるなら、この流れを断ち切って一攫千金を狙う、という投資手法もとれますが、そうした主体がない点も『投資資金の消失』を意識させます。市場に参加している主体が、細々とでも儲けを出そうとトレンドフォローに頼る構図は、どうしても市場の縮小を意識せざるを得ないのです。
しかもこの流れ、約3ヶ月はつづくのがこれまでの流れです。それと反発のタイミングを考えると、恐らく企業業績が出揃わないと難しいのでしょう。実際、どれぐらい業績が悪化するのか? 今年の見通しは? といったことを確認した後でないと動きにくいのです。なので本格的な反発は2月後半から3月の初め、この頃になると日本では年度末への思惑が働き始め、機関投資家の買いが増えるために、トレンドフォローが上向きを目指しやすくなるのでしょう。短期的には下げ過ぎサインをきっかけに反発はできても、大きな流れは当分下向き、これは仕方ないところです。
きっかけは中国、原油安でも、それがこれまで市場を覆い隠してきた鍍金を剥がしてしまった、というのが今回です。鍍金が分厚かった日本は、それが剥がれるとサビついた本体がどうしても目についてしまう。海外では安倍政権、安倍ノミクスなどももう酷評の嵐なので、真っ先に売られてしまう。それを見誤って、中国が…、原油安が…というだけの考察では意味がないのです。日本に塗られた鍍金、一番分厚いのが安倍政権の面の皮、と海外勢が考えている時点で、ここから売りが本格化することも予想されるので、深刻な段階に来ているのでしょうね。
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