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日経平均582円安、2つの懸念が大発会で現実に[日経新聞]
証券部 松本裕子
2016/1/4 15:25
2016年の日本株は波乱の幕開けとなった。4日の東京株式市場で日経平均株価は昨年末比582円(3%)安の1万8450円で取引を終えた。1年の最初の取引日である「大発会」の株価下落は3年連続だ。一時639円安まで下げた背景には、市場がリスク要因として考えていた「中国の景気減速」と「地政学」という2つのリスク要因が、早くも現実のものとなってしまったためだ。
4日は昨年末の米国株安の流れを受けて、日経平均は215円安で始まった。「昨年12月30日までの3日間で264円上昇した反動」と冷静な声も多かったが、この流れが変わったのは午前10時45分過ぎだ。
中国メディアの財新と英マークイットが算出した昨年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が48.2と市場予想(48.9)を下回ったのをきっかけに、「株価指数先物に売り仕掛けが入った」(国内大手証券のトレーダー)。先物の下げにつられる形で日経平均は下げ幅を広げ、取引時間中としては15年10月22日以来、ほぼ2カ月半ぶりに1万8500円を下回った。
昨年8月以降、市場の懸念材料となっている中国の景気減速を投資家が改めて認識させられた格好だ。中国・上海総合指数が一時7%安と大幅に下落したのも、投資家心理を悪化させた。結局、中国市場は相場の極端な動きを抑制する「サーキットブレーカー」が発動され、取引停止に追い込まれた。
国際通貨基金(IMF)は16年の中国の経済成長率を6.3%と、昨年の6.8%から鈍化すると予想する。景気減速は市場のコンセンサスとはいえ、「想定以上に下振れる」ことへの警戒感は根強い。野村証券の柏原悟志電子取引セールス課長は「年明け早々で海外投資家の動きもまだ鈍く、買い手が少なかったため、余計に値幅が大きくなりやすかった」と解説する。
この日、もう1つの悪材料と受け止められたのがサウジアラビアとイランの対立という「地政学リスク」だ。サウジがイスラム教シーア派の宗教指導者らを処刑したのをきっかけに、問題は外交断絶にまで発展した。
両国の関係が一段と悪化すれば、地政学リスクの高まりで原油価格の急上昇につながるリスクがある。反対に「サウジがイランの経済に打撃を与える狙いで増産すれば、一段の原油安になる」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長)との声もある。原油安は産油国の株式市場からの資金引き揚げを連想させ、世界的な株売りにつながる可能性もある。いずれにせよ、不安定な原油相場は日本株市場にも波乱をもたらしかねない。
そもそも「16年は日本株全体の値上がりは見込みにくい」(ピクテ投信投資顧問の松元浩常務執行役員)との声は多い。円安・ドル高の一段の追い風が期待しづらいなか、日本企業の業績は2ケタ増益と予想される16年3月期から「17年3月期には1ケタ台後半の伸び率に鈍化する」(松元氏)と見られるためだ。米利上げへの警戒感も投資家心理の重荷になりやすく、「株価の年間上昇率は企業業績並みにとどまる」と松元氏は予測する。つまり1桁台の上昇率にとどまるということだ。
日本株が昨年まで4年連続で上昇したこともあり、「海外投資家の目も、相場全体から個別銘柄に向かっている」(岡三証券の石黒英之日本株式戦略グループ長)。4日も海外投資家に人気のある個別株は底堅かった。例えば、介護・医療業界向け人材紹介を手掛けるエス・エム・エスは逆行高となり、医師向け会員制サイト運営のエムスリーも小幅安にとどまった。
中国の景気減速と地政学という2つの懸念材料が嫌気され、大幅安となった大発会。投資家は「業績の裏付けがある個別株を吟味する」(岡三証券の石黒氏)必要性が一段と強まりそうだ。
http://www.nikkei.com/markets/features/30.aspx?g=DGXMZO9572068004012016000000
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中国株、終日取引停止 大幅下落でサーキットブレーカー発動[日経新聞]
2016/1/4 14:54
【NQN香港=森安圭一郎】中国の上海と深圳の両証券取引所は4日、両市場の主要300銘柄で構成する株価指数「CSI300」の前営業日比の下落率が7%を超えたため、13時33分(日本時間14時33分)から全ての株式、ファンド、新株予約権付社債(転換社債=CB)などの取引を終日停止すると発表した。相場の極端な動きを抑制する「サーキットブレーカー」と呼ばれる仕組みを発動したため。同制度は今月導入したばかりだった。上海総合指数などの算出も止まった。
これに先立ち、両証取はCSI300指数の下落率が5%を超えたのを受けて13時12分から15分間、取引を一時停止していた。だが再開後も相場の下げが止まらなかった。
きょう4日は中国の景気指標の結果や人民元相場の下落などを嫌気し、朝方から中国株に売りが膨らんでいた。
http://www.nikkei.com/markets/kaigai/asia.aspx?g=DGXLASFL04HSQ_04012016000000
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