米国株:上昇、S&P500種は年間ベースで下げ取り戻す (1) 2015/12/30 07:51 JST (ブルームバーグ):29日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は年間ベースでこれまでの下げを取り戻し、プラスに転じた。この日は薄商いの中で小売株やテクノロジー株が上げをけん引した。 アマゾン・ドット・コムを中心に小売株が続伸。グーグルの親会社アルファベットも上昇。最高値を更新した。テクノロジー株の伸びはアップルがけん引した。ペップ・ボーイズは8.8%高。カール・アイカーン氏が買収提示額を引き上げたことが好感された。 S&P500種株価指数は前日比1.1%高の2078.36。ダウ工業株30種平均は192.71ドル(1.1%)上げて17720.98ドル。ナスダック100指数は1.5%上昇した。出来高は約50億株と、3カ月平均を30%下回った。 ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネ ジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「トレーダーの大半は年末の取引を終え、精彩を欠いた2015年のページを閉じることに集中している」と述べた。 この日の上げでS&P500種は月間ベースでの下げをほぼ埋めた。年間ベースでは1%高で、このままプラスが続いた場合4年連続高となる見通し。今年は一時3.5%上昇をつけた一方で、8月には9.3%安を記録した。 シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は4.9%低下して16.08。先週は24%と大幅に低下した。 S&P500種産業別10指数はすべて上昇。テクノロジーやヘルスケア、選択的消費銘柄が特に買われた。生活必需品株ではアルトリア・グループやウォルマート・ストアーズが値上がりした。 テクノロジー銘柄は半導体メーカーが好調。フィラデルフィア半導体指数は1.2%上昇。サイプレス・セミコンダクターやクアルコムが高い。クアルコムは中国特許ライセンス契約を結んだことが買い材料だった。その一方で、サンエディソンは下落。先週発表した財務関連情報が売りを誘った。 この日のエネルギー株はチェサピーク・エナジーやコンソル・エナジーがけん引した。ニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。30日に発表される原油在庫が2週連続で減少するとの思惑から買いが入った。 原題:S&P 500 Restores 2015 Gain as U.S. Stocks Rally Near Year End(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Anna-Louise Jackson ajackson36@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net Alex Longley 更新日時: 2015/12/30 07:51 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0523R6VDKHT01.html
大納会の日本株は3日続伸へ、為替安定と原油高−4年連続高の見通し 2015/12/30 08:00 JST (ブルームバーグ):大納会を迎えた30日の東京株式相場は3日続伸する見通し。為替市場で円が対ドルで安定推移し、国際原油市況の反発や欧米株堅調も好感される。電機や自動車など輸出関連、商社や石油など資源関連株中心に買いが優勢となりそうだ。年間では、TOPIXと日経平均株価が4年連続で上昇する可能性が高い。 SMBC日興証券投資情報部の太田千尋部長は、「昨日の世界的に落ち着いた動きを好感、1年の締めくくりとして上昇して終われそうなことをみて、安心感がある」と言う。 米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物(円建て)の29日清算値は1万9105円と、大阪取引所の通常取引終値(1万8980円)に比べ125円高だった。TOPIXの前日までの2015年パフォーマンスはプラス9.7%、日経平均はプラス8.8%。 30日早朝の為替市場では、ドル・円相場が1ドル=120円50銭付近と前日の日本株市場の終値時点120円32銭に比べ安定推移している。米主要株価指数の29日終値は、S&P500種株価指数が1.1%高の2078.36、ダウ工業株30種平均が1.1%高の17720.98ドル。S&P500は年間でこれまでの下げを取り戻し、プラスに転じた。欧州では、ストックス欧州600指数が1.4%高だった。 また、29日のニューヨーク原油先物は2.9%高の1バレル=37.87ドルと上昇。30日に発表される原油在庫が2週連続で減少するとの思惑から買いが入った。 個別材料では、日本製紙が4−12期月営業利益が2割減の150億円になるもよう、と30日付の日本経済新聞朝刊が報道。円安で原燃料コスト膨らんでおり、売りが先行する可能性がある。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 竹生悠子 ytakeo2@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net 院去信太郎 更新日時: 2015/12/30 08:00 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O055UE6JTSEK01.html 株式見通し=3日続伸、欧米株高が支援 1万9000円回復へ [東京 30日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、3日続伸となる展開が想定されている。前日の欧米株の上昇などを支援材料に買いが先行し、節目の1万9000円を4営業日ぶりに回復して始まる見通し。 ただドル/円が引き続き120円台と円高基調を継続。手掛かり材料は乏しく、主力株の一角には上値の重さも意識されそうだ。 日経平均の予想レンジは1万9000円─1万9200円。 前日の米国株式市場では、主要3指数がそろって1%超の上昇。S&P総合500種は年初来でプラスに転じた。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)とアップル(AAPL.O)が堅調に推移し相場をけん引。原油相場の持ち直しを受けてエネルギー株も値上がりした。 シカゴの日経平均先物3月限(円建て)清算値は、大取終値比125円高の1万9105円。序盤の東京市場ではこの水準が意識され、買いが優勢となるとみられている。ただ、このところドル/円が120円台での値動きを続けており、一段の円高進行に対する警戒感も根強い。外部環境を好感した買いが一巡した後は、一進一退を続ける形となると予想されている。 きょうは大納会。年末のため取引参加者が限られ、連日薄商いが続いているが、きょうも売買代金は低調となるとみられている。 SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏は「ここ数日の相場展開と似た形となりやすい」としたうえで、天皇誕生日の前日から大納会までの間は、株価は上昇する傾向にあると指摘。過去20年間の平均上昇率を当てはめると「日経平均は今年の場合は1万9150円近辺になる」とし、比較的堅調な展開となるとみている。 日中は日銀が「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」を発表する予定。海外では米11月中古住宅販売仮契約指数(全米リアルター協会)などが公表される予定となっている。 *内容を追加しました。 前営業日終値 年初来高値 年初来安値 日経平均.N225 18982.23 20952.71 16592.57 +108.88 2015年6月24日 2015年1月16日 シカゴ日経平均先物3月限 19105(円建て) (長田善行) http://jp.reuters.com/article/today-tokyo-stx-preview-idJPKBN0UC1SC20151229?sp=true
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