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初飛行に成功したMRJ=愛知県豊山町(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)
MRJ、強気の見通し崩さず 主翼部分が強度不足、納入を1年程度延期
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151224-00000006-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/12/25 08:15
三菱重工業と三菱航空機(愛知県豊山町)は24日、愛知県春日井市で記者会見を開き、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」のANAホールディングス(HD)への初納入が2017年4〜6月から1年程度遅れると発表した。主翼部分の強度不足が判明し、改修作業や試験の実施に時間がかかるためだ。ブラジルのエンブラエルが同じエンジンを搭載した同型機を20年に投入する予定で、これ以上の遅れが受注競争に影響を与える可能性もある。
三菱航空機の森本浩通社長は会見で、「より完成度の高い機体にするため、試験項目の追加、見直しを行うため」と延期の理由を説明した。MRJの機体の強度向上やソフトウエアの改良に取り組んでいるという。さらに、岸信夫副社長は、国土交通省から安全性を認証される「型式証明」を取得するには「主翼部分の強度が不足している」と明らかにした。飛行試験の実施には問題ないとしながらも「50年ぶりの開発で想定が甘いところがあった」と述べた。
また、今秋以降、地上走行試験を行っているが、想定よりも日数がかかり、さらに試験項目を増やす必要があるという。今後の開発スケジュールについては、日米で行う2500時間の飛行試験については、来年半ばから米国で飛行試験を実施する予定だったが、来年10〜12月に先送りする。同社は18年内に型式証明の取得を目指す。
現在、MRJは6社から計407機を受注。半分近くがキャンセル可能な契約となっているが、森本社長は「今のところ、特に影響はない」と語った。今後20年で、客席が100席以下のリージョナルジェット市場は、5000機の需要があるとされ、三菱航空機は2500機以上の受注を目指している。
最大のライバルのエンブラエルも同型機を投入する計画。同社が新型機を投入すれば、MRJとの燃費性能の差が縮まり、市場投入の早さが競争力の優劣を分けかねない。これに対し、森本社長は会見の中で、初飛行後の引き合いが非常に増えていることを明らかにした。これまで受注できていなかった欧州の航空会社からも引き合いが来ているといい、強気の見通しを崩していない。今回の納期延期の受注活動への影響については、20年以降の引き渡しのため、「今は特に出ていない」と指摘。「機体の優位性はMRJの方が高い」との考えを改めて強調した。
2500機以上の受注を実現し、競争を優位に進めるには、何よりもエンブラエルよりも早い市場投入が不可欠となるのは間違いない。厳しい開発スケジュールを守った上で、安全性や品質の高い開発を継続できるかどうか。日の丸ジェットの開発は正念場を迎えている。
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