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記者会見で業績予想の下方修正を発表したキリンホールディングスの伊藤彰浩取締役常務執行役員(右)ら=21日、東京都中央区
キリン初の最終赤字、人ごとではない 思わぬ落とし穴に足をすくわれる可能性も
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151221-00000000-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/12/22 08:15
キリンHDが業績を下方修正した背景には、ブラジルの経済環境の激変がある。同社は2011年、ブラジルのビール大手、スキンカリオール(現ブラジルキリン)を買収。当時、ブラジル経済は好調で、ビール市場は年率5%成長を続けていた。「このまま成長は続くとみていた」(溝内良輔常務執行役員)が、13年になると景気は急減速した。
通貨レアル安による原料調達コストの上昇も収益を直撃した。当時、1レアル=50.35円だった為替相場は、15年12月期末に36.38円まで約38%下落すると予想。「全く予想していなかった」(溝内氏)と振り返る。
来期以降は営業体制の見直しや生産調整といったリストラを進め、18年12月期にブラジル事業の黒字化を目指す。しかし、業界内では「激しい競争を繰り広げるブラジルビール市場でキリンが存在感を示すのは容易ではない」(大手ビール幹部)と冷ややかな声もある。回復に向けた道のりは平坦(へいたん)ではない。
もっとも、キリンHDの大幅下方修正は国内ビール業界にとって人ごとではなさそうだ。国内ビール市場が縮小する中で、ビール各社は海外事業の強化を急いでいる。アサヒグループHDはアジアやオセアニアなど、サントリーHDは中国や米国など、サッポロHDはベトナムやシンガポールなどの東南アジアを中心に事業を展開。米国の利上げなどで新興国景気の先行きは不透明感が強まっている。今のところ業績への悪影響はなくても、今後、思わぬ落とし穴に足をすくわれる可能性もある。(松元洋平)
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