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2016年:ニューヨークダウのピークアウト
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4992046.html
2016年01月02日 NEVADAブログ
2015年のNYダウは2.2%下落しており、リーマン後初めての下落となって終わっています。
リーマン後は世界中の中央銀行が金融緩和を行い、株・不動産バブルを作ってきていましたが、ここまで金融緩和を行ってバブルを作らなければいけなかった理由があります。
隠してきた不良債権の処理です。
ソロモンブラザーズの破たんからリーマンの破たんでいったいどれだけのデリバティブが価値を失ったのか、金融関係者は誰も口を開こうとしません。
日本でも以前山一證券が破たんしましたが、この破たん、即、会社清算とならなかったのは殆ど知られていません。
日銀特融が焦げ付いていたために清算できなかったのです。
今、リーマンの清算が行われており、大和証券がリーマン(清算人)から訴えられていますが、これなどは氷山の一角であり、実際には想像を絶する金額の未精算債務が金融機関・ファンドにあると言われており、これを時間をかけて消す必要があったために、世界中の中央銀行が金融緩和を行ってきたと言えるのです。
FRBが昨年12月に利上げに踏み切ったことでアメリカはこの清算が終わったと言えますが、問題はその他の国です。
日本やヨーロッパ、中国等はまだ終わっていないとみられており、ここでFRBが先に逃げたことで、リスクが終わっていない国に集中してくることになるのです。
またアメリカも金融市場にリーマンショックを遥かに超えるリスクが溜まっているとみられ、今年2016年はこのリスクが顕在化してきます。
また中国等はこの機会を利用して混乱を拡大させようとするでしょうから、世界の金融市場は大混乱に陥ることになります。
今、新興国・新興国企業が保有する債務は一体どれだけあるのか?
IIF(国際金融協会)は新興国の資本収支は2015年には5400億ドルもの赤字になると発表しており、これは27年振りの赤字となるのです。
新興国は自ら資本を作り出すことが出来ず、外部からの借入金で経済を作りますが、それが2015年には円換算で65兆円もの流出になるのです。
アメリカが利上げしたことで、この流出は2016年には更に加速すると見られており、2016年通年では100兆円を超える資金流出に見舞われることになるとも言われており、そうなれば新興国は破たんするか、売りまくるしかありません。
原油、天然ガス、鉄鋼、石炭、銅、金、銀等々あらゆる一次産品を資金の穴埋めするために売るしかありません。
世界経済が拡大している時にはこの売却も何ら問題なく有効策ですが、世界経済が減速している中にあっては、需要はない訳であり供給過剰になるだけであり価格が下落するしかありません。
今年2016年は新興国のうち複数破たんすることになるでしょうから、金融市場、特にジャンク債市場は大混乱に陥り、本来の高利回りに戻っていくはずですが、そうなれば低格付け債は発行できてもクーポンは10%近いものしか発行できず、事実上資金調達ができない事態になるはずです。
10兆円の借金があれば最悪の場合、年間1兆円を払わないと借りれない事態になるのです。
新興国・新興企業・低格付け企業は2016年は破たんのリスクが極めて高まり、そしてそれはNYダウを直撃することになり、年間を通してNYダウが30%、40%暴落しましても何ら不思議ではないと言えます。
既に、中国ショックで10%以上の暴落が2015年に起こっているのです。
新興国・新興企業・低格付け企業ショックが襲えば30%、40%の暴落は当然発生します。
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