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丸紅朝田会長(左)と勝俣相談役(C)日刊ゲンダイ
丸紅 朝田会長派vs勝俣相談役派の確執で社長人事も混沌
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/171796
2015年12月17日 日刊ゲンダイ
社長交代はまだ先、と思われた丸紅の雲行きが怪しくなってきた。朝田照男会長(67)と勝俣宣夫相談役(73)の確執が続いていることが原因だ。
勝俣氏が社長時代に推し進めた財務リストラを朝田氏が部下として支え、勝俣氏が朝田氏へ社長ポストの禅譲を決めたことを、丸紅の役員OBだけでなく、現役役員もみな知っている。2008年2月20日の朝田社長内定会見では2人ががっちり握手をしていた。ところが、「今の社内は勝俣派と朝田派の激しいせめぎ合いになっている」(役員OB)というのである。
両派の確執は、15年3月期に米穀物大手、ガビロンで巨額損失を出したことに端を発する。ガビロンの買収を主導したのは朝田氏。勝俣氏は反対し、2人の蜜月関係にひびが入った。
「勝俣派は『ガビロンは朝田案件。トカゲの尻尾切りではなく、責任を明確にすべきだ』と言っています。トカゲの尻尾とは、朝田会長とともにガビロン買収を主導した2人が今年4月の人事で関連会社に出向になった件。そのうちの1人は、丸紅の食糧事業を率いて『穀物マフィア』と呼ばれたほどの人物でした。業界では、ガビロンの巨額損失による引責と受けとめました」(経済ジャーナリスト)
この懲罰人事は「朝田派を駆逐するため、勝俣─国分(文也現社長・63)ラインで決めた」(丸紅の元首脳)といわれている。
こうした経緯があるためか、一方の朝田派の巻き返しも激しい。
「国分氏が代表取締役社長執行役員になったのは13年4月です。もともと石油のトレーダーで相場に失敗したこともありましたが、実に見事な復活でした。だから社長交代はまだまだ先とみられていましたが、勝俣派が朝田氏の追い落としを仕掛けようとしているため、その反撃で、ここへきて国分社長交代の臆測まで飛び交っているのです」(前出の経済ジャーナリスト)
丸紅の社長への指定席は紙パルプ部門だ。龍野富雄(在任1987〜92年)、鳥海巖(同92〜99年)、辻亨(同99〜2003年)、勝俣宣夫(同03〜08年)の歴代4人の社長はすべて紙パルプ部門(旧物資部門)出身者。丸紅では同一部門が20年余にわたって社長の座を独占してきた。
「紙パ支配を崩したのは勝俣氏から朝田氏への禅譲でした。朝田氏は財務出身で営業経験ゼロ。大手商社初の財務部門出身の社長でした。元運輸事務次官で日本航空の社長だった朝田静夫氏の長男です」(業界関係者)
国分社長が交代するとすれば朝田派が勝利したということになる。財務畑の秋吉満副社長(59)の名前が挙がっているが、秋吉氏は「ガビロン買収に強硬に反対した人」でもある。ポスト国分は混沌としている。
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