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スカイマーク倒産会見(有森社長と井出会長・左=ともに当時)/(C)日刊ゲンダイ
今年は3社倒産…市場が年末警戒「GC注記」危ない22社
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/171331
2015年12月10日 日刊ゲンダイ
2014年の上場企業の倒産件数はゼロだったが、今年はすでに3社が経営破綻している。1月のスカイマーク(航空)、4月の江守グループHD(卸売)、9月の第一中央汽船(海運)と、すべて東証1部で、3社とも決算書に「GC(ゴーイングコンサーン)注記」(継続企業の前提に関する注記)が付いていた。
「それだけに、市場はGC注記企業への注目度を高めています。売り上げ減少や、資金の調達難、債務超過など経営悪化の理由はさまざまですが、ここへきて株式市場は乱高下し始めたし、年末に向けて警戒を強める必要があるでしょう」(証券アナリスト)
シャープ、ワタミは「予備軍」
東京商工リサーチによると、15年9月中間期にGC注記を記載した企業は22社(別表参照)。
首都圏を中心に介護事業を手掛けるやまねメディカルや、建設業のクレアHD、金属製品の東洋刃物など19社(構成比86・3%)は「売り上げ減少」「営業キャッシュフローのマイナス」といった本業不振が原因だった。
「半年前に比べ、件数は5社減りましたが、1社は倒産(第一中央汽船)し、4社は上場廃止になっています。また別な1社は決算期の変更で、決算発表をしていません。要するに実質的には減っていないのです」(東京商工リサーチ情報部の増田和史氏)
GC注記を付けるほどではないにしろ、経営に不安要素を含む企業は決算書に「継続企業に関する重要事象」を記載する。9月中間期は37社。ここには経営再建中のシャープや、従業員の過労死自殺訴訟で遺族と1億3365万円の支払いと謝罪で和解したワタミなど有名企業の名がある。
iPS細胞の研究試薬で知られるバイオベンチャーのリプロセル(ジャスダック)や、化粧品関連のマルコ(東証2部)など5社は、新たに「重要事象」を記載した。
「全体の倒産件数は減少傾向ですが、チャイナリスク関連倒産は1月から10月にかけ5割増となっています」(増田和史氏)
油断は禁物だ。
GC注記企業(15年9月中間期)(C)日刊ゲンダイ
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