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クリスマスを襲うバター不足。舞台裏を探ってみると…
バターどこへ消えた? 毎年起こる品薄の衝撃舞台裏 一部業者が買いだめ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151217/dms1512171547012-n1.htm
2015.12.17 夕刊フジ
ケーキ需要が高まるクリスマスを前に、今年も材料となるバターの品薄が問題となっている。国は今年、過去最大規模となるバターの追加輸入を決定。「年度内に必要な量はすでに市場に行き渡っているはず」とするが、一部ではまだ「不足」を訴える声もあり、バターの行方に困惑も広がる。毎年のように繰り返される“バター騒動”に終止符を打つには、国内の乳業業界が抱える構造的な問題と向き合う必要もありそうだ。
年末恒例ともなったバター不足を補うため農林水産省は今年1月に2800トン、5月に1万トンの輸入を決定。11月中にはすべて市場に出回ったとみられ、例年この時期、品薄に悩まされてきた洋菓子店や小売店などからは「昨年と比べると厳しさは緩和した」「今年は乗り切れる」と安堵(あんど)の声も上がる。
一方、一部ではまだ変化がないと嘆く声も。1都3県で店舗を展開するスーパーの担当者は「発注をかけても、毎日入ってくるとはかぎらない。不足している状況に変わりはない」と明かす。商品の値上げはしていないものの「安売りもできない状況」という。
こうした状況に困惑も広がる。今月2日に開かれた政府の規制改革会議の会合で、バター需給の現状について問われた大手乳業メーカー「雪印メグミルク」の酪農部長は特約店にはまんべんなく供給している現状などを説明。「在庫があるのに店頭にないというのは不思議だ」と述べた。
バターはどこに行ったのか。業界に詳しい関係者は「バターが高値で取引できるクリスマスやバレンタインなどの商戦時期を狙って、一部業者が流通段階で在庫をため込んでいることも考えられる」と話す。手に入りにくい状況にあることを警戒して「一部消費者が買いだめに走っている可能性もある」という。
流通メーカーの担当者は「ネット通販を通じて乳業メーカーから直接商品を買う消費者が増えていることも、スーパーなどに行き渡らない一つの要因かもしれない」と分析する。
慢性化するバター不足を解消するには、乳業業界が抱える課題に向き合う必要もありそうだ。
農水省の畜産統計調査によると、高齢化や後継者不足などを受け、乳用牛を飼養する酪農家の戸数はここ10年で約1万戸も減り、昨年は約1万8600戸に。それに伴って、生乳生産量もピーク時(1996年度)の約866万トンから約745万トン(2013年度)にまで落ち込んでいる。
こうした状況は、乳製品の供給に「ひずみ」をもたらしている。
生乳は非常に腐敗しやすいため、まずは、生鮮性が求められる牛乳や生クリームなどに配分。最後に保存性の高いバターなどに加工される流れとなっており、バターは生乳生産量減少の“しわ寄せ”を食っている形だ。
国内の不足分は現在、輸入で補っているが、天候不順や中国による消費拡大などで国際価格は乱高下を繰り返しており、海外依存にはリスクも伴う。バター騒動は、生乳の流通を取り巻く状況の厳しさと、その問題にどう向き合っていくかを私たちに問いかけている。
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