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どの新興市場がいま狙い目なのか?(Forbes JAPAN)
http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/346.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 07 日 16:50:20: igsppGRN/E9PQ
 

どの新興市場がいま狙い目なのか?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151207-00010419-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 12月7日(月)15時43分配信


ファンドマネージャーや銀行アナリストが年末の総括に取りかかろうとするなか、今こそ新興市場を見直そうという機運が高まりつつある。とはいえ、あらゆる資産クラスにまんべんなく資金を投じるのは火傷の元、選択と集中が必要なのだ。では、どこに集中運用をするべきなのか?

新興国をひとつの均質なブロックと見ることがいかに誤りであるのかを知りたければ、トルコに目を向けるのがいい。たしかにこの国にも、ほかの新興国市場を襲ったマクロ経済の大波に同じく打ちのめされている一面はある。フェデラル・ファンド金利の上昇は資金借入難に直結し、国際政治の緊張の高まりや、主要な輸出先であるヨーロッパ市場の不振も響いているのだ。

ただし、ほかの新興国とは明確に異なる点がトルコには数多くある。この国に有利に働くのは、まず石油輸入国であることだ。おかげで、原油安が国家財政にはプラスの要因になる。次に、トルコでは人口の半数が30歳未満だ。これはたとえば、一人っ子政策のせいで労働人口が徐々に尻すぼみになりつつある中国と比較しての強みにもなる。さらに、金融部門の健全さは新興国全体でも一、二を争うものだ。政情は長らく不安定だったが、11月初旬の総選挙で政権与党が大勝したことで、指導力が明確に強化された。

いっぽうマイナス要因として挙げられるのは、通貨のリラ安が続いているせいで石油輸入国として得た利益も帳消しになりつつあり、しつこい経常赤字にも苦しめられていることだ。さらに、近隣には、シリアやイラン、イラクがある。ヨーロッパを目指す難民がまず通るのはトルコだ。おまけに、国内及び近隣国にまたがって居住するクルド人との紛争もあるし、トルコ空軍はつい最近ロシア軍のジェット機を撃墜したばかりだ。

つまり、トルコの株式や通貨、経常赤字に目を向ける際には、考慮すべき点が数多くあるのだ。ならば、「新興市場」というばくぜんとした対象に単純に資金を投じる前に、そういった要因をどうやって考慮に織り込むべきなのか?

ファンド・マネージャーに一任するというのもひとつの手だ。スタンダード・ライフ・インベストメンツ社は温度ごとに色分けをするかのようなヒートマップという手法で、どの新興市場に投資するのかを決めている。同社チーフエコノミストのジェレミー・ローソン氏によれば、その手法はうまく働き、5月に起きた資産価格の変動を予測することにも役立ったという。
ハンガリー、韓国、それにロシアが比較的低リスク、いっぽうブラジル、トルコ、ペルーは高リスクと当時同社は発表したのだ。それ以後の数カ月間に関しては、同社の推奨に従っておけばおおむね間違いないという結果になった。

どの新興市場をどう選ぶのかを、投資家たちも懸命に学び取ろうとしている。ハートウッド・インベストメント・マネジメント社のマイケル・ステインズは、「2016年に投資家たちに突きつけられる問いは、既存市場の株式から新興市場の株式への転換をいつ始めるかというものになるでしょう」と述べている。ハートウッド社自体による新興国への投資はこのところ限定的なものにとどまっているが、投資拡大の機会は常にうかがっているのだという。
「転換の時期がいつかは、新興市場の成長見込みが確固としたものになる頃、おそらく2016年の後半から2017年にかけてになるのではないでしょうか」と、ステインズ氏は重ねて述べた。

資産配分に知恵を絞るインベストメント・ディレクターなら誰もがそうするように、彼が新興市場を検討する際に真っ先に目を向けるのは中国であり、しかも見立てはかなり肯定的だ。「中国政府当局には経済成長を支えるツールが備わっていると思いますし、中国経済をより消費者主導型のモデルへと転換することも可能だと見ています。第4四半期のデータの動きからも、安定化の兆候を見ることができます」と、ステインズ氏は語っている。

言うまでもなく、新興市場は向かい風を受け通しだし、いまだ危機を脱するには至っていない。「2015年におけるイギリスの国内総生産の成長が、ブラジル、ロシア、南アフリカ、メキシコのそれを上回ることになるという予測が出されることになるだなんて、ほとんどの人は考えもしなかったはずです」と、アバディーン・アセット・マネジメント社のシニア・インベストメント・マネージャーであるベン・リッチー氏は語っているが、これまでのところ市場は落ち込んでいる。資産運用は慎重に、選択と集中の意識をもってやらなければならないし、信頼の置けるファンド・マネージャーに任せる場合でも、その二点をくれぐれも重んじてもらうようにしよう。

Chris Wright

 

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コメント
 
1. 2015年12月07日 17:07:26 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[49]
アングル:原油安で国際収支の構図激変、中東産油国は大幅悪化

[ロンドン 6日 ロイター] - 過去3年間の各国の国際収支を振り返ると、輸入原油に依存する新興国が底堅さを示す一方、中東湾岸の石油輸出国では大幅に悪化していることがJPモルガンの調査でわかった。急激な原油安進行で、国際収支をめぐる世界的な構図が激変した格好だ。

一部新興国は2013年半ば、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和縮小をめぐる市場の混乱「テーパータントラム」の際に資金の流出に見舞われた。原油価格が100ドルを超える状況下、インド、トルコ、インドネシア、ブラジル、南アフリカの5カ国は「フラジャイル5(脆弱な5通貨)」と呼ばれた。

しかし14年半ばから原油価格が半分以下に下がり、通貨安が進んだことで、赤字幅はおおむね縮小した。

JPモルガンの調べによると、インドの今年の赤字の対国内総生産(GDP)比は0.9%に低下。トルコも5.2%に下がった。

フラジャイル5以外ではウクライナで対GDP比8%の赤字がわずかながら黒字に転じた。

UBSのストラテジストのマニク・ナライン氏は「油価の下落が貿易収支の改善を後押ししたのは明らかで、良いことだ」とした。その上で「輸出の好調によって経常収支を改善した国はない。政府は内需に大きな痛みを負わせて経常収支赤字を抑え込んだ」と指摘した。

これに対してコモディティへの依存度が高く、為替にペッグ(連動性)を導入している国では正反対の結果が出た。

ベネズエラは12年に対GDP比2.9%の黒字だったが、今年は8.1%の赤字に転落。サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)の湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国の黒字は、12年には22%、14年には13.2%だったが、今年は3.8%に低下した。

国際通貨基金(IMF)の試算によると、GCC加盟6カ国の今年の石油収入は14年と比べて2750億ドル減少する見通しだ。

さらに6カ国のうちクウェートを除く5カ国は自国通貨にドルとのペッグ制を導入している。そのため為替変動によるプラスの効果がほとんどなく、政府は輸入需要を抑えるために歳出を削らざるを得ない。

キャピタル・エコノミクスの中東エコノミスト、ジェーソン・ターベー氏は、クウェートとカタールではヘッドラインの黒字幅が縮小し、サウジでは7%程度の赤字だと指摘。オマーンとバーレーンでは赤字が拡大したとした。

政府はペッグ制の緩和を迫られるとの見方もあるが、ターベー氏はサウジが1980年代の原油価格急落時に設備投資を大幅に圧縮した事例から、今回も歳出削減で対応する公算が大きいとみている。

自国通貨安を容認している他の石油輸出国の状況はそれほど悪くない。ロシアは12年が対GDP比3.5%の黒字だったが、今年は5%の黒字。マレーシアは黒字の対GDP比が半分程度に低下したが、テーパータントラム以降の大幅なリンギ安で輸入が減少し、輸出が増えるなど、収支に改善の兆しがみえる。


コラム:パリ攻撃、米地上軍のシリア派遣はあるか
コラム:永遠の街パリは生き続ける
アングル:タカタ危機でオートリブに空前の商機、日本首位へ王手
タグ・ホイヤーがスマートウォッチ発表、価格は18.5万円
コラム:回復する中国株、待ち受ける「失望」リスク
http://jp.reuters.com/article/angle-oil-trade-balance-idJPKBN0TQ0CC20151207?sp=true


米利上げは心配無用−未来アセットは米国債を買い増し (1)
2015/12/07 15:36 JST

    (ブルームバーグ):未来アセット・グローバル・インベストメンツは、連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げの見通しが相場に既に織り込まれていると見込んで米国債を購入している。
2年債利回りは先週、1%に接近し、5年半ぶりの高水準に達した。11月の米雇用者数の伸びがエコノミスト予想を上回り、12月15、16日のFOMCで利上げに踏み切れるほど米経済が成長しているというトレーダーの見方が裏付けられた。米国債相場は7日のアジア市場で再び値下がりしている。
未来アセットで債券投資に携わるウィル・ツェン氏(台北在勤)は「初回の利上げは惨事にはならない。米国債相場は好調となろう。インフレ期待が高まっているが、引き続き2%を下回る」と述べた。同氏によると、未来アセットは先週10年国債利回りが2.3%に上昇した段階で購入し、今週もその水準に達すれば買い増す計画だ。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、米国の2年債利回りは日本時間午後0時20分現在、2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.96%。10年国債利回りも2bp上昇し2.29%。
ブルームバーグのエコノミスト調査では、2年債利回りは年末までに0.89%に、10年債利回りは2.24%にそれぞれ低下が見込まれている。同調査の分析は直近の予想を最も高いウエートとしている。
ブルームバーグが集計した金融先物データによると、12月のFOMCでの利上げ確率は4日時点で74%となっており、この計算は利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375 %になるとの前提に基づく。
原題:Mirae Shows No Fear of Fed Rate Increase as It Adds Treasuries(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Wes Goodmanwgoodman@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynoldsgreynolds1@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/07 15:36 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYYUMR6K50XT01.html 

債券トレーダーの過信は禁物、米利上げ控え一部金融機関が警戒 (1)
2015/12/07 14:02 JST 

    (ブルームバーグ):米連邦準備制度の金利見通しに懐疑的になることは、債券トレーダーにとって長年、簡単に利益を上げる一つの方法だった。しかし、こうした日々はもうすぐ終わると、ウォール街の有力金融機関の一部は指摘する。
米当局が約10年ぶりの利上げに向かう中、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループなどの金融機関は、米景気が改善し続けているため当局の2016年の決意を疑えば判断ミスになると言う。
トレーダーは向こう1年間に0.25ポイントの利上げを3回見込んでおり、連邦公開市場委員会(FOMC)の予測が示唆する回数より少ない。実際に当局が行動に乗り出した際の過去のケースでは、市場は引き締めの程度をより低く見積もっていたことが、ルネサンス・マクロ・リサーチの分析に示されている。
しかも債券投資家には失敗ののりしろがあまりない。ブルームバーグの集計データによると、引き締めサイクルを控えた時期としては初めて、2年物米国債の買い手が予想を上回る金利やインフレ率の上昇リスクに対する追加の支払いを求めていない。
JPモルガンの米金利戦略責任者、アレックス・ローバー氏は2日のパネル討論会で、米当局が「行動せず、当局の話が色あせることに賭けるリターンは今まではかなり良好だった」が、「われわれは転換点に到達しつつある」と指摘した。
金融危機の終了以来、利上げ時期や幅に関する当局や金融機関の予想を取り合わないことが投資家にとっては一貫して正しい結果となっていた。
過去5年では10年物米国債利回りは約4%から7日の東京時間午後0時20分現在で2.29%に低下した。デリバティブ(金融派生商品)市場のトレーダーは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標が現行のゼロ付近から1.3%に上昇するのに約2年かかると見ているが、当局者の予測には16年末までにそれを上回る水準に引き上げることが示唆されている。JPモルガンは今月の利上げ後、来年に0.25ポイントの追加利上げが4回あると予想している。
ルネサンス・マクロによれば、FOMCが実際に引き締めに着手した際にトレーダーが引き締め幅を見誤ったことは過去にもあり、04年後半の前回利上げ局面の早い段階ではトレーダーはFF金利誘導目標が1年で3.6%、翌年に3.9%に上昇すると予想していたがいずれも外れた。実際には05年末に4.25%、06年6月に5.25%に引き上げられた。
今回はトレーダーがインフレに引き続き無頓着になりすぎているかもしれないからだ。ゴールドマンによると、債券市場のインフレ見通しはここ数カ月の商品相場や9月の安値からの反発で動きがみられるものの、原油安と海外景気減速がなお見通しの重しとなっている。米国債利回りを基にすると、トレーダーの向こう10年間の消費者物価(CPI)上昇率予想は年1.64%だが、これは低過ぎるとフランチェスコ・ガルザレリ氏らゴールドマンのアナリストは指摘。2%に近づくとの予想に基づき、物価上昇で実質価値が失われる通常の米国債ではなく長期のインフレ連動債(TIPS)の購入を推奨している。
パイオニア・インベストメンツのマネーマネジャー、リチャード・シュランガー氏は、インフレは「現時点で誰のレーダーにも映っていないようだ」と述べ、「起こり得る引き締めの規模を相場は反映していないのかもしれない」と付け加えた。
原題:Bond Trader Hubris Reaches Inflection Point as Fed Liftoff Looms(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Alexandra Scaggs ascaggs@bloomberg.net;ニューヨーク Liz Capo McCormick emccormick7@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Boris Korby bkorby1@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/07 14:02 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYYPPP6K514J01.html

 

FRB、「リフトオフ」秒読み開始

緩やかなペースが見込まれる利上げを「リフトオフ」という強い推進力を連想させる航空用語で表現するのは奇異に感じられるかもしれない PHOTO: SERGE BLOCH
By BEN ZIMMER
2015 年 12 月 7 日 15:50 JST

 ロケット打ち上げの秒読みではないが、スリー、ツー、ワン、リフトオフとなるのか。最近のあらゆる兆候が、米連邦準備制度理事会(FRB)が言うところの「リフトオフ(打ち上げ)」、つまり利上げを示唆している。15・16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、過去7年にわたりゼロ近辺に据え置かれていた政策金利の引き上げが決まる見通しだ。

 予想される金利の引き上げ幅はわずか0.25%だが、「リフトオフ」と呼ぶには十分だ。

 プリンストン大学のアラン・ブラインダー経済学教授は先のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、「(ロケットの発射を意味する)『リフトオフ』という言葉が、米航空宇宙局(NASA)のケープ・カナベラル空軍基地ではなくFOMCを想起させるのは何か違和感を覚える」と指摘した。

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 実際、緩やかな利上げペースが見込まれることと、FRBが利上げまで長い時間待ったことを踏まえると、「リフトオフ」という強い推進力を連想させる航空用語を比喩で用いるのは奇異に感じられるかもしれない。

 FRBは金融危機への対応として2008年12月に政策金利をゼロ近辺に引き下げてから間もなく、いつ再び利上げが許される状況になるかについてシナリオの検討を始めた。

 その翌月のFOMC会合でリッチモンド地区連銀のラッカー総裁は、利上げ開始を3年先とする当時のFRBの見通しに異議を唱え、「私はリフトオフが2012年ではなく2010年のどこかの時点と予想している」と述べた。

 ラッカー総裁の予測をよそに、2012年を迎えるまでは「リフトオフ」が実施される気配はなかった。だが、その年にミネアポリス地区連銀のコチャラコタ総裁が講演で、FRBは2015年末にようやく利上げできるかもしれないという「利上げ計画」を明らかにした。

 随分延期された「リフトオフ」だが、この表現は、航空関連の例えを用いるというFRBの長い伝統に沿ったものだ。2013年に当時のバーナンキ議長は「航空機を空母にスムーズに着陸させようとする中で、われわれは一連の政策手段の組み合わせを変えていくつもりだ」と発言した。1973年には当時のバーンズ議長が、経済を「緩やかで持続可能な拡大につながる『グライドパス(滑走路への進入路)』に」導く必要性を説いた。

米ケープ・カナベラル空軍基地からのバンパー2号の打ち上げ(1950年) ENLARGE
米ケープ・カナベラル空軍基地からのバンパー2号の打ち上げ(1950年) PHOTO: NASA
 「ソフトランディング」や「グライドパス」がスムーズで墜落の心配のない金融政策の移行を示唆する一方、「リフトオフ」はもっと唐突な意味合いで、ロケットやヘリコプターの垂直急上昇を連想させる。「リフトオフ」は「リフト・オフ(打ち上げる)」という動詞から派生した名詞だが、第2次世界大戦後のロケット技術の発展に伴い定着していった。「リフトオフ」とその同義語である「ブラストオフ」はどちらも「テークオフ(離陸)」に倣った造語だ。オックスフォード英語大辞典によると、「テークオフ」という言葉の発祥は飛行機が発明されてまだ間もない1918年にさかのぼる。

 米国民は1950年代終盤、ケープ・カナベラル空軍基地からのロケット発射に関する報道で「リフトオフ」や「ブラストオフ」という言葉を目にするようになった。例えば、1958年8月のAP通信の記事はアトラス大陸間弾道ミサイル発の発射成功を、「リフトオフの最初の閃光(せんこう)は猛烈なごう音とともにケープ・カナベラルの一帯を数マイルにわたり照らし出した」と伝えている。

 宇宙時代の他の多くの用語と同様、「リフトオフ」は他にも比喩的に使われている。例えば、アポロ11号のニール・アームストロング船長とバズ・オールドリン船員が人類史上初の月面着陸を成功させたわずか3日後の1969年7月23日付WSJの見出しには、「アポロの成功、期待の債券市場リフトオフ(押し上げ)に失敗」とある。経済予測はロケット科学同様、難しいことが多いようだ。

 

ドル123円前半、明日のGDP改定値はゼロ%に上方修正か

[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の123円前半。11月の米雇用統計が無難な結果となり、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での米利上げが確実視される中、株価上昇にもかかわらずドル買いは勢いづかなかった。

この日は、実需のフローも限定的で、ドル/円はこう着感を強めた。

今月の米利上げ開始は織り込まれているものの、先行きの利上げペースを見極める材料も足元では見当たらないとして「FOMCに向けてさらにドル高が盛り上がるかは微妙。当面は動きにくい展開が続きそうだ」(国内金融機関)との声も聞かれた。

「来週のFOMCで利上げをすることが確実視されてはいるものの、その後どうなるのか。(市場では)順当に利上げを継続するわけではないだろうとの読みもあり、思い切ってドルを買うような雰囲気にはなっていない」とFXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏は言う。

腰の入ったドル買いには130円が照準に入る必要があるが「現状では125円ですら遠い感じになっている」(上田氏)という。

明日8日発表予定の7―9月期実質GDP(国内総生産)改定値について、甘利明経済財政担当相は6日のNHKの番組で、「ゼロになると思う」と述べ、速報値の前期比年率0.8%減から(同)0%前後に上方修正されるとの見通しを明らかにした。

市場では「所轄の大臣が重要な統計について、事前に情報をリークするのは極めて異例」(金融機関)と驚きの声が上がっていた。

甘利担当相の発言の背景について市場では、2期連続のマイナス成長となれば日本はリセッション(景気後退)に突入していると海外メディアに指摘されていたため、「1日でも早く、リセッション懸念を払拭したかったのだろう」(国内エコノミスト)との声が聞かれた。

市場では、今回の改定の主な材料となる「7―9月期の法人企業統計」(1日に発表済み)で、設備投資額が前年比11.2%増(金額は10.4兆円)に達したことで、GDPが上方修正されるとの見方は既に広がっていた。

ドル/円JPY=  ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=

午後3時現在 123.27/29 1.0859/63 133.87/91

午前9時現在 123.19/21 1.0879/83 133.03/07

NY午後5時 123.16/19 1.0880/85 133.92/96

(為替マーケットチーム)
http://jp.reuters.com/article/tokyo-forex-idJPKBN0TQ0HM20151207?sp=true


ドイツ国債「かんしゃく」の震源は金利スワップか−BISが指摘
2015/12/07 15:46 JST 

    (ブルームバーグ):世界の市場を動揺させた4月と5月のユーロ圏ソブリン債相場の急落について、デリバティブ(金融派生商品)に根本的な原因があると国際決済銀行(BIS)が四季報で分析した。
BISは6日公表した四季報で、相場が上昇していた急落前の数カ月に投資家が利回り低下に備え、リスクヘッジのためにスワップ契約に殺到したことが推定される原因との見解を示した。
欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の金融刺激策を拡大するとの観測が広がり、金利が一段と低下する状況で、スワップ契約のコストは年初から4月20日までに3倍に上昇した。保険や年金基金といった機関投資家からのヘッジ需要に銀行が思うように応じられなかったという事実は、市場の流動性をめぐる投資家の根強い懸念を際立たせるものだ。
BISのウラディスラフ・スシュコ氏らは「今年の債券市場の動揺はデリバティブとリスクヘッジが震源となり、現物市場の奥行きが薄くなったことで増幅された可能性がある。ユーロ圏の金利デリバティブ市場のこのような不安定な動きは、一時的な注文の不均衡に対するスムーズな価格形成の反応に疑問を投げ掛ける」と指摘した。
原題:Origins of ‘Bund Tantrum’ Seen in Interest-Rate Swaps, BIS Says(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Eshe Nelson enelson32@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Goodman dgoodman28@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/07 15:46 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYZ1W56K50XZ01.html


「ドラギ総裁は正しい、侮るな」とダリオ氏−市場の思い込みは誤り
2015/12/07 09:12 JST 

    (ブルームバーグ):ヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツ(運用資産額1540億ドル=約19兆円)を経営するレイ・ダリオは、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁を侮るべきではないと語った。
ダリオ氏は3日のユーロ相場が3%余り上昇し、2009年3月以来の大幅な変動となったことについて、ドラギ総裁の政策の十分な分析ではなく、トレーダーの反射的な動きに関係していると4日公表された書面でコメントした。
多くの資金運用担当者がECBの積極的な行動を予想し、ユーロを対ドルでショート(売り持ち)にしていたため、ユーロがほぼ確実に売られる状態だったとダリオ氏は分析。ドラギ総裁の行動が十分なものにならないと市場が軽視すればするほど、ECBの行動ペースが加速する可能性が高まるとの見方を示した。
同氏は「ドラギ総裁は物価安定の目安である2%に近いインフレ率実現のために適切な行動を取り続けるだろう。全ての重大な局面で総裁は正しく対応し、そのおかげで全世界の状況が改善された。ドラギ氏を侮ってはならないと世界はそろそろ知るべきだ」と指摘した。
原題:Bridgewater’s Dalio Says Draghi Right, Investors Got It Wrong(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Katherine Burton kburton@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net Simone Foxman
更新日時: 2015/12/07 09:12 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYYM9I6K50XY01.html

2015年12月7日 野地 慎 [SMBC日興証券シニア金利ストラテジスト]
外債投資増でドル調達コストが上昇し
米国債のリターンが低下
 本邦投資家の旺盛な外債投資が続いている。2015年9月以降に限って言えば、毎週平均6700億円の外債投資が3カ月間続いている。これまでも国内の低金利環境の下、本邦投資家による巨額の外債投資が続いてきたが、足元で注目されるのは為替ヘッジ後の米国債利回りが大きく低下する中で外債投資が積み上がっている点だ。


拡大する
 米国10年債利回り自体は2%をやや上回る水準で推移しているものの、年末要因や利上げ期待などを織り込む形でドル調達コストが上昇傾向を続けており、その結果、為替ヘッジ後の米国10年債利回りは低下傾向となっている。

 本邦投資家が外債投資を積み増すことで、「ヘッジ需要」すなわちドル調達需要が高まり、その結果ヘッジコストが上昇している側面も強い。本邦投資家が米国債を買えば買うほどヘッジ後の米国債利回りが下がる構図ともいえる。

 このような環境下でも外債投資が続く理由として、あらためて日本の低金利に注目が集まる。15年6月には0.5%を上回った日本の10年債利回りだが、9月以降は0.4%を割り込んだ状態が続いており、足元では、0.3%を挟んだレンジに落ち着いている。

 10月の日本銀行金融政策決定会合で、追加緩和が見送られたことにより、金利上昇期待も高まったが、結局日本の長期金利は上昇しなかった。その結果、消去法的に米国債などの外債投資を積み増さざるを得ない投資家が増えている。

 日本の長期金利が上がらない背景には、債券需給の逼迫が挙げられる。14年10月の日銀の量的緩和第2弾は債券需給の逼迫と長期金利の低下を促すものとされてきたが、ほぼ同時に決定されたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産配分変更に伴い、14年後半から15年前半については一定の債券売りが長期金利の低下を阻んでいた。

 この動きが15年半ばに止まってきたことで、遅ればせながら債券需給のタイト化が意識された格好だ。今後も長期金利が上昇し難いというのがコンセンサスともなりつつある。

 こうした中、利回り低下局面における外債投資が積み上がっている。上述したように、外債投資の積み上がりがヘッジコストの上昇要因となっており、注意が必要だ。今後、さらにヘッジコストが上昇すれば、既に購入した外債のリターンがなお一層低下することになろう。また、リターン低下を避けるべく、為替ヘッジを外す動きも今後増えると予想されるが、ドル円が15年半ばの高値を抜け切れておらず、円安期待が剥落しつつある点にも留意するべきだ。米国債投資は「中リスク低リターン」といったものに変わりつつある。

(SMBC日興証券シニア金利ストラテジスト 野地 慎)


2. 佐助[2969] jbKPlQ== 2015年12月07日 18:46:35 : B7E8ljgaGg : yGqg_ORm@tI[1]
01,くだらん

石油輸出国の指導者層も分裂し自壊する

石油輸出国も、40年目に政治的自由の要求に譲歩し、政治体制を維持するが、戦後80年目の節目には、民衆蜂起によって指導者層は分裂し、自壊することを避けるのは難しい。

第二次大戦後、植民地から独立した国家の指導者たちは、植民地分割が異なる人種と宗教を雑居させた国家を、政治独裁によって統治する政策を選択した。この政治独裁も、建国から約40 年目に自由を求めて、民衆蜂起によって自壊する。

次に
日本、米国、ブラジル・中国・インドは、十年ごとに弾きながら、世界信用恐慌を進行させてきた。ユーロ危機は、域内域外の高金利の債券の支払い停止が避けられないことが、最大の原因となっている。

2011年12月に、ブラジル・中国・インドなどの新興国のバブルは弾け,2015年にやっと認識出来なかった。バブルが弾ける最後の段階は、各レベルが自己防衛のために、利己的行動と思考に走る。

中国のバブルは、クルミの殼一個が百万に高騰、住宅土地バブル中心に、日本と米国と同じように破裂したのに、2015年までは見えなかった。民衆が土地を強制収用した共産党を追放に成功したニユースが流れ、全国で汚職が摘発されてるが、これは経済暴動で政治暴動ではない。一党独裁支配から開放される自由革命の蜂起成功は2025 年前後になる。しかしバブルが完璧に弾けるまで分からないのです。

80 年目になぜ自壊するのか?それは、三世代目になると、革命を直接経験しない世代が多数派となるためだ。彼らは、低生活水準での平等より、自由を求めるため自壊する。

国家権力は、40 年ごとに、古いルールを破壊する思考行動の容認改革派と弾圧派に分裂し、改革に成功する。80 年前の革命を直接体験した国民が少数派になると、低い平等より自由を求めると、国家は自壊し民族ごとに分割し、連邦制度は崩壊する。

結論
一党独裁下の国家・企業・個人が、利己的に防衛思考し行動する法則の作用から逃れることはできない。資本主義国家でも、官僚支配するビジネスに参加するにはコネと賄賂が絶対必要である。社会主義政治体制は官僚支配なので、どんな開放政策にも認可権がつきまとう。そのため、自由経済システムそのものも腐敗堕落が避けられない。


3. 2015年12月07日 22:40:07 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[87]

コモディティー価格低迷、関連ジャンク債に大打撃

チェサピーク・エナジーの本社(オクラホマシティ)。チェサピークの社債は今年に入って60%安となっている。 PHOTO: BRETT DEERING FOR THE WALL STREET JOURNAL
By MIKE CHERNEY
2015 年 12 月 7 日 18:14 JST

 コモディティー価格の低迷が長引くなか、米エネルギー・鉱業関連企業のジャンク債(投機的格付け債)はベテラン投資家たちでさえ慌てるほど急落しており、各社の直面している難題が浮き彫りになっている。

 多くのジャンク債は年初来で60%以上も下げている。世界的な供給過剰で低原油価格は続き、中国の経済成長の鈍化で金属価格は下落している。こうした状況は向こう数カ月間にデフォルト(債務不履行)が増加し、ジャンク債市場の他のセクターにも広がりかねないような投げ売りを引き起こすのではないかという懸念を生んでいる。

 債券の電子取引プラットフォームを運営するマーケットアクセス・ホールディングスのデータによると、リン・エナジーの一部の社債は年初来で80%近く、ペン・バージニアの社債は75%、チェサピーク・エナジーの社債は60%ほど下落しているという。3社とも米国で石油・天然ガスを生産している。

 金属・鉱業セクターでは、石炭大手のピーボディ・エナジーの社債が約80%、カナダのモリブデン大手トンプソン・クリーク・メタルズの社債が70%ほど下落している。チェサピークはコメントを拒否し、残り4社はコメントの要請に応答していない。

 RBCキャピタル・マーケッツのマネージングディレクターでエネルギーセクターを担当するハイイールド債アナリストのアダム・ライト氏は「経営難に陥ったり、破綻したりする企業がこれほど多かったことはない」とし、「価値の崩壊には驚くべきものがある」と指摘した。

 チェサピークや石油・天然ガス探査のサンドリッジ・エナジーなど、多くの企業は投資家が債券を額面以下で発行元企業に売却したり、新たな証券と交換することに合意する債券の交換オファーを通じて債務負担を削減することで経営破綻を免れようとしてきた。そうかと思えば、現金を調達するために資産を売却しようとした企業や、石油・ガス開発会社サムソン・リソーシズのようにすでに破産法の適用を申請した企業もある。

 今年の序盤には楽観視している投資家もいた。2014年の下期に下落した原油価格が回復し、エネルギー企業の社債価格も反発するだろうと考えていたのだ。ところが、原油価格が1バレル=60ドルのピークに達したのは春から初夏にかけてで、それ以降の40ドル前後までの下落はエネルギー企業の社債価格の急落を招いた。

 コモディティー価格の低迷を理由にエネルギー企業の社債の保有割合を削減してきた投資家もいる。総資産4億0200万ドルのパイオニア・ダイナミック・クレジット・ファンドを運用しているマイケル・テンプル氏は、7-9月期(第3四半期)のエネルギー企業の社債の配分比率を4.7%と、2014年末時点の6.8%から引き下げた。同ファンドの保有銘柄の大半は「ダブルBプラス」以下のジャンク級である。

 テンプル氏は、新技術によりシェールオイルの抽出コストが下がったことを踏まえると、石油会社が原油価格の下落に歯止めをかけるために生産を大幅に削減するとは思わないと主張する。11月末に公表された政府のデータによると、9月の米国の原油生産量は、4月につけた43年ぶりの高水準から2.7%しか減少しなかった。

 「市場がその数値に驚いたのは明らかだ。そうでなければ、社債もあれほど下がらなかっただろう」とテンプル氏は言う。

 英金融大手バークレイズのデータによると、年初から12月4日までのエネルギー企業のジャンク債全体のトータルリターン(価格の増減と利払いが反映された値)は23%のマイナスだった。金属・鉱業企業のそれは21%のマイナスだった。両セクターの下落幅は、より広範なジャンク債市場の2%のマイナスよりもはるかに大きかった。昨年末時点では多くの投資家やアナリストがジャンク債市場全体により大きな期待を抱いていた。

 総資産13億ドルのインベスコ・ハイイールド・ファンドの運用に関わるスコット・ロバーツ氏は「2015年はほぼ失われた年のようだった」と話す。

 ロバーツ氏のファンドは、7-9月期にはエネルギー企業の社債の配分比率を少し引き上げて6.7%としたが、ジャンク級のなかでも最も格付けの高い銘柄に焦点を当てている。同氏は依然として楽観的で、来年には原油価格が1バレル=60ドル以上に回復する可能性があると述べた。

 先週、バンクオブアメリカ・メリルリンチがフロリダ州ボカラトンのリゾートで開催した会議では、投資家とエネルギー会社など企業の経営幹部が一堂に会した。資産運用会社アムンディ・スミス・ブリーデンで世界のハイイールド債の責任者を務めるケニス・モナハン氏はその会議で、コモディティー価格が回復するまで辛抱するというのが今や一部のエネルギー企業の戦略となっていると話した。あと2年ほど生き残るための財務的余裕のある企業もあるが、それ以上長引くと環境はさらに苛酷になるだろうと同氏は語った。

 年初からジャンク級エネルギー企業の社債をアンダーウエイトしてきたアムンディのモナハン氏は「希望はビジネスプランではないという古い格言はご存知だと思う。ところが今、エネルギー企業はまさにそうした状況に置かれている」と述べた。

 

豪コモンウェルス銀、自己勘定の1部門閉鎖−ゴールドマンと提携
2015/12/07 19:07 JST

    (ブルームバーグ):オーストラリアのコモンウェルス銀行は今月16日から自己勘定の

インスティテューショナル株部門を段階的に閉鎖する。顧客への世界株式市場へのアクセス提供

のため、ゴールドマン・サックス・グループと提携した。
この部門閉鎖で一部が影響を受けるが、その具体的な人員数についてコモンウェルス銀は明らか

にしなかった。同行のオンライン取引プラットフォーム「コムセック」とプライベートバンクの

顧客は今後、調査や新規公開株の購入に関してゴールドマンのサービスを受けられる。両行が共

同発表文を7日出した。
原題:CBA to Shut Institutional Equities, Ties Up With Goldman (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シドニー Narayanan Somasundaram

nsomasundara@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Marcus Wright mwright115@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/07 19:07 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYZC5JSYF02101.html

 
ゴールドマン、ユーロ予想上げ−3日の失望受けECB姿勢に不信感
2015/12/07 20:47 JST

    (ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループはユーロの対ドル相場予想を上方修正した。同社は欧州中央銀行(ECB)が3日、大胆な追加緩和で市場を驚かせユーロが最大3%下落すると予想していた。
3日に発表された政策パッケージは一部投資家を失望させ、ユーロは逆に3%強上昇した。ゴールドマンのチーフ通貨ストラテジスト、ロビン・ブルックス氏は、この決定はECBの行動パターンの変化を示すもので、同中銀が再膨張政策に「心底から」取り組んでいるとは確信できなくなってきたと指摘した。
ゴールドマンは3カ月後と6カ月後、1年後のユーロ相場をそれぞれ1.07ドル、1.05ドル、1ドルと予想。従来の1.02ドル、1ドル、0.95ドルから引き上げた。2017年末の予想は0.9ドルと、従来の0.8ドルから上方修正した。
ブルックス氏はリポートで大規模な生産ギャップと基調的インフレの弱さという「ユーロ圏のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)についての当社の見方に照らし、この上方修正は気が進まないが、追加緩和の必要性に関する政策委員会の意見の不一致を認めざるを得ない。ユーロ下落が再びテーマになると確信しているが、残念ながらそれは今ではない」と記述した。
原題:Goldman Changes Euro Hypothesis as Forecasts Raised on ECB Miss(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Eshe Nelsonenelson32@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Goodmandgoodman28@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/07 20:47 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYZJII6K50Y301.html


 
佐藤日銀委員:今さら2年といっても「仕方がない」−物価2%達成
2015/12/07 15:25 JST

    (ブルームバーグ):日本銀行の佐藤健裕審議委員は奈良市内で7日午後に記者会見し、黒田東彦総裁が2年程度を念頭に2%物価目標の達成と言い続けていることについて「開始して2年半以上経過しているので、もはや、いまさら2年といったところで仕方がない」との見解を示した。
佐藤委員は先立つ講演で、物価目標を2年程度で達成するというコミットメント(公約)について「特定の期限を念頭に置いたものでなく、 先行き常に2年程度を念頭にできるだけ早期に物価目標の実現を目指す枠組みである」と指摘。「私の説明が一番無理なく整合的に人々に対して説明できるのではないか」と会見で述べた。
白井さゆり審議委員も11月25日の会見で、「確かに2年を過ぎているので、まだ2年程度にこだわることに違和感がある方は対外的にもいると思う」と述べるなど、昨年10月の追加緩和に賛成した委員の間からも異論が出始めてる。日銀は2013年4月、2年程度を念頭に置いて2%の物価目標を達成するとして量的・質的金融緩和を導入した。
これに対して黒田東彦総裁は10月30日の会見で、2年程度という期間について「実際の目標時期は原油価格の動向などによってある程度前後するが、だからといって念頭に置いている期間を変える必要があるとは考えていない」と述べている。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 日高正裕 mhidaka@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brett Miller bmiller30@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net 上野英治郎, 宮沢祐介
更新日時: 2015/12/07 15:25 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYZ47F6K50XS01.html


 

アングル:来年のドル/円、強気派と弱気派が綱引き

[東京 7日 ロイター] - 11月米雇用統計を受け12月米利上げは確定的となったが、来年の利上げペースをめぐって市場の見方は、ドルの「強気派」と「弱気派」が綱引き状態になっている。その結果、足元のドル/円JPY=EBSはほとんど動いていない。

どちらに軍配が上がるのか、その鍵を握っているのは、米経済の動向だ。底堅い消費と弱含みの製造業のバランスがどちらに傾くかも、重要な要素として注目されれている。

<強気派は来年135円説も>

強気派と弱気派を分けるポイントは、来年の米利上げペースの予想回数だ。強気派の多くは、年3─4回と見込んでいる。

野村証券・チーフ為替ストラテジスト、池田雄之輔氏は、3月に2度目の利上げがあると想定。ドル/円はそれまでに130円へ上昇するシナリオを描く。「これまで2回目の利上げは難しいとみていた人たちも、FOMCの利上げ見通し通りになるということに気づき、シナリオ変更を迫られる」と指摘。ドルは来年中には135円に上昇し得ると予想している。

米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーによる9月時点の見通しの中央値は、来年末で1.50%。現在のFF金利は0─0.25%。1回の利上げが0.25%ずつの場合、来年末までに5回の利上げとなる。

ロイターが4日の雇用統計発表後に実施したプライマリーディーラー調査では、政策金利は来年半ばが0.75%程度、来年末で1.125%になると予想された。今年12月の利上げを含めて来年央までに2回、来年末までなら3─4回の利上げの織り込みとなる。

ニッセイ基礎研究所のシニアエコノミスト、上野剛志氏も「来年3回程度の利上げはできるだろう」と予想、来年末にかけてドル/円は129円に上昇するとみている。

原油価格は前年比ベースでの物価下押し圧力が徐々に和らぐほか、米雇用環境は完全雇用に近づいていることから、今後は賃金上昇が徐々に進んで消費が堅調さを維持し、設備投資が改善すると見込んでいる。

<弱気派は来年1、2度利上げで打ち止めと予想>

一方、弱気派は、12月FOMCで利上げした後は、もう1、2回で打ち止めとみている。

みずほ銀行・チーフマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は、今年12月の利上げ後は、来年3月か6月にもう1度、利上げがあるだけとみる1人だ。ドル/円は期待を織り込みながら、1─2月に127─128円程度まで上昇するにとどまると予想している。

最大の懸念材料はドル高の悪影響だという。主要通貨に対するドル指数.DXYは、昨年夏の80ポイント付近から今年の春先に100まで上昇。その後も高水準で推移している。トムソン・ロイターの調査によると、米S&P総合500種指数採用企業の2015年第3・四半期決算は、製造業を中心に前年同期比で0.7%の減益となる見通しだ。

「今の米国に、ドル高を引き受ける余裕はないようにみえる。どんどん利上げしてドル高が容認される状況とは考えにくい」と唐鎌氏はみる。

今年5月の高値125.86円がピークだった可能性があるとみるのは、三井住友信託銀行のマーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏。利上げは、来年3月に1回と、年央に向けてもう1回、あるかないかだという。

ドル/円が2018年に向けた緩やかな利上げを織り込んだ水準は、124─125円と指摘。「米国の内需がある程度あったとしても、ドル高や、海外経済が弱い中で、米国一国だけで成長していくのは難しい」と話している。

<好調・不調が混在する米経済指標>

米利上げペースの予想が大きく食い違うのは、米経済の行方がはっきりしないからでもある。

企業業績は鈍いが、足元の雇用は好調だ。11月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が市場予想を上回っただけでなく、過去の分も上方修正された。失業率は7年半ぶりの低水準で、賃金の上昇ペースも悪くない。

11月のISM製造業景気指数は48.6とリセッション(景気後退)の最中にあった2009年6月以来の水準に沈んだが、非製造業指数は55.9と依然として高い水準を保っている。

プラスサイドが米経済全体に波及していくのか、それとも製造業を中心としたマイナスサイドが悪影響をもたらすのか、ドルの強気派、弱気派ともに来年の指標を固唾(かたず)を飲んで見守ることになりそうだ。

(平田紀之 編集:田巻一彦)
http://jp.reuters.com/article/analysis-dollar-yen-idJPKBN0TQ15S20151207?sp=true


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