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崩壊レベルに達した銅・アルミ・鉄鋼とデフレ
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4979503.html
2015年12月11日 NEVADAブログ
CNNは、『銅・アルミ・鉄価格が危機的レベルにまで崩壊した』と報じていますが、ベースメタルを始め、殆どの商品が以下の通り暴落を演じています。
<過去一年の下落率>
原油 −40.17%
天然ガス −46.34%
暖房用オイル −40.83%
金 −12.7%
銀 −17.94%
プラチナ −29.34%
銅 −29.43%
原油・天然ガスは軒並み40%を超える暴落を演じ、貴金属等は10%台から20%台の下落にとどまっており、CNNが報じる程、悪い数字ではありません。
ただ、問題は鉄鋼等の製品価格が中国からの輸出もあり、もはやまともな価格が存在しなくなってきていると言われる程になってきていることにあります。
今や中国は数億トンの過剰生産能力をもっており、一億トンを輸出に回しているとみられていますが、この一億トンは日本の総生産量に匹敵する量であり、これがダンピング輸出されており、今はまだ日本には余り入り込んで来ていませんが、日本製と中国製の間に価格差が余りにもあるために、中国製を使う日本企業も出てきていると
言われており、今後益々中国製の鉄鋼製品が日本に入り込めば、日本の鉄鋼メーカーはとても太刀打ちできなく、赤字に転落し、その赤字額によっては業界再再編となるか淘汰されるメーカーも出てくるはずです。
今、人民元がじわりじわりオフショア市場で値を下げており、人民元安になってきており、鉄鋼等を輸出しやすくなってきており、この先、5%、10%を超えるダンピングを中国が仕掛けてくることもあり得ます。
また中国はデフレに陥ったと指摘するアナリストも出てきておりますが、それは第3四半期のGDPデフレーターが0.7%低下したり、PPIが45ケ月連続低下していることからも言えますが、あの巨大な中国がデフレ輸出を始めれば世界はどうなるでしょうか?
今まで一貫して買い続けてきた中国ですが、今度は一転して売りに回るのです。
それも半端な数量ではありません。
世界がデフレにならない筈がなく、今後<世界デフレ>から<世界大恐慌>へ発展するのは避けられず、しかも回復が見えない長いトンネルになるはずです。
何故なら景気を持ちあげるのに金融緩和(0%金利からマイナス金利)をやり尽した先進国であり、これ以上打つ手はないからです。
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