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ゆるキャラたちが今年ＴＶから消える…!? 99％のゆるキャラが食べていけない状態に！
http://tocana.jp/2016/01/post_8344_entry.html
2016.01.01 TOCANA
※イメージ画像：『週めくりふなっしー 2016年卓上カレンダー』（ハゴロモ）
今や全国各地にご当地キャラや非公認キャラが乱立し、ゆるキャラは一大ムーブメントを巻き起こしている。かわいいキャラクターはもちろん、しゃべって毒を吐くキャラクターまで、これまでのキャラクターの常識を覆すキャラクターも数多く存在し、小さな子供はもちろんのこと、大人までもが夢中になっている。
しかし、そんなムーブメントがある一方で、あまりに数が増えすぎたために価格破壊が起こっているという。右肩上がりに思えるゆるキャラの世界を襲う、リアルなお金事情を関係者に聞いた。
「ゆるキャラの歴史はせんとくんやくまモンなどに始まっていると言われますが、現在のここまで大きなブームを作り出しているのは、やはり、ふなっしーです。関連グッズが売れまくって、ゆるキャラ市場は数千億規模とも言われています。だからこそ、そこにあやかろうと、後追いでゆるキャラが続々と誕生し、今の状況にいたっているのです」
たしかにふなっしーの活躍は凄まじいが、ならば何故、価格破壊が起こっているのだろうか。
「ふなっしーが儲かっているのは事実です。しかし、“ふなっしーしか儲かっていない”とも言われているんです。追いつけ追い越せで続々とキャラクターが登場したはいいものの、あまりにキャラクターの数が増えすぎて飽和状態に陥りました。その結果、人々から飽きられ、イベントに出てもスルーされグッズ関連も全く売れないというケースが増えているのです。そのため、99パーセントのゆるキャラは食べていけない状態になっていると言われています」（イベント業界関係者）
若手の芸人が仕事がなくて食べていけない話はよく聞くが、ゆるキャラが食べていけないとは驚きだ。しかし、これが今実際に起こっており、飽きられたゆるキャラたちのイベントなどのギャラは下がり続けているという。
「ゆるキャラの出演料は知名度や人気、出演する媒体にもよりますが、イベントなら1回あたり30万円が相場と言われています。そのため、これまでは多くのゆるキャラがこのような金額を受け取っていましたが、今この金額を受け取っているキャラクターはホンのわずかです。少し前まで人気があったキャラクターでも、今は1回5万円などにプライスダウンしています。それでも仕事がなくて、待機を続けているだけのゆるキャラもたくさんいますし、オファーがきても交通費も出ずにほとんど赤字というゆるキャラもいて、廃業を選んでいるケースも多い。このままいけば、今年はさらに廃業するゆるキャラが続出する可能性があります」（同・イベント業界関係者）
ゆるキャラの廃業とはすごいフレーズだが、各地方自治体の公式キャラクターのような運営母体がしっかりしているキャラを除けば、ほとんどのキャラクターが経済的に厳しい状況に追い込まれているという。
※イメージ画像：『ゆる妖怪カタログ』（河出書房新社）
しかし、このような状況にあるならば、今後ゆるキャラは消えていく運命をたどるしかないのか。
「すべてのゆるキャラが消えるわけではありませんが、ほとんどは淘汰されて消えていくでしょうね。残るのは本当にごく一部の人気キャラクターだけだと思います。そして、残るキャラクターの筆頭候補は、やはりふなっしーです。ほかのキャラクターのギャラが下がっている中でも、ふなっしーだけはオファーが途絶えることもなくギャラも据え置きですから、彼が消えるはずありません。場合によっては今後、ギャラが上昇することも有り得る話で、1回あたりの出演料が40万円や50万円に達する可能性もあります」
ゆるキャラブームと言われるが、業界全体が盛り上がったのは一時的なものであって、実際にはふなっしーが単体でブレイクを果たしただけに過ぎないのかもしれない。
（文＝吉沢ひかる）
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